先日に書いた24MHz帯の送信から受信に切替わったときにランダムに受信感度が極端に落ちたりDx局から「時々信号が不規則に変化する」などのレポートを送られる事が有って其の原因らしい事を調べた事を書いたが其の後2日程の運用テストの結果、トラブルは解消された。
原因は同軸の途中に入れた中継コネクタの片方のMコネクタと中継コネクタ部分の接触不良、此の同軸の先端にはアメリトロンの同軸切替器RCA-4が取付けられていて第1タワーに取付けている18,24MHzのデュアル・バンダー八木と21MHzの5エレのモノバンド八木、24MHzの5エレ・モノバンド八木と3.5MHzの逆Vアンテナを切替えていた。理由は家の壁に穴を開けた同軸引き込み口が直径80mmφであった為、此れ以上同軸を引き込む事が出来なかったので(現在11本の8D2Vとローテーターコントロール線4本)1本の同軸で4本のアンテナを切替える事が出来る事は魅力が有った。反面、電波の伝送上のインピーダンスの乱れやアンテナ切替動作の確実さに何せ比較的に雑な作りのアメリカ製の商品なので少し不安はあったが使ってみると使用周波数が最高でも24MHz帯と比較的に低かったので問題は起きなかった。
此の切替器は無線卓にある切替コントローラーから同軸を通じて流れる直流によって切替器本体の3個のリレーを動かして4本のアンテナへの給電同軸を切替える物、構造は簡単な構造で、技術的要素は切替器のリレーと其々のメス側のコネクタとプリントパターンで接続しているが其の辺の高周波的な処理の問題くらいだろうか?此の切替器は取付けて8年程、経過しているがトラブルは最近まで一度も無かった。
今回、故障原因を探す中でミスった最大の原因は24MHz帯の運用では症状は確認できたが24Mhz帯で使用する3エレと5エレの両方の八木で運用中に症状が出たのでアンテナ系とは思って居なかった事、当然に無線機側を疑ったが原因を調べても問題箇所は見つからなかった。残りはアンテナ系と思われ其の時に一番先に疑ったのはアンテナ切替器、此れも分解して調べたがリレーには問題は無かった。残りは切替器までの同軸線しか残って居なかったので同軸を調べる段階でトラブルの原因と思われる中継コネクタとMコネクタ間の接触不良から発展したスパーク関係か?メン側コネクターの絶縁物の劣化とオス側の心線部の金属の表面の白色化に寄る電気的な接触不良から来るリレーのチャタリングや誤動作に寄る運用中に他のアンテナへの接続に寄るミス・マッチングが起こって居たのだろうと思われる。直流でなく高周波の伝送部分で更にHF帯ではエネルギーの高い周波数帯であった事も無視できないと思う。
現在は中継コネクタは新品に交換しているが問題のある部分を分解した段階で片方の問題のMコネクタを抜き差しする時に新品と比較して余り抵抗感無く出来たので今日、不良の中継コネクタの両方に新品のMコネクタを接続してみたが矢張り問題側は製作誤差が最大方向にズレテ居るのか接触が甘い様で有った。最終的に接触面の劣化は接触面の高周波問題で進行し其の結果、実際的に切替器のリレーを駆動する直流電圧が低い事も有って其の接触抵抗に寄る影響が大きくリレーを保持する段階での動作に影響が出て不安定(チャタリングや保持出来ず状態)で有ったのだろうと思われる。
今回は工具箱にワイヤーブラシが入って居なかったので切替器のリレー接点を手直しする為に持って上がった目の細かいペーパーしか持って上がって居なかったので此れを流用したがコネクタの部分の変色や異物付着除去にはワイヤーブラシが手早く簡単に出来るが特に真鍮製の柔らかいブラシを使うと非常に便利でネジ山を傷付ける事無く対応出来るので一つ常備する様、お勧めする。