「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

スピーカーの玉突き移動

2022年11月12日 | オーディオ談義

先日の試聴会(11月1日)から早くも10日あまり経った。

オーディオ大好き人間が6時間も密室で顔を突き合わせながら「品定め」をすると、それぞれの機器の癖や性能がかなり強い記憶となって残る。

中でも注目の的となったグッドマン社(英国)の「TRIAXIOM」(トライアキシオム)は至高の存在。



いまどき珍しい口径30cmの「同軸3ウェイ」ユニットで持ち主が言うのも何だがめったにオークションにも出ない逸品で、Sさんから「このユニットをウェストミンスター(箱)に入れて聴いてみたいですね」の一言がずっと脳裡に焼き付いている。

ヤル気になればあっさり片が付くのだが・・。

そもそも常識あるオーディオ愛好家なら名門「タンノイ」のスピーカーを改造するなんて「狂気の沙汰」だろうが、九州の片田舎に常識外れの人間がいるんですよねえ(笑)。

もともと口径38cmのユニットが内蔵されていたのだが、どうしても気に入らなくて思い切って放逐し、「スーパー12」(口径30cm:ワーフェデール)を付けているのだからもう「蛮勇」としか言いようがない。

ま、自分さえ良ければいい世界なんだから、許してほしい~(笑)。

とはいえ、ある読者から10年ほど前のことだったろうか「タンノイを冒涜する気か」と抗議のメールをいただいたことがある。

「何を書いても勝手でしょ、気に障るなら読まなければいいじゃないですか!」「いいや、読者が多いんだから責任を持て!」と堂々巡り~。

そのうち抗議がピタリと止まったが、諦めたのかそれとも息が止まったのか、少し寂しい気もするが(笑)。

それはさておき、こういう調子だから「TRIAXIOM」と入れ替えるのは「お茶の子さいさい」で、2時間もあれば可能だが、そこはそれやはり長年馴染んできた「スーパー12」も大いに気に入っているのでなかなか捨て難く微妙な心境にある。

ま、とりあえず準備だけはしておこうかと、いつもユニットの修理をお願いしているN県の「Y工房」にメールで問い合わせてみた。

「3年ほど前にグッドマンのトライアキシオムを修理していただいた別府市の「〇〇」と申します。このSPを今でも愛用していますが、高音域用のアッテネータ―が経年劣化のためざらつき気味です。交換しても可ですから、修理可能でしょうか?併せて見積額(ペア)はいかほどでしょうか?ご返事お待ちしてます。」

もしウェストミンスターに入れるとしたら、完璧な状態にしてからのことで、現在は製造から50年近く経っており、経年劣化のせいで高音域用のアッテネータ―が位置によってちょっとざらつき気味なのが気になっていた。

すると翌日になって返信があった。

「いつもご用命頂きましてありがとうございます。GOODMANS  TRIAXIOM アッテネーター接触不良修理、承ります。接触改善でペア¥1万円~¥2万円程度

交換が必要なほど酷い場合、適合するアッテネーターが有るか判らないので実機を診てからと成ります。アッテネーター単品が分離出来れば、その方が良いです。」

修理可能とのことでひと安心、まず一歩前進ということで、さっそくこの箱から「トライアキシオム」を外した。


 
マグネットの見かけは大きいがそれほど強力でもなくどちらかといえば軽めである。こういうユニットの方が低音域が「だらり」としており、言い換えると締りが無くて響きが豊かになるケースが多い。

もしかしてウェストミンスターの箱には量感たっぷりで「うってつけ」かもしれないなあ。

さてそれはさておき、これでいつでも送付できる状況が整ったので、とりあえず空いた箱にどのユニットを容れようかと、迷った末にこのところ「髀肉の嘆」をかこっていた「AXIOM150マークⅡ」(グッドマン)を容れてみることにした。

メチャ重い重量級のマグネットを持った、同じ口径30cmのユニットなので赤子の手をひねるようなもの、難なく取り付け完了。

ワクワクドキドキしながら聴いてみると、これが何とまあ~!

以下、続く。



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