ダ・ヴィンチの言葉で編まれた一冊。「芸術」「科学」「人生」という三つの項目に分けられている。「芸術」と「科学」が経験を通して深く密接に繋がれている。その言葉もさることながら、差し挟まれた56編のデッサン、スケッチが凄い。
「優れた画家にとって、重要な題材は二つある。人と魂の動きだ。前者を描くことは優しいが、後者を描くのは難しい。」
克明な観察と原理への思考、その先で書かれた言葉だ。
「我々の魂が調和から成り立っていること、その調和は、全体の構成要素がすべて同時に見えた時、聞こえた時にのみ作られるということを知っているか。」と、調和の美を語り、
「この宇宙には、様々な形があり。様々な色があり、様々な性質を持ったものが溢れている。だが、そのすべては、ある一点に集約される…それは驚くべき一点だ。驚いたことに、すべては必然なのだ。すべては自然の法則がはたらいた結果、必然として生まれた。一切、無駄はない。まさに奇跡だ。」と、神と自然を一体化させる。
「自然は喜びに満ちている。植物の種類も実に豊富だ。どれ一つとして似ているものはない。種の違いだけではない。同じ種でも、枝と枝、葉と葉、果実と果実、完全に同じものは決して見つからない。」すでにルネサンス人であるダ・ヴィンチは類似性よりも分析的な差異性に目ざめてもいるのだ。
横になって、デッサン見ながら、書かれた言葉について考えてみる。ため息がでる。
「優れた画家にとって、重要な題材は二つある。人と魂の動きだ。前者を描くことは優しいが、後者を描くのは難しい。」
克明な観察と原理への思考、その先で書かれた言葉だ。
「我々の魂が調和から成り立っていること、その調和は、全体の構成要素がすべて同時に見えた時、聞こえた時にのみ作られるということを知っているか。」と、調和の美を語り、
「この宇宙には、様々な形があり。様々な色があり、様々な性質を持ったものが溢れている。だが、そのすべては、ある一点に集約される…それは驚くべき一点だ。驚いたことに、すべては必然なのだ。すべては自然の法則がはたらいた結果、必然として生まれた。一切、無駄はない。まさに奇跡だ。」と、神と自然を一体化させる。
「自然は喜びに満ちている。植物の種類も実に豊富だ。どれ一つとして似ているものはない。種の違いだけではない。同じ種でも、枝と枝、葉と葉、果実と果実、完全に同じものは決して見つからない。」すでにルネサンス人であるダ・ヴィンチは類似性よりも分析的な差異性に目ざめてもいるのだ。
横になって、デッサン見ながら、書かれた言葉について考えてみる。ため息がでる。