読み終わらない本ばかりが溜まっている。ただ、そんな中で、読み終わることがないだろうと思わせる本があって、例えば、この本も、買って、数ページ読んだだけだが、多分、最後の頁までいっても、読み終わらない本のような気がする。つまり、読み終わらないことが悪いわけではなく、つまらないわけでもなく、すこぶるつきで面白いのだが、味わっているうちに、読んでも読んでも、尽きることがないような気がする本なのだ。
エンドレスな一年。一ページに一日で、一月一日から十二月三十一日まで、ページのほぼ上半分に書の一文字。下半分が十行ほどの文章になっている。
敦煌漢簡の「鏡」の文字や泰山刻石の「不」などから、王義之、空海、藤原佐理、中国、日本縦横に選び抜かれた文字。その解読、感慨の文章も深い。その日が何の日かにまでさらりと触れて、一日一書で過ごせそうな、時間を慈しめる本である。
この人の本は同じ新潮文庫の『現代作家100人の字』も面白かった。
で、ついでに、今ドラマでやっている「とめはねっ!」も、楽しい。
エンドレスな一年。一ページに一日で、一月一日から十二月三十一日まで、ページのほぼ上半分に書の一文字。下半分が十行ほどの文章になっている。
敦煌漢簡の「鏡」の文字や泰山刻石の「不」などから、王義之、空海、藤原佐理、中国、日本縦横に選び抜かれた文字。その解読、感慨の文章も深い。その日が何の日かにまでさらりと触れて、一日一書で過ごせそうな、時間を慈しめる本である。
この人の本は同じ新潮文庫の『現代作家100人の字』も面白かった。
で、ついでに、今ドラマでやっている「とめはねっ!」も、楽しい。