黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

24MHz帯の不調の原因と考察

2014年04月14日 | アマチュア無線






 先日に書いた24MHz帯の送信から受信に切替わったときにランダムに受信感度が極端に落ちたりDx局から「時々信号が不規則に変化する」などのレポートを送られる事が有って其の原因らしい事を調べた事を書いたが其の後2日程の運用テストの結果、トラブルは解消された。



 原因は同軸の途中に入れた中継コネクタの片方のMコネクタと中継コネクタ部分の接触不良、此の同軸の先端にはアメリトロンの同軸切替器RCA-4が取付けられていて第1タワーに取付けている18,24MHzのデュアル・バンダー八木と21MHzの5エレのモノバンド八木、24MHzの5エレ・モノバンド八木と3.5MHzの逆Vアンテナを切替えていた。理由は家の壁に穴を開けた同軸引き込み口が直径80mmφであった為、此れ以上同軸を引き込む事が出来なかったので(現在11本の8D2Vとローテーターコントロール線4本)1本の同軸で4本のアンテナを切替える事が出来る事は魅力が有った。反面、電波の伝送上のインピーダンスの乱れやアンテナ切替動作の確実さに何せ比較的に雑な作りのアメリカ製の商品なので少し不安はあったが使ってみると使用周波数が最高でも24MHz帯と比較的に低かったので問題は起きなかった。



 此の切替器は無線卓にある切替コントローラーから同軸を通じて流れる直流によって切替器本体の3個のリレーを動かして4本のアンテナへの給電同軸を切替える物、構造は簡単な構造で、技術的要素は切替器のリレーと其々のメス側のコネクタとプリントパターンで接続しているが其の辺の高周波的な処理の問題くらいだろうか?此の切替器は取付けて8年程、経過しているがトラブルは最近まで一度も無かった。



 今回、故障原因を探す中でミスった最大の原因は24MHz帯の運用では症状は確認できたが24Mhz帯で使用する3エレと5エレの両方の八木で運用中に症状が出たのでアンテナ系とは思って居なかった事、当然に無線機側を疑ったが原因を調べても問題箇所は見つからなかった。残りはアンテナ系と思われ其の時に一番先に疑ったのはアンテナ切替器、此れも分解して調べたがリレーには問題は無かった。残りは切替器までの同軸線しか残って居なかったので同軸を調べる段階でトラブルの原因と思われる中継コネクタとMコネクタ間の接触不良から発展したスパーク関係か?メン側コネクターの絶縁物の劣化とオス側の心線部の金属の表面の白色化に寄る電気的な接触不良から来るリレーのチャタリングや誤動作に寄る運用中に他のアンテナへの接続に寄るミス・マッチングが起こって居たのだろうと思われる。直流でなく高周波の伝送部分で更にHF帯ではエネルギーの高い周波数帯であった事も無視できないと思う。



 現在は中継コネクタは新品に交換しているが問題のある部分を分解した段階で片方の問題のMコネクタを抜き差しする時に新品と比較して余り抵抗感無く出来たので今日、不良の中継コネクタの両方に新品のMコネクタを接続してみたが矢張り問題側は製作誤差が最大方向にズレテ居るのか接触が甘い様で有った。最終的に接触面の劣化は接触面の高周波問題で進行し其の結果、実際的に切替器のリレーを駆動する直流電圧が低い事も有って其の接触抵抗に寄る影響が大きくリレーを保持する段階での動作に影響が出て不安定(チャタリングや保持出来ず状態)で有ったのだろうと思われる。



 今回は工具箱にワイヤーブラシが入って居なかったので切替器のリレー接点を手直しする為に持って上がった目の細かいペーパーしか持って上がって居なかったので此れを流用したがコネクタの部分の変色や異物付着除去にはワイヤーブラシが手早く簡単に出来るが特に真鍮製の柔らかいブラシを使うと非常に便利でネジ山を傷付ける事無く対応出来るので一つ常備する様、お勧めする。

 


 

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 いかれた親父の戯言 パートⅡ

2014年04月14日 | アマチュア無線


 最近のハイ・バンドのコンディションは芳しく無くSSN値も此処数日は100を割り込んでいる。特に14~21MHz帯の状態が思いの他上がって来ない。各周波数帯のオープン状況を確認出来るインターネットの情報サイトを見ても24MHz~28MHz帯は少し増しだが14~21MHz帯は海外の信号が殆ど入って来ない。勿論暇人の私でも常時聞いているわけでは無く偶々のタイミングかも知れないが?



