共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

桜、いろいろ

2020年03月16日 23時31分00秒 | グルメ
昨今のコロナ騒ぎですっかり失念していましたが、気づかない間に東京ではソメイヨシノの開花宣言が出されていました。そう言えば昨日、国立駅前の桜並木にもちらほらと花が見上げられましたから、発表があっても不思議はありません。

そうは言ってもまだ見頃には程遠く、国から花見も自粛するような要請も出されていることもあるので、私はとりあえず食い気に走ることにしました(いつものことだろ…)。

今月に入ってから、巷には桜のお菓子が出てくるようになりました。近所のコンビニでも、このような桜風味のお菓子を入手することが出来ます。

こうした和的なセンスに満ちたものを頂くと、何だかホッとします。やはり、日本人のDNAに刻まれた何かがそうさせるのでしょうか。

週末の三連休には桜の見頃を迎えるでしょうが、それまでに世情の事態は好転しているでしょうか…。
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レコ発ライブ@国立Celtic Moon

2020年03月15日 21時30分16秒 | 音楽
昨日からの雨も止んだ今日、お昼から国立市のアイリッシュパブ《ケルティックムーン》に出かけました。今日はこちらで



ヴァイオリン&ギターのユニット『風の旅』がフルーティストをゲストに迎えて作ったアルバム『Unu Libro』のレコ発ライブが開催されました。

今回はランチタイムのコンサートということで、満員に駆けつけたオーディエンスが思い思いにランチをオーダーして楽しみながらのライブとなりました。私も




マッシュポテトベースのシェパーズパイや



先日セントパトリックデーセッションでも頂いたグリーンビール、そして、




お店特製期間限定の、ギネスビールを使ったハヤシライスも頂きました。

ケルティックムーンでは店長さんのクッキング動画を公開していて、そこにこのハヤシライスの作成工程も載せられているのですが、かなり大胆にギネスビールを投入しています。でも、私もこのクッキング動画に載っていたギネスビール入りミートソースを作ってみたのですが、ギネスビールを煮込むとホールトマトの酸味の角がとれて、黒糖のような甘味とコクが残って実に美味しいのです。

美味しいランチを堪能しているうちに、いよいよライブがスタートしました。



今回のライブはお三方ともスタイリッシュなだけでなく演奏技術も確かなもので、息のあったアンサンブルを聴かせてくれました。

ギタリストが作曲とアレンジも担当されているのですが、対位法に基づいた作品やボサノヴァスタイルの作品等、聴き応えのある充実した音楽が奏でられていきました。よく聴いていると、それらオリジナル作品の中にボッケリーニやチャイコフスキーのフレーズが隠しコマンドのように散りばめられていて、それらを知っていると思わずニヤリとさせられます。私もアレンジをする時に、こうした隠しコマンドを入れ込むことが個人的に大好きなので、つい

『お!やったな( ̄ー ̄*)』

と、ついついニヤニヤしながら聴いてしまいます。

また、プログラムの中にはイタリアバロックの巨匠の一人であるアルカンジェロ・コレッリ(1653〜1713)が1685年に出版した『トリオソナタ作品2』から、最終曲である第12番も演奏されました。この曲は全12曲あるトリオソナタ集の最後を飾る作品ですが、他の11曲とは異なり、短い序奏を伴ったシャコンヌ形式の単一楽章の作品です。素朴で愛らしい作品ながら、形式の地味さからかあまり演奏の機会に恵まれない曲ではありますが、こうした編成での演奏もなかなか素敵でした。フルートとヴァイオリンの奏でるメロディも素晴らしいものでしたが、特にギタリストによる通奏低音は聴き応えがあり、チェロやチェンバロといった通奏低音楽器がいないことの物足りなさを感じさせない演奏となっていました。

終演後にはCDの即売会も開かれました。同じミュージシャンとして少しでも彼等のお役に立てるかと思い、



私もCDを購入しました。すると、



お三方が直筆サインを入れて下さいました。

聞けばこのレコ発ライブはともかく、彼等ひとりひとりは私と同じようにいろいろな仕事が潰されているようです。そんな自粛の嵐が吹き荒れる中で、こうして多くの人に囲まれてレコ発ライブが出来た彼等は幸せだと思います。彼等のためにも他のミュージシャンのためにも、こうしたライブが一日も早く普通に出来るようになることを願って止みません。

