キンちゃんの「マイコレ」partⅤ

果樹栽培、自然観察、・・・そして時々人間観察等です。

颶風の王

2023-02-16 06:55:02 | 

《生命は結ばれ、つながってゆく--人と馬、6世代にわたる交感の物語。

明治期、東北。許されぬ仲の妊婦ミネと吉治。吉治は殺されミネは逃げる途中、牡馬アオと雪洞に閉じ込められる。正気を失ったミネは、アオを食べ命をつなぎ、春、臨月のミネは奇跡的に救出された。
生まれた捨造は出生の秘密を知らぬまま、座敷牢で常軌を逸しているミネを見舞い暮らす。アオの孫にあたる馬と北海道に渡ることを決心した捨造は、一瞬正気になった母から一切の経緯が書かれた手紙を渡され、今生の別れをする。
昭和、戦後。根室で半農半漁で暮らす捨造家族。捨造は孫の和子に、アオの血を引く馬ワカの飼育をまかす。ある台風の日、無人島に昆布漁に駆り出されたワカとほかの馬たちは島に取り残される。捨造と和子はなすすべもない。
平成。和子の孫ひかりは、和子に島の馬の話を聞かされていた。ひかりは病床の和子のために島にいる馬を解放することを思い立ち、大学の馬研究会の力を借りて、野生馬として生き残った最後の一頭と対峙するが……。》

 

颶風(ぐふう)とは、風力12、風速32.7m/s 以上の風だそうです。

「絞め殺しの樹」を読んで、同じ著者の作品をもう1冊読んでみようと借りました。

背景や時代の流れは似ていましたが、本作品は馬がある意味で主人公となって・・、年齢のせいかもしれませんが、今回も涙腺を刺激されました。

(画像借りました。)

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