「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオにおける「3本の矢」

2022年11月16日 | オーディオ談義

「青い鳥症候群」という言葉をご存知だろうか?

ネットによると、

メーテルリンク作の童話「青い鳥」の中で「主人公のチルチルとミチルが幸せの象徴である青い鳥を探しに行くが、意外と幸せの青い鳥は身近にあることに気付かされる」ことから、「今よりもっといい人が現れる」「今よりもっといい仕事が見つかる」など現実を直視せず根拠の無い「青い鳥」を探し続ける人たちを指す通俗的な呼称である。 」とある。

実は我が家のオーディオもどうやらその類ではなかろうかという気が最近してきた。

現実を直視せずに永遠に「好きな音」を求めてさまよい歩く放浪者。

「今ごろわかったか!」と言われそうだが50年以上も悪戦苦闘してきたのになかなか山の頂上に辿り着けない。ようやく辿り着いたかと思えば、1~2週間もすると何かしら不満が出てくるのが関の山(笑)。

そういうわけで「どんなに気に入ったシステムでもどうせそのうち・・」というあきらめの気持ちがいつのまにか脳裡の片隅に棲みついてしまった。

なぜ、いきなりこんな話を持ち出したかというと前回のブログでメル友さんとの交流を通じて「もしかして究極のシステムが出現したらオーディオの楽しみが無くなりますから」と何気なしに書いたのがきっかけ。

つまり、オーディオは未完成の内が一番楽しいということになりますかなあ(笑)。

さて、「わかっちゃいるけど止められない」というわけで現実論に入ろう。

我が家の7系統のスピーカー(以下「SP」)のうち、ようやく曲がりなりにも中核といえる存在が露わになってきた。

野球でもエースと4番バッターが必須なのと同じで、すべて物事には核心というか「求心力」が必要だと思う。

で、今のところ二つあって「ウェストミンスター+ツィーター」、そして自作の箱に容れた「TRIAXIOM」(グッドマン)。

我が家の両雄というわけだが、もちろん前述したように完璧ではなく、所詮はあらゆる音楽ソースに対応できるというわけにはいかない。所詮は「青い鳥症候群」の一環みたいなもの。

そこで、戦国時代の話(毛利家)にあるように「3本の矢を束ねると折れない」のと同じで3つのSPでそれぞれの足りない領域をカバーしようという気になった。

ウェストミンスターはオーケストラの「ファンダメンタルな響き」で力を存分に発揮してもらう、同軸3ウェイの「TRIAXIOM」は「まとまりとハーモニー」で大いに持ち味を発揮してもらう、そして「AXIOM80」でまるで顕微鏡みたいな緻密な再生を狙ってみよう。

というわけで3本目の矢として「AXIOM80」が登場。

以前のブログで低音域を補うために「ゴールデン8」(口径20cm)をサブウーファーに使ったのだが、これはこれで良かったのだがもっとスケール感が欲しくなった。

そこで、次のとおり。



つい最近登場した「AXIOM150マークⅡ」を補助ウーファー(100ヘルツ以下)として活用しようという算段。

駆動するアンプは次のとおり。



上段左側の「6AR6(6098)シングル」アンプ(三極管接続)で「AXIOM80」を、右側の「71Aシングル」(SRPP回路)で「AXIOM150マークⅡ」を。

もちろん、いろいろ試行錯誤したがこの組みわせがベストだった。

ちなみに「6AR6」アンプの前段管(6SL7)だが、STCの「CV569」をムラードの「ECC35」に取り換えたところ、こちらの方がAXIOM80と相性が良かった。

神経質そうな青白いご令嬢が穏やかな微笑みを湛えた貴婦人に変身~。

音質についてはSPが同じグッドマン同士の組みわせだから悪かろうはずがない。

「しまった、先日の試聴会(11月1日)で聴いてもらえば良かったのに」と、臍(ほぞ)を噛んだのは言うまでもない。

これら「3本の矢」で当分は凌げそうな気がしてきた、かな・・(笑)。



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