ライブが終演してしばらくしたら、



ライブのオーディエンスだった人たちが集まって、いきなり麻雀大会が始まりました。私もかつて遊んでいたことがあるので二局ほど打たせて頂きましたが、ン十年ぶりにやったので役から点数計算から全くと言っていいほど覚えておらず、少なからずショックでした(汗)。

でも、こちらのお店のおかげで、今日一日楽しい時間を過ごすことが出来て幸せでした。この場を借りて、御礼申し上げます。
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偉大なるバッハの先達 ~ ヨハン・パッヘルベル 《シャコンヌ へ短調》

2020年03月14日 16時50分05秒 | 音楽

今日はまたしても冷たい雨がそぼ降る、生憎の空模様となりました。こんな陽気の日には、何もする気が起こりません。

本来であれば今日はコンサートの本番がある日でした。しかし、御多聞に漏れず憎き新型コロナウィルスに阻まれて、敢無くキャンセルの憂き目にあってしまったのです。

仕事も無い教室も無い、やることも無い、そんな私の昨今のマイブームは『パイプオルガンのCDを爆音で聴く』ことです。大オルガンの重低音を聴いていると、頭も気持ちもスカッとします。

ただ、勿論バッハやブクステフーデのドカーン!という大規模作品もいいのですが、こんな雨の日には落ち着いた曲もいいものです。特に聴きたくなるのが、パッヘルベルの《シャコンヌ へ短調》です。

パッヘルベルと言えば、泣く子も黙る(?)カノンで知られています。むしろ、一般的にはカノンしか作っていない一発屋くらいに思われてしまっている節もあるようです。

しかし、ヨハン・パッヘルベル(1653~1706)は中期バロックを代表する作曲家で、南ドイツオルガン楽派の最盛期を支えたオルガン奏者でした。バッハの父親ヨハン・アンブロジウスとも交流があり、バッハの長兄ヨハン・クリストフのの家庭教師も務めました少年時代のバッハもパッヘルベルの作品を自身で写譜し、二重フーガ等の作曲技法を学んだといいます。

余談ですが、少年バッハは兄にパッヘルベルの楽譜を貸してほしいと頼んだのですが断られてしまい、しかたなく少年バッハは夜中に月明かりを頼りにして写譜を完成させたといいます(因みにバッハが晩年失明してしまったのですが、その一因はこの時の無理が祟ったのではないかと言われています)。ただ、無断で楽譜を持ち出して写譜していたことが兄にバレてしまい、折角書き上げた写譜ごと取り上げられてしまいました。最終的にその楽譜がバッハの手元に戻ったのは、兄の死後のことでした。

そんなバッハにも多大な影響を与えたパッヘルベルのオルガン作品の中で、個人的に大好きなのが《シャコンヌ へ短調》です。

パッサカリアと同じく一定の進行を繰り返す執拗低音の上に何ともメランコリックなメロディを紡いでいくこの曲は、パッヘルベルの数あるオルガン作品を代表する名曲です。今日はその名曲を、盲目の20世紀の大オルガニストのヘルムート・ヴァルヒャが、アルプのシュニットガーオルガンで演奏した名演でどうぞ。

Pachelbel: Ciacona In F Minor

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思いもよらぬ展開

2020年03月13日 22時40分40秒 | カフェ
今日は13日の金曜日です。などと言ってもコロナウィルス騒ぎでヒマなことには変わりなく、何となくボンヤリと午前中を過ごしました。

しかし、どうにか日光を浴びようと外に出て、ちょっと気が向いてそのまま厚木市中町(なかちょう)にある《ぎゃらりー喫茶なよたけ》に行ってみることにしました。

店に入るとマスターさんと、かつてここのお店にスタッフとして入っておられた方とそのパートナーの方がおられました。思わぬ再会に驚きながらも、懐かしい話に花が咲きました。

こちらも新型コロナウィルス騒ぎで客脚が伸び悩んでいるとのことで、この期間限定でスペシャルティコーヒーひとつを除いた全てのコーヒーが、リーズナブルなブレンドコーヒーと同価格で提供されているとのことでした。なので、