 暦も4月の中旬に入り21MHz帯のEsによる国内の信号がガンガン入って来ても良い時期だが先週の週末も私が聞いた限りでは北海道方面の強い信号は聞え無かった。反面、石垣、八重山方面の局で59オーバーで入感する局は確認出来たが広いバンド内をサーチして1~2局の入感状態では寂しい限りで有る。従って無線機のバンドは最近は24MHz帯に留まる事が多い。此の周波数帯も珍しい場所やDxペディションが決行されると可也賑わうので此の周波数帯に興味が有ったりQRV出来る局数は可也居るとは思うのだが、週末での国内交信を聞く事は殆ど無い。



 私は7MHz帯も毎日1~2時間位は聞くが以前の様にCQを出す事も呼掛ける事も全く無くなってしまった。先日、パソコンで交信状況を調べる機会が有ったが昨年の10月頃からの半年で国内交信は8局しか出来ていない。流石に此の周波数帯は「電波の銀座通り」で日中聞いていて国内の信号が聞えない時間帯は殆ど無いが平日に出ている人は殆ど交信済みの局、平日の日中に出られる人は大半がリタイヤ組で限られて居るし、最近の7Mhz帯の特徴としての「移動運用ばやり」が加速度的に進んでいるので7.036~7.080MHz帯は移動運用の局で埋め尽くされている。私も移動運用は好きな方なので相反する事では有るが自分が固定局で運用する場合、全国の交信済み(多数の局と交信済み場所)の珍しいQTHからの運用の場合は一瞬ダイヤルは止まり暫く受信する事は有っても最近は呼手に回る事は無い。良い悪いの問題では無くどちらかと言えば「好むか?好まないか?」の問題と私は思うのだが・・・・其々の当事者が判断する事だが最近の只でさえ局数が減少している中で「59 カードはOne Wey」の其れだけのワン・パターンのショートな交信スタイルや交信中の無気質な当事者の遣り取りを感じると呼ぶ事を止めてしまう。交信の中で其の場所の「需要と供給」の関係も有るので一概にも言えないが矢張りケース・バイ・ケースではないのだろうか?



 そもそも各自がアマチュア無線を始めた時の思いは「局数を稼ぐ事と 全国各地との交信だけが目標だったのだろうか?」私の場合は少なくても其れが目的では無かった様に思う。勿論、局数稼ぎや技術的興味も有ったが其の大半はチッポケナ無線設備で自分の見知らぬ土地や人達と話がしたい事や其の後に展開する人との繋がりに大袈裟に言うとロマンを求めて居た様に思う。



 今やアマチュア無線を楽しむ世代は団塊の世代を中心にした55~75歳の人達が大半で其れ等の人は現代の若人とは違う世代を生きて来た為に世の中に対する価値観も随分違うので「若者離れした」此の世界を趣味として楽しんでいる居る様に思うのだが昨今の状態を見たり聞いたりしていると「先行細り」を強く感じる。局数稼ぎや未交信の全市全郡全町村やアワードを夢中で追っ掛ける事も其々の思いやアマチュア無線を楽しむ段階に応じて必要で有ると思うのだが「甘いも酸っぱいも経験した世代」全てでは無いが「もう少し大人の思いや対応が有っても良いのでは?」と思うのは私だけだろうか?移動運用に群がるパイルを聞いていると一見盛況にも思えるが反面、見えない所で其の状況に飽きて多くの局のアクティビティの低下やアマチュア無線離れが進んでいる事も此れ又事実と思う。「此れがアマチュア無線だ」と言える物は私には解らないが今の現状が何時までも続くとは考え辛い。何が何でも移動運用の時代は最終的には時の流れと共に自然淘汰され本来の有るべき姿に変化して行くのだろうが?今はそう言う時代なのだろう。

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