今日は時折雨の降る、生憎の天気となりました。そんな中、今日は久しぶりに横浜の中心地へ出かけました。
やって来たのは
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横浜市開港記念会館です。今日はここで、アンサンブル山手バロッコによるテレマンの《食卓の音楽(ターフェルムジーク)》を演奏するコンサートがありました。
《食卓の音楽(ターフェルムジーク)》は
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バロック時代最大の流行作曲家にして、活躍当時はバッハを凌ぐほどの名声を得ていたゲオルク・フィリップ・テレマン(1681〜1767)が1773年に自らの作品をまとめて出版した作品集です。
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バロック時代最大の流行作曲家にして、活躍当時はバッハを凌ぐほどの名声を得ていたゲオルク・フィリップ・テレマン(1681〜1767)が1773年に自らの作品をまとめて出版した作品集です。
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上の写真は1773年に出版された《食卓の音楽》の初版の表紙ですが、発売当初はヨーロッパ中から購入予約の申込みがあったと伝えられていて、購入者の中には当時ロンドンに滞在していたヘンデルもいたといいますから、その人気のほどが窺えます。
テレマンの《食卓の音楽》は3集とも序曲(組曲)から始まって四重奏曲、協奏曲、トリオ・ソナタ、ソロ・ソナタ、終曲の6曲がワンセットになっています。今回は、6月に演奏された第2集に続く最終巻の第3集が演奏されました。
テレマンの《食卓の音楽》は大規模な編成と小規模な編成の曲が混在しているため、通常はどれかを抜粋して演奏されることが殆どです。しかしアンサンブル山手バロッコでは全曲の演奏を敢行していて、ライブでまとめて鑑賞できる貴重な機会となっています。
ちょっと早く会場に到着したので、
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ロビーでチケットが発売されるまで暫く待ちました。ふと横を見ると
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傘を置くための別室が用意されていました。
アンサンブル山手バロッコでは古楽器が演奏に使われます。特に弦楽器に使われているガット弦は湿度による影響を受けやすいので、会場に濡れた傘を持ち込まれて会場内の湿度が上がり過ぎないようにとの措置です。
開場して講堂に入ると、
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ちょうどチェンバロの最終チューニングの最中でした。コロナ対策として予め市松模様状にプログラムが置かれている席に着いてしばらくすると、いよいよコンサートが始まりました。
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ちょうどチェンバロの最終チューニングの最中でした。コロナ対策として予め市松模様状にプログラムが置かれている席に着いてしばらくすると、いよいよコンサートが始まりました。
今回の第3集は
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2本のオーボエと弦楽器とによる序曲に始まり、次いでフルート・ヴァイオリン・チェロ(今回はヴィオラ・ダ・ガンバ)と通奏低音のための四重奏曲、2本のホルンのための協奏曲、2本のフルートと通奏低音のためのトリオ・ソナタ、オーボエと通奏低音のためのソナタ、序曲と同編成での終曲からなります。特に
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オーボエソナタは単独で演奏されるほど有名な作品で、オーボエ奏者には貴重なバロック音楽のレパートリーとなっています。
また、協奏曲で使われたホルンは管を巻いただけのナチュラルホルンが使われました。演奏前には
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演奏者による楽器の紹介するコーナーが設けられ、現在のホルンのようなバルブが無くても音階が奏でられる様子を実演してくれました。
《食卓の音楽》を全曲鑑賞するという貴重な機会を堪能し、最後には
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聴衆から惜しみない拍手が演奏者に贈られました。
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聴衆から惜しみない拍手が演奏者に贈られました。
今回の会場である横浜市開港記念会館は、来年から全面改修工事に入ります。なので、今回の演奏会が終わるとしばらくの間は入れなくなるため、そういった意味でも今日は貴重な機会となりました。
昨日と比べると、今日はだいぶ涼しくなりました。このまま穏やかに本格的な秋に移行していってくれるといいのですが、はたしてどうなりますでしょうか…。