黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

 親父の戯言パートⅢ

2014年04月16日 | アマチュア無線




 


 最近7MHz帯を受信していたら受信中にランダムに接触不良の様なノイズが入る現象が出始めた。症状が出る日と出ない日があるのだが症状が出ると耳障りな状態で気になる 送信状態での(SWRと反射波のレベルは常時監視している)確認や交信中の相手方からレポートでは問題は無いのだが気に成るので昨日は第二タワーに上がって確認してみた。



 何ヶ月振りにタワーに登ったが此方のタワーはステーが無いので登る途中や作業台で力が入る作業をするとタワーはユラユラと揺れて心許無い。一度、総点検しなければと思った。最上部の作業台に上り安全ベルトを架けて給電部の接続状態を確認する為に可也入念に巻かれたエフコ・テープを剥がそうとしたが迂闊にもカッターナイフを忘れ手作業に成ったがテープが一体化している為に中々除去出来ずに梃子摺った。バランからの単線とスタブやエレメントから立ち上がったボルトも目視的には表面の問題が無かったが念の為に真鍮のブラシで表面を磨き処理した。



 前回にSWRが外気温の影響でフラフラした問題の箇所も気に成ったのでエレメントクランプのUボルトを外しエレメントを90度回転させブームと平行にした状態でブームの延長方向に押し出す状態で修理したトラップ部分を自分の手の届く範囲に手繰り寄せトラップ部分の防水キャップを外して接続部を確認したが見た感じでは問題なさそうで有ったが念の為接続部のネジを増し締めすると角度で40度程絞まったので念の為、再度分解して点検した。


 此の部分は21MHzのトラップと14MHzのローディングコイル兼ねた部分でコイルの保護カバーのアルミケースの片方は(エレメントの先端側)インナーと防水キャップで固定され居るが手前側(ブームに近い方)はアルミケースの先端1cmの部分に切り込みを入れその部分を谷折りして其の部分をリベットでエレメントに貫通止めしている構造で電気的にはコイルとアルミケースとの静電容量で共振点を設計している感じ、元々の故障はアルミケースの外周の山折りの部分で金属疲労に寄るエレメントから分離した状態、電気的には断線から来る乗数の変化から14MHz帯や7MHz帯のSWRが2~3の間をフラフラする症状で有った。しかも此の症状は外気温度の変化によりアルミの熱膨張が違うので金属疲労の切断面が付いたり離れたりする為に時々症状で悩まされた。



 一番最初の修理点検は輻射エレメントを降ろして地上で点検し、トラブルの原因が判明した段階で鉄板ビスでアルミケースの一部をエレメントに直接ネジ止めして対応した1年後に症状が再発し確認すると鉄板ビスの緩みと其の後の金属面の劣化に寄るもので有った。其の時から修理点検の為に一々輻射エレメントを地上に降ろすのは面倒なので他のエレメントを利用するブームに平行にエレメントを並べてスライドしながらエレメントを修理点検する方法に気が付いた。そしてケース側もエレメント側も貫通したボルト・ナットと独立したリード線で完全に接続した。


 今回はSWRのフラツキも無く今回の症状との関連性は考え難いのだがスタブやバランからのリード線の接続状況の確認後では過去の経緯から矢張り怪しい感じは免れない。通常の直流や交流では2mmの銅線での両端子の接続では十分と思うのだが何せ相手は高周波電流なので私の考えの及ばない事が有るのかも知れない。有るとすればオリジナルは接触面が直径8mm程のリベット止めにした面接触だが対して現在の処理は銅線2mmの幾ら締めこんでも所詮は点接触に近い状態、そこらと高周波の流れ方、表皮効果の問題が有るのかも知れない。とにかくこのアンテナは定期的に問題が発生し楽しませてくれる。



 私は過去に沢山さんのアンテナを使用してきたが殆どがクリエート製、ナガラ(当時はナガラと言って居なかったかも)のアンテナはOEMで製作されたモズレーのTA-33と先日降ろした18~24MHz帯の八木のみで其の他はクリエート社製



 両者の比較は賛否両論有ると思うが堅牢さや部材で選択するのなら圧倒的にナガラ製であろう。しかし残念な事にナガラのアンテナは全体的にナロースペース(同じエレメント数ならブーム長が短い)のアンテナ 私は八木の基本である対数的なエレメント間隔の広がりがゲインが大きいと(同じエレメント数ならブーム長が長いほど)神の如く信じているので其の意味でクリエートを使用している。

 

