今日は穏やかな晴天だったこともあってか、日中は心地良く過ごせる一日となりました。昨日の寒さに比べれば、数段マシです。
ところで今日、我が家に年末に出演予定の演奏会の楽譜が届きました。その中に
レスピーギの《リュートのための古典舞曲とアリア第3組曲》が入っていました。
《リュートのための古風な舞曲とアリア》は、
イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギ(1879〜1936)が、古い時代にリュートのために作曲された舞曲やリュート歌曲を現代のオーケストラや弦楽合奏のために編曲したものです。レスピーギがサンタ・チェチーリア音楽院教授を務めていた頃に、音楽院の図書館に収蔵されている古い時代の楽譜を色々と研究した成果が基となっています。
この組曲は3集にわたって作曲され
第1組曲…1917年作曲
16世紀のリュート曲をオーケストラに
第2組曲…1923年作曲(1924年初演)
16、17世紀のリュート曲をオーケストラに
第3組曲…1931年作曲(1932年初演)
16、17世紀のリュート曲を弦楽合奏に
にそれぞれ編曲したもので、中でも弦楽合奏編曲の第3組曲がとりわけ有名で演奏機会も多いようです。
弦楽合奏で演奏される第3組曲は演奏時間は15~20分で、
第1曲…イタリアーナ
作曲者不詳 16世紀頃
第2曲…宮廷のアリア
ジャン・バティスト・ベサールの作品による
第3曲…シチリアーナ
作曲者不詳 16世紀頃
第4曲…パッサカリア
ルドヴィコ・ロンカッリの曲による
の4つの曲から成ります。因みに第2曲は歌曲が中心で、第4曲はバロックギターのための作品が基になっています。
聴いていただくと、特に第1曲のイタリアーナや第3曲のシチリアーナは映画やドラマ、CM等で使われていたりするので、どこかで聴いたことがあるな…と思われる方もおられるかと思います。またこの曲は全体的にヴィオラが活躍する場面が多いので、個人的にやり甲斐を感じる曲でもあります。
ただ、前回演奏してから確実に20年以上は経過しているので、弓使いも含めて思い出さなければならないことが沢山あります。来月の合奏練習までに、何とかしなければ…。
そんなわけで、今日はその《リュートのための古典舞曲とアリア第3組曲》を、ヴァイオリニストでもあるエンリコ・オノフリの指揮によるミュンヘン室内管弦楽団の演奏でお楽しみください。