お言葉に甘えてグロリアスをお願いしました。こちらではコーヒー業界では有名なサザコーヒーの豆を使っていて、グロリアスは独特の深みが特徴的なコーヒーです。

コーヒーを頂きながら話をしていたら、今日はちょうど19時からフォークソングライブがあるということでしたので、折角ですから聴かせて頂くことにしました。

今日のライブは



ジャズグループ『jaja』のサックス奏者である秋山幸男さんのボーカルによるオリジナルフォークソングライブでした。『jaja』はこちらのカフェでも何度かライブをされているのですが、フォークソングライブは二度目とのことでした。

一連のコロナウィルス騒ぎをものともせずに集まったオーディエンスを前に



ライブがスタートしました。今回はギター弾き語りの秋山幸男さんをメインに、カホンを中心としたパーカッションとヴァイオリンのサポートが入ってのライブとなりました。

ライブの様子はネットで生配信されていて、こちらに来られなかった方も御覧になっていたようでした。休憩をはさみながらのライブは、jajaのファンの方々の盛り上げもあって、大盛況のうちにお開きとなりました。

ところで今日、こちらのマスターさんから

「そろそろうちでヴィオラのコンサートをやってほしい」

という有り難い御要望を頂きました。いつになるか分かりませんが、近々に実現させようと思っております。
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すっきりグアテマラ

2020年03月12日 20時56分10秒 | カフェ
今日から音楽教室のレッスンが再開され…るはずでした。しかし、身支度を整えて出かけようとした時、教室から電話が…。

出てみると受付から、

「先生ごめんなさい、ヤマハから連絡があって、レッスン再開がまた延期になっちゃいました。」

と知らされました。先日、政府からの外出自粛要請期間が延長されたというニュースを見た時からイヤな予感はしていたのですが、残念ながら的中してしまいました。

しかも、前回は2週間という明確な区切りがあったのですが、今回の通達では再開時期は明言されておらず、いつになったらレッスン再開出来るのかは生徒たちにも伝えられない状況です。

中国・武漢で新型コロナウィルスによる悪性肺炎が発生したという第一報があった頃には、よもやここまで自分の命運がバイ菌に振り回されることになろうとは想像だにしていませんでした。折角日常を取り戻すきっかけの日となるはずだったのに、ガッカリです。

さて、そんなわけで急にヒマになってしまってどうしようかとなったのですが、家にいても鬱々としてくるだけなので、とにかく上着を羽織って《ポプラ館珈琲》まで美味しいコーヒーを頂きに向かいました。

カウンター席に着いてオススメを聞いたら、今日はグアテマラが焼けているということだったのでお願いしました。

通常グアテマラはちょっと酸味が立つ感じが特徴です。しかしこちらのグアテマラコーヒーは、年間を通して気温が18℃前後、湿度が50%未満に徹底的に管理された室内で丸二日間生豆を寝かせてから焙煎しているため、スッキリと飲みやすいものとなっています。

これ程贅沢な環境で焙煎されるコーヒーも、そうそう無いのではないでしょうか。そんなことを思いつつ、焙煎師氏や居合わせた常連客と楽しい会話に花を咲かせながら、美味しく頂戴しました。

またしても出口の見えないトンネルに踏み入ってしまいましたが、いつまでもウジウジしてばかりもいられません。先週もそうでしたが、これぞ来し方を振り返り我と我が身を見つめ直す絶好のチャンスと捉えて精進してみようと思います。
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爽やかベリーソーダ

2020年03月11日 21時26分11秒 | カフェ
今日は昨日の荒天が嘘のように晴れ渡り、気温もグングン上昇して20℃にまで達しました。各公共交通機関も、冷房のような送風に切り替わっていました。

そんな中、教室もないのにあざみ野に向かい《雫ノ下珈琲》に行きました。外の暖かさに合わせて、今日は新商品の『ミックスベリーソーダ』をオーダーしました。

シロップ漬けされたラズベリーやブルーベリーがソーダの中に散りばめられ、見た目も華やかです。シロップの甘味と果実の酸味がソーダと相俟って、爽やかな後味が魅力的なドリンクです。

今日は東日本大震災から9年目の3月11日です。あの日、帰宅難民になったりして大変な思いをしましたが、今こうして美味しいものを頂けていることを、改めて有り難いことだと噛み締めています。

さて、明日からようやく音楽教室が再開されます。元気な生徒たちの顔が見られるのが、今から楽しみです。
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必死ですね…

2020年03月10日 19時00分26秒 | 日記
今日は昼過ぎから、かなり強い雨が降ってきました。こんな豪雨では、昨日見かけた花々が無事かどうか心配ではあります。