 ナガラのアンテナは部材を見ると頑丈でエレメントが曲がった経験は一度も無く何十年も使えるがクリエートのアンテナはエレメント・クランプ、エレメント、ブーム部材どれを採ってもナガラと比較すると見劣りするが(四国のような台風銀座ではトラップタイプは勿論の事、モノ・バンドのアンテナでも長年使用すると使用上は問題ないがエレメントは弓の様に保々ゆがんでしまう)反面、アンテナの種類の豊富さ、価格の問題、組み立て後の再現性の良さと最初のブーム長と選択肢の豊富さを考えればクリエート社のアンテナに成ってしまう。基本的に私はアンテナは使用中に飽きたり限界を感じて比較的短い期間に交換していくので強度や構造面の差は問題としない。個人的な考えだが都会の敷地の狭い場所や長年使用する堅牢なアンテナを望む方はナガラ社の選択がベストで有ろう。



 上記は個人的な見解だが日本のコンテスト局やタワーを何基も持ったビッグ・ステーションの写真を見るとクリエート社か如何かは解らないがナガラ系のアンテナは少ない。殆どの局がロング・ブームのアンテナを使用している。此れは少しでもゲインの有るアンテナを求めたら当然の結果であろう。私は目的に合わないので使用する機会は少ないが一番最初のビーム・アンテナは現在のナガラで製作されたアンテナを使用した。其のアンテナは私が23歳の時に購入し現在は他の局が使用して居るかどうかは解らないが42年経った現在でもタワーの上に鎮座している。此れは丈夫さの証拠、其れと各アンテナメーカーは全体的に利得表示に眉唾物が多いが其の点と保守部品や各種対応に関しては一番信頼できるアンテナメーカーと私は思っている。私は「ナガラさん もっと各種のロング・ブームのアンテナも作って頂戴」と御願いしたい。



 最近、我家の隣に太陽光発電のソーラー・パネルが200枚ほど並んだ、当初はインバター・ノイズでアマチュア無線も世間の話で危ぶまれたが少しノイズレベルが上がったかな?のレベルで一安心、2枚目の写真はスタブを結線時に引張りすぎて先端の固定部の部品から片方が外れている。写真を撮る最中に気付いたが残念ながら手が届かず、其れならと最後の得意技の足を利用する事を考えたが これまた生来の短足で届かず。接続部はエフコ・テープで固めたので遣り直しも面倒なので其の侭放置する事に、アンテナの前方は元中学校の跡地で草原、最近メガ・ソーラの建設も話題に成って居るとか?「勘弁してくれ~」その様な物が来たら今度こそ無線など確実に出来なく成るだろう。この場所に登る度に此れだけの敷地が有ったらアンテナの張り放題、無料でワイヤーアンテナだけでも張らしてくれれば嬉しいのだが・・・



 最後の写真はアメリトロンの切替器が其の下の地上にやがてタワーに上がるで有ろう?28MHz帯の6エレ八木と10,18,24MHzの3エレのトライバンダー八木が写っている。

 
 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

物事に対する執着と満足感

2014年04月16日 | その他


 大分以前にブログに書き込んだ内容に成るがWindows Vista、32ビット版 (SP-1)の少し古いOSにセキュリティ・ソフトのスーパー・セキュリティ・ゼロを導入したら正常に動作していたパソコンが起動途中で進まなく成ってエラーコードの「OXC004D401とセキュリティプロセッサでシステム・ファイルの不一致のエラーが報告されました。」とメッセージが表示されるトラブルが発生した。そして対応ガイダンスに従い追求して行くと突然の英文のサイトに飛び「貴方のパソコンは偽造ソフト(OS)が導入されて居る可能性があるので正規版のWindowsを購入し導入して下さい」らしき文面の画面が現れた。



 此のパソコンは可也の型遅れではあったが私としては初めての国産の新品の購入「バッタ物扱いをされたのには驚いたが」Windowsが認証されなければ次に進む事は出来ない。其の後、息子も引張り込み彼是遣ってみたが再起動を掛けると認証段階でストップし次の段階に進む事が出来ない。仕方が無いので他のHDDに丸ごとコピーし保存した後、手持ちのWindws7の(Home Premium)64ビット版を導入したら同セキュリティ・ソフトをインストールしても問題なく其のパソコンは動作した。



 時間の余裕が有ったら此のトラブルの原因を追究しようと思って居たが急を要する問題ではなかったので延び延びと成っていたが先日ふと修理屋の長年の習性が目覚め(トラブルや疑問が発生したら解決しないと落ち着かない習性)疑問を解決しなければの思いが強く成った。私は現役時代から疑問や難度の高い修理で数日を要する場合は寝床の中で就寝前に冷静に成った状態で彼是解決策を考える習性があった。

