共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今年も咲いた特定外来生物オオキンケイギク

2022年05月19日 17時30分17秒 | 
今日も日中は暑くなりました。もうそろそろ長袖シャツは、本格的に御役御免にしてもよさそうな気がしています。

ところで、何年か前から拙ブログでも気にしている



オオキンケイギクが、今年もあちこちで咲き始めました。私は最初見た時に季節外れのキバナコスモスと間違えていたのですが、その間違いをコメントで指摘してくださった方がいらしたおかげでこの花の正体を知ることができました。

オオキンケイギク(大金鶏菊)は北アメリカ原産のキク科の外来宿根草で、日本には1880年代に鑑賞目的で導入されたと言われ、ドライフラワーにも利用されていたりしました。またオオキンケイギクは繁殖力が強く荒地でも生育できるため、かつては河川敷や線路際等の緑化にも利用されてきました。

しかし、その後あまりにも野外に定着し過ぎてスミレやカワラナデシコといった日本固有の在来種に悪影響を与える恐れが指摘されて問題となっていて、現在は国立環境研究所等から人為的な栽培が全面的に禁止されています。そして遂に2006年には『外来生物法』に基づいて特定外来生物に指定され、栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止されました。

特定外来生物の指定を受けてからは、長野県や岐阜県、山口県といった一部の自治体によっては全面駆除が行われている例もあるくらいです。特定外来生物といえば動物ならカミツキガメやアリゲーターガーといった凶暴な外来生物につけられた称号ですから、植物ながらこのオオキンケイギクが日本の固有種に対して如何に危険な存在であるかが分かっていただけるのではないでしょうか。



オオキンケイギクに限ったことではありませんが、緑化などの目的で安易に外来種を植えつけることは自然環境保全上あまり好ましいことではありません。これは、特定外来生物にこそ指定されていないものの



先日拙ブログに載せたナガミヒナゲシや



夕化粧といった外来植物にも言えることです。

オオキンケイギクの駆除方法としては、とにかく種をつけさせないようにすることが一番なのだそうです。なので、種をつけてしまう前に根っこから引っこ抜いて焼却処分することが推奨されています。

勿論、私有地や公用地に咲いているものを勝手に引っこ抜くわけにはいきませんが、お近くで見かけることがあれば可能な限り駆除していただきたいと思います。日本の固有種植物を守るためにも、私も折りを見て小学校の子どもたちにも伝えていこうと思います。


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