赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

出版お祝い会

2015-12-13 07:16:49 | その他
昨日は、季節風主催の合同出版お祝い会。
おおぎやなぎちかさん、佐藤いつ子さん、森越智子さん、今年出版された三人のお祝いの会がもたれました。
三人とも晴れ晴れした笑顔で、あいさつもすばらしく、やはりお祝い会はいいなっと感じました。

この三人、作風が全然違うものが集まりました。

森越さんの『生きる!劉連仁の物語』は、スピーチから編集者さんのなみなみならぬ思いが感じられました。
1944年9月日本軍により強制連行された劉連仁。時間も何年もかかっていて、古田足日さんもアドバイスをくださったとか。装丁もこれしかないとぼくは思った!と力をこめて語っていました。そこに熱い思いが感じられました。もちろん、それに答えた作者の思いと筆力あっての出版だったと思います。
この本だけ未読なので、機会を見て、読んでみたいと思いました。

おおぎやなぎさんの『しゅるしゅるぱん』もファンタジー大賞佳作を取りながらも、手直しに長くかかった一冊。出たばかりなのに、重版したとか!

後藤竜二さんに、出版できるという報告はしたけど、できあがった本は見せられなかったと語っていました。
また、画家さんもかけつけられて、地方の画家が東京の出版社と仕事できるのは夢のようだと話してられました。


佐藤いつ子さんの『駅伝ランナー』は、今流行のテーマに誰もが共感するような人間関係をいれさわやかに描きました。四月には、第二巻が出るとか。編集者さんの手紙から、自分で見つけた新人を大きく育てようとしているのがわかりました

いずれの作品も、大人の読者も視野にいれたようなものです。

これらの作品を生み出す母体となったのは季節風。その熱い勢いがとても感じられました。
いとうみく、森川成美、佐藤まどか 工藤純子、吉田純子、今、人気があり活躍されている作家が会の運営を務めていました。きっと友人をいいライバルに見立てて、互いに刺激しあっているんでしょうね。
お話しさせてもらった佐藤まどかさんは、イタリア在住とか。忙しい中、駆けつける仲間思いの気持ちも、この同人誌を支えているのでしょう。

わたしは、しばらくBeをお休みしていたので、加藤純子さんや濱野京子さん、その他の人たちと本の話しができて楽しかったーー☆

季節風の方々、みなさま、ありがとうございます。




ふたりの村上さん

2015-12-09 09:21:59 | その他
この一年、土、日曜日は、義父のところを優先と決めて行動してました。そして、週に一度は母のところにも。
もっと介護している人はいっぱいいるので、けっして、自慢できる日数ではないのですが、それでも、土日を遊びに行けないと、なんだか発散できない気もしてきます。

それで、娘に頼み込んでつきあってもらって、先日、森美術館でやっている村上隆の五百羅漢図を見てきました。東日本大震災に影響を受け、人間の無力さを感じた村上隆の現代の五百羅漢図です。
四っつのパートに別れています。(携帯でシャメOKの展示会でした)
まず、白虎

ここは赤がベース。
次に神竜

ここは、海を思わず水色
次に朱雀
 
宇宙を思わすメタリックなキラキラした背景。ここでは羅漢はすわって宙にういています。
最後、玄武

玄武は亀なのですが、亀は書いておらず、赤鬼と青鬼が目立っています。迫力ある鬼たち。

展覧会では、この大きな展示をどうやって描いたかまでの制作過程も展示しており、興味深かったです。現代アートですが、過去の五百羅漢図などをずいぶんとコレクションしたり勉強されていたそうです。とくに伊藤若冲の白い像の絵は影響を受けたとか。

ただ、芸術は意味を持たせない、無意味こそ真実(?)ちょっと忘れてしまいましたが、そのような感じで、ストーリー仕立てにはあえて、していないとか。

さあて、こんなステキな展覧会ですが、森美術館に行くまでが大変でした。ヒルズ、わかりにく過ぎ。広すぎ!難しすぎ!
迷って迷って、やっとついたって感じ。
ふうっ。年々都心に出るのが、メンドーになるのですが、でないと行けなくなりそうで・・・思い腰をあげました。次はきっと迷わずに行けるぞ!!

