福島の街、コラッセふくしま12階展望室より
コラッセふくしまで、「福島の震災と教育」「被災地南相馬の現状の一端を知る」
というテーマで研修会が行われました。
シンポジウムの後、三つの分科会に分かれます。
私は「自主夜間中学について」の分科会に出ました。
福島に公立夜間中学をつくる会 公式ブログ
http://blog.goo.ne.jp/fukufukumarumaru
「福島に公立夜間中学をつくる会」の代表、大谷さんの
お話を聞きました。
大谷さんに、「なぜこの会を立ち上げたのですか?きっかけを
教えてください。」という質問を投げかけたところ、こんな答えが
返ってきました。
小学生の時、先生に「日本は識字率がほぼ100%で、文字を
読めない書けない人はいない。」と教わった。
ほぼ100%、99.7%だったと思うが、じゃあ、残りの0.3%の
人はどうなるの?という疑問がわいた。
弟が不登校になった。教育を受ける義務というのは、親や国にある、
子どもたちに対し受けさせる義務があるのだということ。
子どもに義務があるわけではない。子どもは教育を受ける
権利があるのだ、ということを社会の先生に教わり、弟に話したら
弟は叫びだした。そんなこと、先生は教えてくれなかった!!
そんな体験談と、大谷さんの考え「公立の夜間中学は日本全国に
あまねく必要である」を話してくださった。
私が非常に感動したのは、大谷さんの識字率99.7%の、
残り0.3%に目をつけ疑問を持たれたこと。
世の中のものごとは、全て大多数の意見、大多数の方、
大多数の数の力で決まってゆく。
これからの世界は、マイノリティーの意見や立場を大切に
することで切り開かれていくのではないか。
大谷さんのような見方が重要だと感じました。