「後悔先に立たず」という言葉がある。
ご存知の方も多いと思うが念のため、「広辞苑」では「事が終わった後で悔いても、取り返しがつかない」とある。
つい先日の試聴会(11月1日)がまさにそれだった。
オーディオ愛好家にとって他人に自宅のシステムを聴いてもらうことは「晴れ舞台」のようなものだし、ましてや「いい音ですね!」と感心してもらうことはホンネかどうかは別にして(笑)、とてもうれしくなるものである。
しかし、いつものことだが終わった後で「シマッタ!」と思うことが必ず出てくる。今回もそうだった。
思いつくままに挙げてみよう。
★ 「PP5/400」アンプの切り替えスイッチのミス
画像中央部のやや左に「切り替えスイッチ」があるのにお気づきだろうか。
薄い緑色で「MH4、AC/HL・・」「71、12A・・」「MHL4・・」と真空管の「μ(ミュー)=増幅率」に応じて3段階に切り替えるようになっている。
今回は「AC/HL」を挿し込んでいたのでスイッチを一番上部にしなければならなかったのに、うっかりして正反対の一番下部にしたままだった。
気が付いたのは翌日のことで「しまったあ・・!」(笑)。
そういえば「PP5/400」アンプで聴いたときにやたらに音の重心が上がり気味だったなあ~。
4日(金)にお客様のSさんからご連絡があったので、その際に「切り替えスイッチのミス」を申し上げたところ「PP5/400の特徴はよく出ていましたよ」と慰めてくれた。
とはいえ、肝心の晴れ舞台でミスってしまって「後悔先に立たず」・・。
★ ツィーターの選択ミス
我が家には現在使用できる「ツィーター」(高音域専用)が3種類ある。
ジャズ向きのお客様には「シンバル」の響きが抜群の「075」(JBL)の出番だが、今回のお客様はクラシックファンだったのでコーン型ツィーターの出番となった。
これにはワーフェデール製(英国)を2種類持っていて、「スーパー3」(口径10cm)と、もう一つは型番不明だが「口径6cm」のツィーター。
当日使ったのは「スーパー3」の方で「とても音がいいツィーターですね!」と好評を博したのだが、念のため翌日になって「口径6cm」のものと入れ替えてみた。ほんの遊び心のつもりだった。
超強力なマグネットの持ち主で鉄製とあらばすぐに吸い寄せるほどの力持ち。
置台を工夫しながら無事セッティング完了。
ローカット(およそ8000ヘルツあたり)するコンデンサーは同じもの(ウェスタンのブラックタイプ)を使って音出ししたところ、アッと驚くほどの変わりよう。
こちらの方が能率が高いせいか切れ味が鋭くてシンバルの響きが「075」と対抗できるほどだし、ヴァイオリンの音色も「AXIOM80」に肉薄するほどの出来栄え。
しまった、これを使えば良かったなあ・・。
あ~あ、「後悔先に立たず」(笑)。
いつもこうなんだから~。
そして、4日(金)には待望の整流管「83V」(レイセオン製)が届いた。これを「71Aシングルアンプ」に挿し込んで聴いてみると・・。
これは凄い!
例によって「以下、続く」(笑)。
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