さて世間では、マスクやトイレットペーパーといった日用品が不足しているようです。

かく言う我が家では、こんな騒ぎになるずっと前に特売で購入したおいた備蓄があったので、大して気にもしていませんでした。しかし、たとえ使う人間が一人しかいないとは言いながら、それでも使っていれば自ずと残量も減ってくるもので、

『さてそろそろどうにかしないとな…』

とは思っていたのです。

そして今日、雨が降り始める前に買い物を済ませてしまおうと思って出かけたら、丁度とあるお店でトイレットペーパーが売られていました。

その時、周りには特にトイレットペーパーを血眼で探し求めるような人は見当たりませんでしたし、

《お一人様○パックまで》

みたいなヒステリックな張り紙も無かったので、これは別に制限がかかっているわけでも無いのだろうと判断し、普通に一つ手に取ってレジへ行って購入しました。

さて、当然ながら我が家に帰るまで購入したトイレットペーパーをプラプラぶら下げて歩くことになるわけですが、ふと気づくとすれ違う人が私の持っているトイレットペーパーをジロジロと見ていることに気づきました。はじめは

『何だろう…?』

くらいに思って、特に気にも留めていませんでした。ですが、途中で見ず知らずのヲバチャンにいきなり

「それ、どこで買ったの?!」

と詰め寄られたので、一応

「えぇっと…○○○ですけど、何か?」

と答えました。すると、

「まだあった?!」

とせっついて来たので

「さぁ?ここからあまり遠くでもありませんから、御自身の目で確かめられたらよろしいかと存じます。」

とだけ答えて、さっさと帰って来ました。

何だか分かりませんが、皆様必死ですね。

元をたどれば

『日本のトイレットペーパーは中国製。その中国からの輸入が滞っているから、市場からトイレットペーパーが無くなる。』

という根も葉もないデマに踊らされた人々が一斉に各小売店に押しかけて、他人を押し退けて買い占めに走った結果がこの体たらくなわけですよね。

つまり、日本人は昭和のオイルショック騒ぎから何も学んでいないということが、今回のことで露呈してしまったわけです。

よくよく考えてみれば、いくら石油の供給が滞ったって油からトイレットペーパーが出来るわけも無いわけだから市場から消え失せるはずもないのです。が、かつて江戸末期に全国的に『ええじゃないか』騷動に踊らされた過去を持つ日本人は、現在のようにネットが存在していなかった昭和時代ですら、一部の人間が発したデマに国全体がまんまと踊らされたわけです。

そして、それか半世紀近く経った令和の時代になっても、まだ同じことを国全体でやらかしたわけです。ひょっとしたら、今は昭和時代と違ってネットが発達しているだけに、往時より更に質が悪いかも知れません。

現在はマスコミの報道だけでなく、様々なソースから発せられる情報を簡便に入手することが可能です。そして、そうした中から一体どれが正しい情報なのかを、個々で精査出来るようにもなっているはずです。

第一、武漢肺炎を殊の外恐れる節がありますが、実は『コロナウィルス』というもの自体は毎年何処かで新種が発生し、大なり小なり流行っているものなのです。その発症・死亡リスクは、インフルエンザと大して変わりません。

そして、それらを寄せつけないようにするためには、何より『清潔』が一番なのです。

ネットネタで面白いものがありました。

中国・武漢で発生した武漢肺炎は、今や世界各国にその感染範囲を広げています。しかし、中国から本国に帰国したインド人は殆ど発症すらしなかったといいます。

何故か?

一説には彼等は手で食事を摂る習慣があるため、普段からとにかく入念に手を洗うのだそうです。なので、粘膜に触れる手は驚くほど清潔に保たれているため、感染リスクがかなり低いのだとか。

どこまで本当かは分かりませんが、総じて『如何に衛生観念が感染を未然に防ぐか』という戒めにはなります。

日本の公衆トイレに入るといつも思うことですが、用を足した後で手を洗わずに出ていく人の何と多いことか。特に年配になればなるほどハンカチを持ち合わせていないようで、尚かつ手を洗わずにいても平気なようです。

この武漢肺炎騒動を期に、ともすると日本人が失いかけていた衛生観念を取り戻してもらいたいと願うばかりです。

それにしても、どうして私ってああいう変な人にからまれやすいのでしょうか?こういう素質って、本当にいらないのですけど…。
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春の花いろいろ