 

 今回も寝床の中で彼是考えたが次世代のWindowsでは何の問題も無く動作したし、本体のパソコンは国産で安心できるメーカーだし新品のパソコンなので如何わしいOSの筈が無い事は解っていた。だとすればOSのバージョンか?付随するセキュリティのバージョンに問題が有る筈で如何も問題点はSP-1とセキュリティ・ソフトの相性問題に有るように思えた。思い返すとWindows XPにはSP-2が有ったのでVISTの情報をインターネットで調べて見るとSP-2が有り無料でダウン・ロードできる事は解った。



 問題解決のヒントらしいものは見えて来たがパソコンのWindowsは認証問題で立ち上がらない状態なのでパソコン内部の内容を可也書き換えられた可能性がある。其の内容を分析検討する事等は私には到底出来る事ではない。前途は可也多難だな?と思えた。しかし実は此の段階では私は認証問題でOSが立ち上がらない現状に驚いて可也本質的な思い違いをしていた。

 

 問題解決は可也大掛かりな問題でWindowsが立ち上がった状態で彼是と問題点に修正を加えて直す様に思い込んでいた。当然SP-2の導入にしてもVISTAが立ち上がらねば始まらない。其処でパソコンのHDDを交換して以前の状態にしたらWindowsの立ち上がる途中の画面の横バーの進行画面は表示するが其の後のメインのページ(アイコンが表示される)までは進まないが問題解決のガイダンス画面はマウスをクリックして行くと変化しインターネットの通信は出来るのでWindowsの機能が完全に動作していない訳では無かったのに気付いた「此れはヒョットすると・・・・」日頃は滅多に使うことの無いセーフ・モードやDOSプロンプトからの立ち上げ方法が頭を過ぎった。

 

 早速リセットを掛けF8のキーを押しセーフ・モードで立ち上げたらアイコン画面が現れた。此処まで来ればソフトが勝手に書き換えた内容はセキュリティ・ソフトを正確にアンインストールするかシステムの復元動作で以前の状態に戻せるかも知れない?、私は先ず最初にセキュリティ・ソフト消去の方を選んだ。作業が終わり再起動が掛かる段階では緊張したが正常に立ち上がったので一安心、動作を確認しても問題は無かったので後はSP-2を導入した状態でセキュリティ・ゼロをインストールして正常にWindowsが立ち上がるかどうかの?検証のみSP-2の導入では少しトラブル問題も有ったが其の後は問題は無くセキュリティ・ゼロの導入状態でも問題なくWindows Vistaは正常に立ち上がった。

 

 事前に確認した段階では商品の箱や説明書には此の問題の指摘は無かったし購入の専門店にも電話で確認したが明確な回答は無く「如何しても駄目なら商品を引き取ります」の案内は有ったが私としては必要だからこそ購入した訳で返品処理は私の意図する事では無いので店に頼る事は諦めた。

 

 元々ソフト問題でのトラブルは販売店側の責任問題では無く其の問題に親切に対応しても時間が掛かるばかりで店側にコスト的なメリットが無い事は十分に承知していたので諦めて素直に引き下がった。此の症状はパソコンの専門職の人が見たらパソコンの基本的な事を理解せず随分回り道をした不効率な事をしているな?と思われるかも知れないがパソコンの専門教育を受けていない私としては止むをを得ない事、粘りの根性で貫くしか無い そして一見無駄な回り道も最終的には素人は素人成りに自分の知識の蓄積につながると信じている。

 

 私の長年の職業人として得たものは多くは無いが職業柄、故障商品が直るか直らないか?に寄る天国か地獄か?の現実の中でメーカーサイドの担当者として自分の後には頼るべき段階が無い剣が峯を渡るが如くの日々の中で「壊れたものは必ず直るし、直さねば自分の仕事は終らない」今風に言えば「Never give up」の精神だけは強く身についた感じがする。

 

 今回も原因が解り其の対応策が解ればHDDを消去して使う事も無かったが物事に問題や疑問を感じたら少なくとも技術職に身を置いて其れで飯を食って来た者として其れを見過ごしたり諦めてしまうと進歩は無い。今回はレベルが低い問題における私の意地でしか成ったが技術や知識の習得は「何故 こうなるのだろうか?」の素朴な疑問と「其れなら如何したらいいのだろうか?原因はそして其の対策や解決策は?」の好奇心と其の事に対する執着に寄って苦労して克服して初めて身に付くもので此れはパソコンやアマチュア無線の世界でも同様と思っている。今回は結構時間が掛かったが私成りの満足感を得る事は出来た。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする