土曜日の朝方のDXコンディションはサッパリポン状態であったが其の中で弱いながらもC31CTの信号だけは聞こえて居たので日曜日の朝は本命のS9OKの信号を求めてワッチしてみたが此の日は国内の『全市 全郡コンテスト』が開かれて居てバンド内が騒がしかったので直ぐにワッチを諦めた。
明けて今朝は05時前に起き出してワッチを始めたが此処一週間近くはDXクラスターに上った情報のEU方面の局は当局には殆ど聞こえずコンディションは可也悪い様に思えた。
然し虫の知らせか?辛抱して一時間程ワッチを続けた06:05JST頃に7.035MHz辺りにパイルアップが発生して居て此の周波数から多分、御本尊はS9OKに違い無いと下の周波数を探ったらノイズの谷間で浮き沈みする御本尊の信号を捉えたが此の段階では信号は安定せず暫くは『じっと我慢の子』を決めたが06:12JST頃には信号強度が559~579まで上がり安定したので呼掛けを開始したが全くお呼びでない状態、其の後06:19JST頃には599~599プラスで入感し始めたので気合を込めてピストルを乱射し捲くったが音沙汰無しの状態、然しこの時間帯でこのレベルに成るなら時間と共に西日本が有利に成る筈と断続的に呼掛けていたら06:45JSTに応答が有りやっと交信する事が出来た。
其の後に下に周波数をずらして居ると7.010MHz前後にもパイルアップが発生して居りスプリット運用なら其れなりのDX局に違い無いと耳を凝らして聞いてみたが信号は確認出来るも相手のコール・サインが確認出来ない状態?クラスター情報を見るとSV2RSG/Aとある。
『何に?此れはマウント・アトスじゃあ~りませんか!!』此処はギリシャ正教の本拠地、以前は此処のお坊さんしかQRV出来なかったので単なるEUゾーン内ながら交信難度AAクラスの珍局、然も以前にQRVして居たお坊さんは亡く成ったので私は久しく信号を聞いて居なかったしSSBでは交信出来て居るがCWモードでは唯一の未交信の場所なので『おお~!』と飛び上がって驚き全神経を集中しワッチしたがDX局を捌いている信号の有無は断続的に確認出来るも内容までは判読出来ない状態で残念ながら、とても呼掛けられる状態では無くワッチを続けて居たが其の後に信号はノイズの中に消えた。
此の場所からは数年前にEUのグループが大々的なDXペディションを行なうとのニュースが流れたが此処は戒律の厳しい聖地で第三者が簡単に入山出来ない場所で如何やら最終的に許可が下りなかった様で直前で頓挫した経緯がある。私も50年間に渡りDXに興味を持って居るが此の地からの信号は4回程しか聞いた事がなく、運用もベアフットで弱く何よりヨーロッパの中心地にある事と運用が少なく需要が満たされて居ない為に出て来てもEUの猛パイルアップを打ち抜くのは至難の技で私の場合は14MHz帯でJAのエリア指定で局数の少ない5エリアが幸いして何とかQSOする事が出来たが其れ以外はカスリもしなかった。
今回の運用がDXペディション・グループのものなら公平さを保つ為にJA指定の運用があるかも知れないが内部で修行して居るお坊さんに寄る運用なら余り期待は出来ない様に思うのだが果たして如何だろうか?暫くはワッチして様子を診るしか無い。