火星への道

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立つ鳥、後はグチャグチャ

2012-11-21 13:25:11 | MSL

JPLのCuriosityのWhat'sNewによりますとSol100にCuriosityは、 "Rocknest 3."と呼ばれる岩に近づくために1.9m移動しました。
Sol102に "Rocknest 3."をAPXSで2回(10分/回)の分析を実施しました。
(*Sol100=11月16日16:48-17日17:28 JST、Sol102=18日18:07-19日18:47 JST)

そして、APXSの測定を終えた同じ日(Sol102)にロボットアームを畳んで、次の目的地"Point Lake." へ向けて東へ25.3m移動しました。
チームは、このことを「タッチアンドゴー」と呼んでひとつの探査技術の前進と評価しているようです。
APXSで測定したらすぐに次の目標へ移動することが出来ると確認されたことで、他の調査に時間を割くことが可能となるわけですね。
下図は、移動後に左のNavCamにて撮影したものです。"Glenelg" の中の "Yellowknife Bay"を望んでいるとのことです。
Curiosityは、感謝祭の休暇中に、東への可能なルートおよび目標を探すということです。
Mastcamを使用して回りをじっくり見るわけです。
優先事項は、Curiosityのハンマードリルを最初に使用するためのサンプルとなる岩を選ぶことです。
そして、岩を割って内部のパウダーのサンプルを集める予定です。
ところで、Curiosityは、ロボットアームの「the sample-handling mechanism」に"Rocknest"で採取した5回目のサンプルを保持しているそうです。
しかるべき時に再分析する積りの様です。
「the sample-handling mechanism」とは、CHIMRA(Collection and Handling for In-situ Rock Analysis)のことでしょうか?

米惑星協会のEmily Lakdawallaさんのブログ(2012/11/19 06:36 CST)にもう少し詳しい情報があります。
下記の画像は、JPLのCuriosityサイト「RawImages」にも載っています。
Curiosityは、Sol60からSol99まで滞在した "Rocknest"を散々に踏みにじっています。
何か気に喰わないことが有ったのでしょうか?
違います!Emily さんのお話では、DANでの測定の為だそうです。
DAN(Dynamic Albedo of Neutrons)は、地表下の水の存在を確認する装置です。

下図は、Sol100で1.9m移動した後にNavCamで撮影されたパノラマ写真です。
左が北で右の方が南南東です。

       

いよいよ、新しい展開の始まりとなります。 

Sol102の天気は、SUNNYです。最も、Curiosityが火星へ来てからずっと晴天が続いてますが・・・
気温は、最高気温8℃、最低気温-67℃と結構暖かくなってきました。

コメント
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