今日も気持ちのいいお天気となりました。そんな中で小学校の子どもたちのスポーツテストが行われたのですが、風こそ涼しいものの照りつける日差しの暑さに、全員がバテ気味になっていました。
さて、スポーツテストも終わって休み時間になったので教室に帰ろうとしたら、
「先生、ちょっといいですか?」
と何人かの子どもたちに呼び止められました。何だろう?と思っていると
「ちょっとあそこに咲いている花の名前を教えてほしいんですけど。」
と言われたのです。
先月校庭の植物観察をしてナガミヒナゲシのことを教えてから、私はどうも一部の子どもたちから『やたらと植物に詳しい人』認定されたらしく、植物に興味のある子たちによく質問されるようになっています(汗)。で、呼ばれた校庭の隅の方に行ってみると、
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この黄色い花が咲いていました。
これはオウシュウマンネングサ(欧州万年草)という花で、ヨーロッパや北アメリカに自生してい多年生植物です。花の直径は6〜7mmと非常に小さな花ですが、実は
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園芸種でお馴染みのセダムと同じ多肉植物です。それが証拠に花の奥の葉を見てみると
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セダムのようなバラの花状になっている多肉の部分を見ることができます。
乾いた砂地や石の割れ目といった植物にとって過酷な環境でも生育するため、土壌や光の条件はほとんど問いません。愛らしい黄色の花は植栽のグラウンドカバーの他に花かごや鉢植え等にも用いられていますが、近頃では道端やブロック塀の際などでも見受けられるようになってきました。
それにしても、このオウシュウマンネングサや
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ヒマラヤ原産のヒメツルソバといった植物が、グランドカバーのために明治期以降に輸入されてきたようですが、それがこんなにあちこちで見られるようになったのは最近のことのような気がしています。こうした一見可愛らしい外来種が、先日掲載したオオキンケイギクのように日本の固有種に悪影響を及ぼすような存在にならなければいいのですが…。