今日は爽やかに晴れ渡った秋晴れの下、私は自宅で片付け物に追われて一日が終わりました…。
その時にシ〜ンとしているのも何なので、音楽をかけながらやっていました。その中で、いろいろなクラシック作品がゴッタ煮的に入っているCDを聴いていたら、ベートーヴェンの《ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス ヘ長調》が流れてきました。
この曲はベートーヴェンが1798年に書いた作品で、独奏ヴァイオリンと小編成の管弦楽とで演奏されます。ベートーヴェンは独奏ヴァイオリンのためのロマンスを、ト長調とこのヘ長調の2曲書いています。実際に先に書き上げられたのはヘ長調の方のようですが、作品番号としてはト長調の方が第1番、このヘ長調の方が第2番となっています。
この第2番は親しみやすいメロディなので、
管弦楽の伴奏をピアノに編曲したものを使ってリサイクルで演奏するヴァイオリニストも多く見受けられます。そういえば、かつて私もこの曲を生徒に発表会で弾かせようとしたこともありました(結局、その子が急遽引っ越してしまったので叶いませんでしたが…)。
本来ならば今年は1770年に生まれたベートーヴェンの生誕250年のアニヴァーサリーですから、もしかしたらこの曲も世界のあちこちで演奏されていたかも知れません。そんなことを思いながら、今日はその《ロマンス ヘ長調》を、フランスのヴァイオリニストのルノー・カピュソンによるヴァイオリン独奏、クルト・マズア指揮のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏でお楽しみください。