共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

個性的

2015年04月12日 22時30分43秒 | 旅行
この水芭蕉にも似ていながら何とも地味な、それでいて存在感バッチリの花は耳形天南星(みみがたてんなんしょう)というものです。サトイモ科の多年草で、ちょっとエキゾチックに見えますが外来種ではなく日本固有種なのだそうです。

この花、実は雌雄が別れているのですが、この株が雄か雌かは、まるで仏像の光背のようなかたちをした外側の仏炎苞(ぶつえんほう)を下の方まで剥いてみないと分かりません。

この花は虫に受粉をしてもらう虫媒花です。雄株には中にたくさんの花粉のついた雄蕊があって、上の口から誘い込んだ虫に花粉をくっつけて受粉の手伝いをさせます。上から出ることはできませんが、雄花の下の方に脱出口があって、花粉をつけた虫はそこから外へ出られるようになっています。

雌株は中に子房が沢山集まっていて、同じく花粉をつけた虫を上の口から誘い込んで受粉させます。しかし、雌花には受粉作業を終えた虫が脱出できるような機能が何故かないため、雌花の仏炎苞を剥いてみると中には虫の死骸が多いのだそうです。

しかも驚くことに、芽が出て花が咲いた段階から雄花か雌花かに別れているのではなく、何と雄花の株がある程度年をとると雌花に変化する、つまり自ら性転換するのだとかΣ(゜ロ゜ノ)ノ!

山野草の世界、奥が深過ぎます…。
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こちらもまばゆい

2015年04月12日 22時29分12秒 | 旅行
園内にはそこかしこに一重咲きの山吹も咲いていて、紅白の花が目立つ中に心地良いアクセントを添えています。
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桜もまだまだ花盛り

2015年04月12日 22時27分46秒 | 旅行
ソメイヨシノはだいぶ散ってしまいましたが、こちらの御殿場桜は、今が見頃です。
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御衣黄

2015年04月12日 22時26分31秒 | 旅行
こちらは山桜の一種で御衣黄(ぎょいこう)といいます。ちょっと分かりにくいかも知れませんが、薄く緑色がかった薄黄色の八重桜です。

御衣黄の名前は、全体の色合いが天皇陛下の御召し物である黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)に似ていることに由来します。確かに山桜に特有の花と同時に出てくる若葉の色が、禁色(きんじき)である黄櫨染色をしています。

こうしてみると、やはり山桜は素敵です。何処かで苗木でも売っていないかしら…。
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こんな花まで

2015年04月12日 22時24分59秒 | 旅行
園内にはこんな花も咲き始めていました。ライラックです。

まだ咲き始めたばかりのようですが、もう少しして満開になったら、さぞ甘い香りがするのでしょうね。
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こちらも密かに花盛り

2015年04月12日 22時23分20秒 | 旅行
園内を一周して出口に向かう下り坂に脇には、御覧のオオイワウチワが可憐な薄桃色の花を咲かせています。

日陰にそっと咲いているので、ともすると見落としがちになってしまいますが、ここではかなりの群生ですので、しっかりと堪能することができました。

全体を見ていて気づいたのですが、歩いている山肌の土が驚くくらいに柔らかいのです。何なら踏み締めているとフワフワとした感触が靴を通してでも分かるくらいの柔らかさです。こういった管理が行き届いている場所だからこそ、こんなにも様々な山野草の花を堪能することができるのでしょうね。
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こちらがオリジナル

2015年04月12日 22時16分53秒 | 旅行
これはイワカガミです。その名の通り、岩の陰に屈み込むようなかたちで咲いています。この房全体の直径でも1.5mmほどの小さな花です。よく見かける山野草にイワカガミモドキというピンク色の花がありますが、これがオリジナルです。

この百花繚乱の里山を体感してみたい方は、4月19日まではJR橋本駅から臨時直通バスが出ていますので、是非足を運んでみて下さい・
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追突されて…

2015年04月11日 23時31分42秒 | グルメ
昨日の帰宅途上の駅の改札口で、ものすごい勢いで後ろから追突して、そのまま去っていった奴がいました。私の他にも3~4人ほど被害に遭っていて、中にはうずくまったまましばらく立ち上がれない人もいました。

私も結構な勢いでコケたのですが、その時はさして問題なさそうだったので、そのまま帰宅しました。ところが、椅子に座ってしばらくしたら、何だか足首がジンジンするので『?』と思って自分の足をまじまじと見てみたら、何と足首が赤く腫れ上がっているではありませんか!

その時は『どうしよう、今結構な夜中だし、だからと言って捻挫程度かも知れない怪我で救急車を呼ぶのも憚られるし…』ということで、とりあえずその場は家にあった湿布を貼って休みました。

明けて今朝湿布を剥がしてみたら、何だか腫れが収まっているようにも見えました。一応放ったらかしにはしないで、しかるべきところで診てもらおうと思ったのですが、整形外科に行くと去年の膝の時みたいなチャラい診断をされそうでイヤだったので、駅前にある接骨院で診てもらうことにしました。

結果的には骨折はしておらず、捻挫でした。診断された頃にはだいぶ痛みも腫れも引いていたのですが、折角なので湿布だけもらって帰りました。やれやれ…。

折れていなかったことが分かってホッとしたら急激にお腹が空いてきたので、駅に程近いところにある《ダンケ珈琲店》でランチを摂ることにしました。地下への階段を下りた先の扉を開けて、ヴァーグナーの流れる店内の一番奥に陣取って、ミートドリアのセットをお願いしました。ボロネーゼソースのかかったドリアの風味は格別でした。

今回は他人に押されての怪我でしたが、最近何でもないような場所でコケることが多くなってきているので、気をつけます…
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今日の《cafe32゜F》

2015年04月10日 21時16分46秒 | グルメ
今日は昨日のようにみぞれこそ降らね、昨日同様寒い一日となりました。午後からは雨も降り出して、ますます寒々しい感じが強まりました。

そんな中で何とか温まるべく、今日はキーマカレーのランチセットをオーダーしました。玉葱の甘味の後からスパイシーな辛さが追いかけてくるカレーを頂いて、胃も心も温まりました。

今日の冷たい雨は明日も降り続くようですから、実質的にこれが花散らしの雨になってしまうのかも知れません。それでも市井にはいろいろな花が咲き始めていますから、それらを楽しみにしようと思います。
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モーツァルトも聴いた音色

2015年04月09日 19時16分01秒 | 音楽
私は教室の中で、生徒が楽器の準備をしていたり片付けをしていたりする時に、うっすらとBGMを流しています。特別意味はないのですが、シ~ン…としているよりも気が和む感じがします。

いくつか教室に置きっぱなしにしている私物のCDがあるのですが、今日は新しいCDを仕込んでいくことにしました。さて、何を買おうか…と思って出勤前に山野楽器に立ち寄ったら、こんなCDがあったので思わず買ってしまいました。

これはモーツァルトのピアノ三重奏曲作品15の2曲と、クラリネット・ヴィオラ・ピアノによる三重奏曲《ケーゲルシュタット・トリオ》が収録されているものですが、ちょっと珍しいのが、録音に使われているフォルテピアノとヴァイオリンとヴィオラが、モーツァルトが所蔵し演奏していた実物を使っているのです。

ヴァイオリンやヴィオラといった弦楽器は何百年も昔のものが今でも弾ける…むしろ今の方がよりいい音になっているということがあります。しかし鍵盤楽器は演奏に耐えない状態になってしまっているものが殆どです(ベートーヴェンハウスに展示してあるベートーヴェンのピアノは、酷い音になってしまっています)。

しかし、1780年頃にアントン・ワルターによって製作され、現在ザルツブルクのモーツァルテウム国際財団が所有し、モーツァルトの生家に保管されているこのフォルテピアノは演奏に耐えるかなり良好な状態で保存されていて、この録音でも十分に豊かな響きを堪能させてくれます。演奏者のアンドラーシュ・シフも、このCDを録音していた時期に室内楽に力を入れていたようで、この独特のウィーンアクションのフォルテピアノを、時に闊達に、時に繊細に弾きこなしています。

昨日のバロックヴァイオリンもそうですが、やはりその作曲家が生きていた頃に使われていたオリジナルの楽器の響きというものは何ともいいものです。勿論、モダン楽器で演奏することを否定するわけではないのですが、こういったオリジナル楽器の古雅な響きというものは格別だなと、改めて感じたのでありました。
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改めて感じる難しさ

2015年04月08日 21時42分07秒 | 音楽
今日は桜が満開になった後とは思えないくらいの冷え込みっぷりにビックリしましたΣ(゜ロ゜ノ)ノ。ただ、ある人に聞いた話によると、この時期に時ならぬ雪が降る現象は有り得ないことではないらしく、何と『桜隠し(さくらがくし、はなかくし)』という俳句の季語にもなっているのだとか。本当に春の天候というものは不思議なものです。

ただ、偶然ですが今日は教室がない日だったので、これ幸いと家でヌクヌクしていよう!…と思ったのですが、折角時間が有り余っているので、先日Getしたバロックヴァイオリンを練習することにしました。

ヴィヴァルディやバッハのソナタを練習してみたのですが、当たり前の話ながら、やはりモダン楽器とは違った良さと難しさがあります。

良さとしては、とにかく楽器が軽いこと。そして発音の反応がいいこと。難しさとしては、分かっていてもどうしてもモダン楽器を弾いているテンションになってしまいがちになること、撫で肩体型なのに肩当て無しで弾くのがキツいということでしょうか(そこかよ…)。

でも、やはりこのA=415Hzのバロックチューニングのテンションで弾くからこその柔らかさが一番の魅力です。かつてモダン楽器のチューニングをA=442Hzから415Hzに下げて弾いてみたことがあるのですが、ただ単に締まりのないビロビロな音になるだけでした。その時には分からなかったことが、こうして実際にバロック楽器を手にして適正にバロックチューニングで演奏することによって、今更ながらその意味合いをやっと理解できたような気がしています。

いつ人前で演奏するようになるかは未定ですが、あまり焦って期限を設けずに、じっくりと取り組んでいこうと思います。
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新年度恒例行事ですが…

2015年04月07日 21時58分23秒 | 日記
多くの学校が昨日入学式だったようで、駅前にいると、いろんな段階の新一年生の姿を見かけるようになります。

と同時に始まるのが通学定期券発行手続きです。私の住まう本厚木駅でもそうでしたが、二宮町まで向かうバスに乗るために来た秦野駅でも、発行窓口の前に通学定期券を求めるための長蛇の列が出来ていました。ここは隣駅に巨大な東海大学を抱えているのを始めとして周辺に短大や高校もありますから、それらの学生がそれなりに集中して手続きに来ていたようでした。

そして、教室を終えて二宮町からバスで秦野駅まで戻って来たら…何とまだこんなにも多くの人が並んでいたのですΣ(゜Д゜)。通常、窓口での業務は21時までなのですが、この状況下ではそんなことも言ってはいられないでしょう。

果たしてこの列が収束した時には、何時になっているのでしょうか…?
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地産地消パスタ

2015年04月06日 21時20分52秒 | グルメ
今日は小田原の教室近くにある小学校の入学式でした。小田原城のお堀端の桜はまだ見頃で、お洒落なお母さんに連れられたピッカピッカの一年生が、桜の下でキャッキャとはしゃいでいました。

教室を終えて、先日寄った小田原駅前の地下街『ハルネ小田原』に行ってみました。先日冷やかした時にちょっと気になるお店があったので、今日はそこで夕食を摂ることにしました。

駅から伸びるエスカレーターを下って右へ進んだところに『GENERAL FARM’S』という自然食品やワインを扱っているお店に併設されているカフェに入りました。そして、先日から気になっていた《鰺ひもののペペロンチーノ》をオーダーしました。小田原は干物が有名なところで、駅前だけでも数軒の干物専門店が軒を連ねています。そういったお土地柄を活かした、正に小田原地産地消パスタとでも言うべき一皿です。

ほんのりと酢橘の香る爽やかなオリーブオイルベースのソースにリングイネを使ったペペロンチーノには青ねぎと大葉も効いていて、その下に散りばめられた鯵の干物のほぐし身と一緒にフォークで巻き取って頂くと、オイルベースながらさっぱりとした口当たりの中に鯵の干物の独特な風味が広がる和テイスト満載のパスタです。ペペロンチーノと言ってもそんなにニンニクがきつくないので、ニンニクが苦手な方にも安心して召し上がって頂けると思います。

こういった一工夫でパスタはいくらでも美味しくなるものだなと、しみじみ思いました。他にもいろいろなパスタがあるようですし、グラスワインも楽しめるようなので、そちらも試してみたいと思いました(勿論、教室が終わってからです、ハイ…)。
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「千年の一滴 だし しょうゆ」を観て

2015年04月05日 19時10分19秒 | 日記
今日も時折小雨の降る、ちょっと残念なお天気になってしまいました。桜の花もピークを越えてしまいましたから、この雨でだいぶ散るのが早まってしまったかも知れません。

そんな中、今日は映画鑑賞にアミューあつぎに行きました。観てきたのは「千年の一滴 だし しょうゆ」という作品です。これは日本とフランスとの合作で、日本では2014年にBS1で放送され、フランスでは6回にわたって再放送されたというものです。

内容はタイトルにもある通り、和食の基礎である出汁をテーマとした第一章と、日本の代表的発酵調味料である醤油に関する第二章からなるドキュメンタリーです。

日本は仏教伝来依頼、戒律に従って長く肉食を禁じてきました。そんな制限付きの食生活の中で古の日本人は、いかに満足できるものを食すかということを探究してしてきました。その中で出会ったのが『うまみ』というものであり、それを一番端的に味わえるものとして出汁ができました。

