ここ連日、韓国の痛ましいフェリー沈没事故の報道がされているが私が始めてニュースで此の船体を見た時に船の後部の車両を積み込むゲートの構造と操舵室の前の甲板のクレーンの支柱を見て何処かで見た事が有る様な気がした。其の後、インターネットで関連記事を読んでいると以前は鹿児島~沖縄航路のA-ラインの「なみのうえ」を2012年に韓国の会社が買い上げて改造した船舶である事を知った。道理で見覚えがある筈だ。此の船は私が2011年の4月15日から6月20日の2ヶ月強の「離島の移動運用」で沖縄からの帰りに乗船したフェリーであった。確か鹿児島から沖縄までは約900Kmくらい有り外洋を航行するので私の乗船したフェリーの中では京都府の舞鶴港から北海道に向かう新日本海フェリーと此の航路は日本最大級の大型船が就航している。最初の写真は今回、韓国の船会社に買取られて沈没した船「なみのうえ」(改造前)と二番目は同航路の僚船「あけぼの」
確か下から一番目と2番目までが車両甲板でそれから上は客室で最上階の後方の手摺の部分が緊急時のヘリコプターの着艦場所であったと記憶している。多分此の部分を改装して乗船者数を増やしたと思われるが其の為に幾分重心が上り安定感や復元力が弱まったのでは無いかと?専門者筋では言われて居るらしい。私が乗船した時は幾ら6000トン級の大型船でも外洋に出ると所詮「波間に浮いた木の葉の如し」で行きの奄美大島までは天候も荒れていたので可也揺れて同部屋の二人は酔って居る様子でゲボゲボ言っていた。
今回の事故の原因は解って居ない様だが其れにしても最高責任者の船長が身分を隠して一早く下船したり、乗客を見捨てて船員が先に避難する等、考えられない事が起きて呆れてしまう。多分乗客も此れくらい大きい船に乗ると沈没等は思い及ばないで有ろうが今後、私もフェリーに乗船する時は、まさかの時の事を考えて避難経路等を確り確認して自分の身は自分で守る心構えを身に着けねばと思った。今回は此れからを担う若人が沢山事故に会っているが無事である事を祈るばかりである。