2020年03月09日 18時58分53秒 | 
今日は冷たい雨が降った昨日とは打って変わって、春のような暖かな陽気となりました。本来であれば心浮き立つ素敵な時期ですが、武漢肺炎に振り回される身とあっては心中穏やかではありません。

それでも、春に咲く花々はそのようなことには少しも頓着致しません。ふと気づけばあちこちに、春の訪れを告げる花が咲いています。

私が洗濯をしに行くコインランドリーの横の生け垣に植えられた沈丁花からは、独特の甘い香りが漂って来ます。

他にも



近所の公園のコブシの花や



近所のお宅の庭木のミモザの花、



寒桜と思しき桜の花までが一斉に咲き始めていて、それらを眺めながら散歩をしてみるのも楽しいものです。

気象庁の予報によると、来週には染井吉野の開花も見込まれているとのことでした。ただ、何だか季節がどんどん前倒しになってきているようで、忙しなくも感じてしまいますね。

ところで、予定通りなら今週の木曜日から2週間ぶりに音楽教室が再開されるはずなのですが、今のところ何の音沙汰もありません。果たしてどうなりますやら…。
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セントパトリックデーセッション

2020年03月08日 23時58分00秒 | 音楽
今日は冷たい雨が降りしきる日となりました。しばらく暖かだっただけに、この寒さはなかなか堪えます。

そんな中、今日は以前にもアイリッシュライブで伺った国立市のアイリッシュパブ『Celtic Moon』に行きました。今日はここで、アイルランドの独立記念日にあたるセントパトリックデーをお祝いするライブ&セッションイベントが開かれました。

セントパトリックデーでは緑色のものを身につけることになっています。が、私の貧相なワードローブには緑色のものが無かったので、



とりあえずシャツの胸ポケットに緑色のチーフを入れて、念の為チーフの後ろに緑色のドライフラワーを忍ばせて参加しました。ただ、それだけでは何なので、



見た目も鮮やかなグリーンビールもオーダーしてみました。

今回のライブでは



タイトル写真にも載せたキャプテンポチーンというグループが主体となって、そこに楽器を持って居合わせた観客が参加してセッションするかたちで進められました。内容としては『サリーガーデン』をはじめとした定番のアイリッシュチューンや彼等のオリジナルと思しき曲まで、いろいろと織り交ぜながら進められました。

客席には



アイリッシュハープからギターから二胡からフィドルからウクレレからジャンベから、最終的にはヴァイオリンからチェロまで、様々な楽器が登場していました。

何人かの方は今までに彼等のライブに来たことがあったようで、バンドマスターが

「次は○○をやります。」

と言うと、すぐさまその曲のメロディを弾き始めていました。しかし、私は今回初めてだったのと、アイリッシュについて今ひとつ不勉強だったこともあって、すんなりとは混ざれませんでした。なので、とりあえずワンコーラス聴いて様子を把握してから、邪魔にならないようにそ〜っと入ってオブリガートをつけることに専念していました。

それでもライブは楽しく進み、最後には全員で『John Ryan's Polka』をセッションし、楽器持参でなかった方にも手作りの打楽器が手渡され、将来有望なチビっこリバーダンサーまで登場して大いに盛り上がりました。

終演後、



全員で記念撮影をした後も演者を交えてのトークに花が咲き、大変楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

新型コロナウィルス騒ぎで各所でイベントやライブが中止に追い込まれている昨今、今日のライブ&セッションを予定通り敢行して下さったお店の決断と努力には頭が下がります。店長さんは

「東京マラソンよりも小規模なイベントはやろうと思います。」

と冗談めかして仰っていましたが、そういう気概を持って今日のライブを開催されたことには、ひたすら感謝あるのみです。

最近やたらとライブハウスが新型コロナウィルス感染経路として槍玉に挙げられていますが、関係各位の安全性を守るかたちをとった上で、このような小規模ライブがこれからも各地で予定通り行われるようになることを願って止みません。
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中世古楽を楽しむ会 in 大磯

2020年03月07日 23時48分00秒 | 音楽
今日は《中世古楽を楽しむ会》というワークショップ的な集会に参加するために、大磯町まで出かけました。

一言に『中世』といっても、その年代幅は非常に広く、また識者によって年代幅の解釈が異なります。ただ、ざっくりとした言い方が許されるのであれば、西暦1000年代頃からルネサンスに突入する前の1300年代後半辺りを中世と設定していることが多いようです。

今回は先ず



西暦1000年代から1700年代にかけてのヨーロッパ各国別の音楽年表の再確認からスタートしました。

その中で今回テキストとして採り上げたのが、13世紀にカスティーリャとガリシアの王アルフォンソⅩ世(1221〜1284)によって編纂された『聖母マリアの頌歌集 Cantigas de Santa Maria』です。この頌歌集はアルフォンソⅩ世が、自身の作や当時の宮廷、または宮廷を訪れた多くのトロバドール(吟遊詩人)たちによる作品を編纂させたもので、詩は現在のポルトガル語に近いガリシア語で記されています。

現在この頌歌集はトレド写本をはじめとした4つの写本が残され、約420曲が今日に伝えられています。今回のワークショップで採り上げ羅レタのは、その中でも特に有名な『脚の治った奇跡の話 Como poden per sas culpas』という歌です。

歌は、『病に倒れた男が聖母マリアに誓いをたて、それによって聖母に癒やしを与えられた』というセンテンスに始まります。

内容は


一人の男が罪を犯した。
体中に痛みが広がり、
動くことすら出来なくなった。
そして5年もの間
男は寝たきりだった。

男は聖母マリアに祈った。
この体が癒やされるのなら
サラスにある貴女の教会に行き、
1リブラ(約450g)もの蝋燭を
毎年捧げます、と。
すると忽ちのうちに
男の病は癒やされた。

男はすぐさまサラスに向かった
決して遅れることなく。
約束の蝋燭を
喜びのうちに捧げた。
サラスへの道はとても長かったが、
男の脚が痛むことは二度と無かった。

聖母マリアのお恵みを賛美します。
何故なら私達を病と苦しみから解放し、
私達罪びとの為に祈って下さる方だから。


というものです。始めのセンテンスはそれぞれの物語の間にも挟まれます。

オリジナルは



このような楽譜となっており、その横には



歌の内容に基づく挿絵が載せられています。

ただ、コピーにしてしまうと読みにくかったり、曲の出だしと途中で音部記号が違っていたりするため、今回は



このように記号や音符を整理した印刷譜が使われました。

何だか見たことの無い感じの楽譜ですが、中世からルネサンス期にかけてのヨーロッパでは、こうした黒色記譜法で楽譜が記されていました(その後バロック時代の黎明期頃から、現在に通ずる白色記譜法に推移して行きました)。この音符でも音の長短が判読出来るようになっていて、『プンクトゥス』という黒い点の音符が短い音、『ロンガ』という脚の生えている音符が長い音を表しています。

そして、この譜で特徴的なのが、



『プリカ』という脚の2本生えた音符です。これは乱暴な言い方をすれば『こぶし』の記号で、ここで歌い手が装飾的技巧を聴かせるという記号です。

中世の歌は音楽よりも文学的要素がより強いため、先ず詞が作られるところから始まります。その詞は必ず文末毎に韻が踏まれ、その詞の言葉のアクセントを重視したメロディが施されることが多く見受けられます。

今回は先ず、歌詞の母音を書き出してみるところから始まりました。そして、その言葉毎のアクセントを付けて母音だけで発音してみて、次に子音も加えてアクセントを強調しながら詞を参加者全員で読み上げました。

それから実際にメロディをつけて歌ってみることになりました。始めは主催の方がゴシックハープでコードとリズムを取りながら歌い進めていたのですが、それよりも持続音の方がいいということを仰ったので、私が持参したヴァイオリンでドローン(持続低音)を付けながらゆっくりと歌ってみることにしました。

実際にドローンに乗せて歌ってみると、リズムが強制されない分プリカのこぶしがつけやすく、より雰囲気のある感じになりました。途中から主催の方がダフを取り出して叩き始めると尚一層素敵な雰囲気になり、楽しくセッションすることが出来ました。

自分が演奏している西洋音楽がどのようなルーツを辿って今日に伝えられているのか、ともすると知らずにいることが多いような気がしています。今年になってこうした中世の音楽や、先日のワークショップのような中近東の音楽に触れる機会を得たことは、自分にとって大きな収穫となっています。これからも定期的に、こうした催しに参加していければと思っております。
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折角だからやり直してみよう ~ ビーバー 《ロザリオのソナタ》 より 『守護天使のパッサカリア』