この『うまみ』という概念が認められたのはごく最近になってからですが、実は鎌倉時代の新興仏教のひとつ臨済宗の宗祖道元禅師が「食も修行のひとつである」とした考え方の中で、五味…甘味、酸味、苦味、塩味、辛味の他にもう一つ『淡味(たんみ)』というものを挙げているのです。この『淡味』こそが今日の『うまみ』であると言われています。それは、とかく低タンパクになりがちな精進料理の中で、いかに戒律に抵触せずに不足したものを補うかということを念頭に置いた道元が感じ得た『第六の味覚』だったのかも知れません。

出汁の材料になるものが台所に到着するまでも大変です。

北海道で獲れる昆布は、海底に着床・発芽してから二年目のものだけを狙って収穫し、一度天日で干して乾燥させたものを再び夜露にあててあえて細胞壁を壊し、出汁が出やすいようにするという工夫と手間がかけられています。また、鹿児島・枕崎の鰹節工場では、鰹を捌いて茹でてから日に干して、表面に生やしたカビに鰹の水分と脂分を分解させながら、長い時間をかけて本枯節というアミノ酸の塊のようなものに仕上げていきます。そして、昆布のグルタミン酸と鰹節のイノシン酸とが出会うと、最高の出汁が出来上がります。

寺院の食事で動物性の鰹節が使えない場合には、代替品として干し椎茸が使われます。これでも十分なうまみが出てくるのですが、その椎茸を古来から伝承された方法で作るお年寄りは、原木になる木の組織を舐めて味を確認し、幹に耳をつけて木が水を吸い上げる音を聞きます。そしてその舌と耳とに適った木が、椎茸の栽培用の原木となるのです。こういった感覚的な部分も、日本人ならではのものではないでしょうか。

第二章では、醤油や味噌をつくるのに欠かせない『オリゼー(コウジカビ)』の存在にスポットをあてたものとなっています。実はこのオリゼー、世界中で日本にしか存在しない微生物なのです。元はかなり近い性質をもつ別のカビがルーツになっているだろうということですが、先人達が酒や味噌を作っていった際に、味の悪いカビを排除したり、選別した中から出てきた突然変異体を選り分けながら、長い時間をかけて作り出し、磨き上げてきたものでした。

パスツールがイースト菌の培養に成功したのは19世紀でしたが、既に日本ではその500年も前から麹を培養して使っていたのだそうです。バイオテクノロジーの発祥は日本であると言っても過言ではないのです。

驚いたことには、このオリゼーを専門で培養している『種麹屋(たねこうじや)』という会社が存在しているのですが、日本国内にたった10軒しかないらしいのです。日本全国の造り酒屋や、醤油・味噌の醸造元といったところが、そのたった10軒から種麹を買っているのだそうです。逆に言えば、仮にその10軒が全て潰れてしまったら、もう醤油もなにも二度と口にすることができなくなってしまうのです…是非とも頑張って頂きたいと思います。

この映画を観終わると、ものすごく和食が食べたくなります。さて、今日の夕餉は何にしましょうか…。

「千年の一滴 だし しょうゆ」予告編
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桜の木は残った

2015年04月04日 19時50分51秒 | 日記
先日千鳥ケ淵に行った時の天気は何処へやら、昨日も今日も曇り空が続いてしまっています。やはり木曜日にお花見に出かけたのは正解だったようです。厚木は朝方は割と暖かかったのですが、昼前からどんどん気温が下がってきて、午後になったらすっかり冷え冷えとした天気になってしまいました。早とちりしてジャンパーをしまったりしないで、本当によかったと思います。

今日はいろいろと用事があったので、手近なところでお花見をしようということで厚木神社に参詣しました。

写真で見ると、桜の木が何だか妙な格好になっているのが分かるかと思います。以前にも当ブログに載せましたが、かつてこの桜の木の右隣に建っていた神楽殿が付け火の被害に遭い、その火がこの桜にも燃え移ってしまったのです。鎮火後に神社を訪ねたら、見るも無惨に焼け落ちた神楽殿の横で、広げた枝の半分以上が燃えてしまった桜の木があったのを、今でもよく覚えています。

あれだけ類焼してしまったからには伐り倒されてしまうのかも知れないな…と思っていました。しかし結果的には、燃えてしまった枝を伐採してしまうことで木そのものは保存するという方針になったようでした。なのでこの桜の木は、こんな変わった容貌になってしまったのです。

いつか伐られたところから細い枝が伸びて、新たな花を咲かせてくれることでしょう。その時を心待ちにしましょう。

そんなことを知ってか知らずか、この桜の根元には何人かの花見客が茣蓙をひいて車座になり、呑気に花見を楽しんでいました…。
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