そんな道々、娘と話しながら行ったのですが、話題は今読んでいる『村上さんのところ』村上春樹に読者がメールで質問をして、それに答えるという問答集。これがいいのです。


村上春樹、自然体で肩の力がぬけている。そして、質問の交わし方がうまい。言葉のつかい方が卓越してるので、こう言えばいいのかと参考にも。
おまけに、書いていく上のヒントもちりばめられています。

酷評はどう乗り越えるか?  毎日同じ規則正しい生活をする、そうすれば自然と気にならない・
妻の雑言がたえられない・・・月の満ち欠けと死と妻の雑言からはだれも逃げられないから、ひたすら我慢
ネコは仮病をつかう?    うちのネコもつかいました・・・

などなどです。ちょっとうろ覚えで、意味がちがうかもしれないので、自分で読んでみてください。
あれだけの質問に答えて、疲れなかったのかな???
村上春樹、超人です。
仕事はつらくて当たり前。
しゃれた返答、笑えるものも多々あり。
決して自分を大きく見せようとしない姿勢に、若い方もひかれるのでしょう。
ほめて使ってほしいという人にはなりたくない・・・など、そうか、そうかとうなずき、ひや汗をながし、反省したり、笑ったりしました。

ちょっとした合間にひとつの質問だけ読めるので、おすすめです。



『わすれものチャンピオン』花田鳩子と駅伝

2015-12-05 18:43:52 | その他
自転車がパンクして、ショック。自転車屋さんが遠いんだよーー!

さて、以前、会報部でご一緒していた花田鳩子さんが『わすれものチャンピオン』PHPをだされました。

絵が楽しくて、おもしろい!
子どもたちが身近に感じる題材をテンポいい文章で楽しく書いています。
冷蔵庫をしめわすれて、ピーピーって鳴るって家のことみたい。そんな、あるあるを読者は楽しんで共感するでしょう。ブーメランもいい味だしています。
小学生がほっとできる内容です。ぜひ、手にとってみてください。

さて、今日の午前中は、国分寺市の小中学生の駅伝がありました。
お天気につられて見に行きました。
1、4キロ×六人で、走るそうです。
ちょうど紅葉がきれいで、会場の公園は応援の声がとびかっていました。


女子の小学生、子どもの出身校の三小を応援。この間、ゲストティーチャーで行ったばかりなので、熱がはいります。最初、5小に大きくはなされて、三位。それが、少しずつ距離を縮め、二位になり、ラスト、ぬいて一位に! 
熱心に走る子たちの姿を見ていたら、なんだか涙が・・・・。小学生、背の高さに差があって、小さい子も、大きな子も、夢中でした。遅れた人も懸命走っていました。

この間読んだ本を思いだしました。佐藤いつ子さんのデビュー作、『駅伝ランナー』です。

出版を祝う会をおおぎやなぎちかさんと一緒にされるので、わたしも出席するため、読んで見ました。

季節風に掲載されたものが目にとまり、長く書き足して、デビューしたと聞きます。
読みやすくて、補欠でゆれる主人公の気持ちが、巧みに書かれています。新人なのに、うまいなぁ。
Amazonのレビューでもたくさんほめてあり、駅伝ものは人気ありますね。
瀬尾まいこ、まはら三桃、みんな書いています。

実は、わたしも取材がてら見に行ったところはあるのですが、うーん、これだけ名作があるから、むずかしそうですね。書きたくなる気持ちはわかります。感動するものね!

新刊紹介

2015-12-01 08:53:05 | その他
水木しげるが亡くなったと知って愕然。なぜか、いつまでも生きていてくれる気がしていました。

で、今年も最後の月、続々と新刊が出ています。
すすめキケンせいぶつ『スカンピ―となぞのドク草島』

オールカラーでGakkenが力を入れているこのシリーズ、今度は、ドクのある植物が出てきます。
この植物、けっこう、恐ろしい。
スズランって可憐な花ですが、ドクがあるんだって。知らなかった。

テンポ、ノリ、キャラ、うーん。子どもをひきつけるには、こんな風に書けばいいのか。なんかテレビアニメになりそうな予感も……。
笑うツボ多数あり。絵もかわいい。
わたしの押しはサソリーナ。
作者の押川理佐さん。
今、Eテレの新『がんこちゃん』の脚本も担当しています。のっています。


もうひとつ、
同じ国分寺市に住んでいる作家光丘真理さんの新刊
『ようこそ、ペンション・アニモーへ』汐文社

昨年、わたしと同じ時期、毎日小学生新聞に掲載した作品。
しっかりかわいい本になっています。いいな、いいな!

見開きの地図、とてもあこがれます。地図のある物語って、子どもの頃あこがれたなごりからか、ひかれます。
光丘さん、そのままのあたたかく、自然を愛する気持ちがつまった作品です。

動物が好きな方、おすすめ。
とにかく、児童書界、動物ものが多いですね。やはり、ほのぼのするからかなって、わたしもネコのごろたを書きましたよね。(^_^;)

もらいもののサツマイモ
きれいに丸くなっています。幸せの輪って感じ←ふ、ふるい
こんな形、初めてみた。



最後に、志の輔落語INパルコ の来年のチケットが、予約抽選であたった!!
ヤッター。うれしいピー。