2020年03月06日 16時10分16秒 | 音楽

さてさて、今日も今日とてヒマでございます。何しろ教室が無い、放課後子ども教室も無い、コンサートも無い…まさかバイ菌ごときにここまで足をすくわれることになろうとは、年明け頃には思いもしませんでした。

もうこうなったら、これは大人しく自宅で精進せい!と言われているんだと思うようにして、しばらく放ったらかしにしていた楽譜を引っ張り出して練習してみることにしました。そうしたら押入れの中から、随分前に弾いたっきりになっていたビーバーの《ロザリオのソナタ》の楽譜が出てきたのです。



この曲集は新約聖書にある聖母マリアへの受胎告知から始まって、キリストの受難・復活・イエスと聖母マリアの昇天・聖母戴冠に至るまでのマリアとイエス・キリストの生涯の中から、計15のエピソードを採り上げて作曲されたものです。特徴的なのは、第1曲目と終曲以外は全て特殊な調弦(スコルダトゥーラ)で演奏するよう指定されていることです。

そして全体を締め括る終曲が,無伴奏の『守護天使のパッサカリア』です。

パッサカリアとは元々スペイン起源の舞曲で、一定の同じ動きをするバス声部(バッソ・オスティナート=執拗低音)の上にメロディを紡いでいく変奏曲です。特に大規模なパイプオルガンに作品が多いのですが、ビーバーは敢えてキリストの生涯を描いたヴァイオリン・ソナタ集の最後に無伴奏のパッサカリアを持ってきました。

始めに提示される「ソ、ファ、ミ♭、レ…」という低声部の上に、短いセンテンスのメロディが紡がれていきます。この「ソ、ファ、ミ♭、レ…」という音型はメロディの下支えに留まらず、中間部では高音部に現れて曲調に変化をつけたりもするので、なかなか面白いのです。

いつまた演奏することになるか分かりませんが、折角時間があることですし、改めてじっくりと譜読みをしながら練習してみようと思います。

以前にも載せたことのある動画ですが、ドミtポリ・シトコヴェツキのバロック・ヴァイオリンによる演奏を転載しました。後に大バッハの一連の無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータに多大な影響を及ぼしたといわれる名曲を御堪能下さい。

Dmitry Sinkovsky Biber Passacaglia g-moll from Rosary Sonatas

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啓蟄の桜

2020年03月05日 19時08分45秒 | 
今日は二十四節気のひとつ『啓蟄(けいちつ)』でございます。地中で冬篭りしていた虫たちが目覚めて、地上に出てくる頃というものです。

ただ、今日は北寄りの風が時折強く吹きつけて、お世辞にも暖かな感じはしませんでした。それでも、ここ数日の陽気に誘われたのか、近所の桜の木が花を咲かせていたのです。恐らく寒桜かと思われるのですが、



折からの寒風にもめげず、



可憐な花を咲かせていました。開花状況としてはまだ三分咲きといったところでしたので、しばらくは花を楽しめそうです。

まだまだ新型コロナウィルスが猛威を奮っているようですが、季節はそんなことには少しも頓着していないようです。
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柚子の香りに

2020年03月04日 23時57分00秒 | カフェ
今日は水曜日です。相変わらず教室は無いのですが、それでもルーティンをこなさないと何だか感覚が狂いそうになるので仕事も無いのにあざみ野に行き、《雫ノ下珈琲》に行きました(単にコーヒーが飲みたいだけだろーが( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン)。

3月に入って一部メニューも入れ替わりました。なので今日は月限定ワッフルをオーダーしました。3月は『柚子のワッフル』です。

クロワッサン生地のワッフルにホワイトチョコソースがあしらわれ、その上から柚子茶が散りばめられています。添えられたアイスは柚子のシャーベットで、柚子茶とはまた違った柚子の爽やかさを演出しています。

通常の砂糖やバターたっぷりのワッフルには合いませんが、こちらの甘さ控えめのクロワッサン生地ワッフルとの相性は絶妙です。今回ドリンクはコーヒーではなく、柚子茶を使った『ゆず蜜ソーダ』をお願いしました。こちらも清涼感満点で、ほのかな柚子の香りがたまりません。

