「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

秋の夜長に相応しい「TRIAXIOM」

2022年11月13日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

スピーカーの玉突き移動のおかげでようやく陽の目を見ることになったグッドマンの「AXIOM150マークⅡ」(口径30cm:同軸2ウェイ)。

「お前はやたらに口径30cmのユニットが好きだな」と思われる方が多いかもしれない。

その理由は「低音域の質感と量感のバランスが丁度いいから」に尽きる。もちろん好き好きなので「俺は口径38cmが好きだ」という方がいても少しも不思議ではない。各自の感性も含めてオーディオ環境もそれぞれですからね。

そして、苦も無く取り付けた姿がこれ。


高音域が少し物足りないので「スーパー3」(ワーフェデール:口径10cm)を付け足した。

能率が高いユニットなので駆動するアンプは小出力で十分、というか、こういう古典系ユニットはむしろパワーがありすぎるアンプの方が弊害が多いような気がいつもしている。

というわけで、小出力だがとても素性のいい音を出す「71A系」アンプの出番がやってきた。



左が「71A系2号機」でレイセオンの「83V」整流管を付けてから見違えるほど元気がよくなった。

「北国の真空管博士」によると、「この整流管だと電圧が10ボルトほど上がりますよ」とのことだが、ようやくこのアンプの出番がやってきた感じ。

これまで電源トランスのタップの制約のため、「この前段管(AC/HL)だと十分に71Aを駆動できませんがどうしようもありません」と改造者のNさん(大分市)から釘をさされていたのだが、この「10ボルトアップ」で息を吹き返してくれた。

まさに「起死回生」とはこのことか(笑)。

右側の「71A系1号機」(SRPP回路)は高音域の「スーパー3」を駆動するもので、調子に乗ってこのアンプにもRCAの「83V」整流管を付けている。

さあ~、ワクワクドキドキしながら音出し~。

その結果だが、(音質に対する)月並みな表現は止めておこう、ただ「さすがはグッドマン!」とだけ言っておく(笑)。

そしてスピーカーの玉突き移動はまだ続く。

アッテネータ―の修繕待ちの「TRIAXIOM」だが、いきなりウェストミンスターに容れる前に、小手調べで「AXIOM80」(オリジナル)が入っている箱に目を付けてみた。

「TRIAXIOM」用のバッフルは準備していたので苦も無く交換。



これが板厚1.5cmの自作の箱に容れた「TRIAXIOM」。

いつでもすぐに復帰できるようにバッフルが付いたままで保管することになった「AXIOM80」(オリジナル)。



そして「AXIOM80」と違って、背圧(逆相の音)を盛大に逃がす必要があるためにバッフルの下部を塞いでいた布テープをすべてはぎとった。

さあ、これまでとガラリと違って容積がたっぷりの箱に入った「TRIAXIOM」からどんな音が出てくるんだろうか・・。

駆動するアンプは、前述したようにこのところ絶好調の「71A系2号機」。

ワクワクしながら耳を傾けるとどうもしっくりこないなあ・・。言葉で表現するのは難しいが響きが多すぎて焦点がぼやける感じといえばいいのだろうか。

板厚1.5cmの箱だから(箱の)重量が少し足りないのかもしれないと重さ3kgのダンベルを天板の奥側に載せてみたところこれがものの見事に功を奏した(と思う)。

一気に音が締まってきてバランスが良くなった。これは素晴らしい!

こういう音を聴かされると音質の形容なんかどうでもいいような気がしてきて、ただ「ひたすら音楽に没入できる音」といったほうが正鵠を射ている感じ、かな。

で、実に久しぶりにブルッフの「スコットランド幻想曲」(ヴァイオリンはオイストラフ)を聴く気になった。



ウ~ン、いつもの就寝時間がとっくに過ぎているのにまったく眠くならないのはいったいどうしたことか!

まことに秋の夜長に相応しい「TRIAXIOM」。

もうこのままでもいいかもしれないなあ~(笑)。



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