こちらの柚子茶メニューには



『ゆず蜜ティー』もあります。紅茶の甘い香りの中から立ち上る柚子茶の香りにホッとさせられます。勿論、カップの底の柚子茶まで美味しく頂戴しました。

最後には、いつものように



『カフェ・アダージョ』も頂いて、幸せな気分になれました。

ここ数日、新型コロナウィルス騒ぎで若干心がささくれていたのですが、こちらでいつものように美味しいコーヒーを堪能して、パワーチャージすることが出来ました。
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久々のハワイコナ

2020年03月03日 20時22分25秒 | カフェ
今日は桃の節句。本来なら小田原の放課後子ども教室で子供たちと

〽灯りを点けましょ雪洞に〜

と歌うはずだったのですが、コロナ騒ぎで教室の実施そのものが無くなってしまったので、その企画も幻と消え去りました。

さて、そうなるとヒマ人がひとり出来上がってしまったのであります。どうしたものかとあれこれ考えたのですが、折角の休みだから普段ゆっくりと行けない厚木の名店《ポプラ館珈琲》に、久々に行ってみることにしました。



洒落たインテリアの店内に入ると、常連客が何人かおられました(写真は皆さんがお帰りになった後に撮りました)。カウンター席に座っておすすめを伺うと、ハワイコナが焼いたばかりだということでお願いしました。



淹れている最中からものすごく芳しいコーヒーの香りが店内に立ち込め、それだけで期待値が高まります。他のカフェで頂くハワイコナはアイスコーヒー用かと思うほど苦くて濃いのですが、こちらのハワイコナはブラックで十分に頂けるコーヒーです。

こちらでは通常サイズのカップとデミタスサイズのカップでコーヒーが出されます。なので、片方はブラックで、もう一方はミルクや砂糖を効かせてと、同じコーヒーを二度美味しく頂けるのも嬉しいところです。

一連の新型コロナウィルス騒ぎのこともありますから、もしかしたらやっていないかも…と恐る恐る来てみたのですが、ちゃんと開いていてくれて本当に良かったです。焙煎士氏ともお話できて、楽しいひと時を過ごすことができました。
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あちらもコロナ、こちらもコロナ…

2020年03月02日 19時41分00秒 | 日記
本格的に3月に突入しました。しかし、私は至ってヒマでございます。

何しろ新型コロナウィルス騒ぎのせいでコンサートが一本飛んでしまい、政府からの通達を受けてヤマハ音楽教室のレッスンが2週間休み、小田原の放課後子ども教室に至っては年内再開無しが決定してしまい、時間が出来たから行ってみようかなと思っていた美術館や博物館は軒並み臨時閉館、中規模以上のイベントやライブもバタバタと中止、休止、延期…もう、踏んだり蹴ったりなのでございます(泣)。

そんな憂き目にあっているのはイベントだけかと思いきや、小売業界にも新型コロナ騒動の余波が及んでいるようです。今日から本厚木駅ビルであるミロードが今日から2週間、開店時間を大幅に縮小することになったそうです。店の入口には、そのことを知らせるポスターがデカデカと貼られていました。

かつてのSARS騒ぎの時もそうでしたが、なんやかんや言いながら御上の方針に逆らわないのが、ある意味においての日本人の特質なのかも知れません。何処ぞの国みたいに、ことが大きくなるまで放ったらかしにしていたくせに、大ごとになったら蜂の巣突いたような大騒ぎをしたりしないだけマシなのかと思ってしまいます。

それに、日本は水量に恵まれた国ですから、手洗い・うがいの習慣が定着しているところも利点です。考えてみれば日本ほど自由に水が使える国というのもなかなかありませんから、そうした利点を大いに享受しない手はありません。

何処かに書いたかも知れませんが、改めて申し上げます。

新型コロナウィルスを構成している主成分は脂質です。なので石鹸で手洗いをすれば、その脂質を容易に分解することが可能です。不確かなデマに惑わされること無く、こまめな手洗い・うがいを遂行しましょう。またウィルスの主成分が脂質であることから、アルコール消毒も大変有効です。

新型コロナウィルスは粘膜から侵入することが多いと言われています。なので、御面倒でも目や鼻や口に触れる前に手をアルコール消毒することもオススメします。

正しい知識と正しい対策でコロナウィルスを殲滅し、一日も早く平穏で健全な生活を取り戻しましょう!
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