東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

晩香廬と青淵文庫

2021-03-24 | 散歩

  渋沢栄一の旧邸「曖依村荘(あいいそんそう)」跡にある
  大正期の2つの建物「晩香廬」と「青淵文庫」を
  見てみましょう。
  両方とも国の重要文化財に指定されています。

 

   晩香廬(ばんこうろ)は、
   渋沢栄一の喜寿を祝って現在の清水建設が贈った洋風茶室です。
   晩香廬は内外の賓客を迎えるレセプション・ルームとして使用されました。

 

 

   渋沢栄一が「相談役」として関わり、
   経営理念や方針をアドバイスした清水建設、
   1917年に落成した洋風茶室「晩香廬(ばんこうろ)」は
   同社社員一同から渋沢栄一へ寄贈されました。

 

 

   晩香廬の脇には、銘板がはめ込まれた台座付きの立像があります。
   フロックコート姿ですが、コートの裾や腰に
   手を当てた表現などで躍動感を感じさせます。

 

 

   渋沢栄一の喜寿を祝って清水建設が贈った晩香廬の内部、
   丈夫な栗材を用いて丹念に作られています。
   渋沢邸を訪れた賓客をもてなすために利用されました。

 

 

   晩香炉の名前はバンガローの音に当てはめ
   渋沢栄一自作の漢詩の一節「菊花晩節香」から命名されました。

 

 

   暖炉・薪入れ・火鉢などの調度品、机・椅子などの家具にも
   当時の風潮が見てとれます。

 

 

   「青淵文庫(せいえんぶんこ)」
   「青淵文庫」は、渋沢栄一の傘寿(さんじゅ)、80歳と子爵への昇格の祝を兼ねて、
   1925年(大正14年)に現在の渋沢栄一記念財団の前身・竜門社が寄贈した建物です。
   渋沢栄一は青淵という雅号がありました、
   文字通り捉えると「とても深い青い色の川」という意味です。
   外壁は石貼りで、テラスに面した窓の上部はステンドガラスで飾られて、
   中から見るととてもきれいです。

 

 

   渋沢家の家紋「丸に違い柏」をモチーフに、
   柏の葉がデザインされたステンドグラスやタイルが使用された
   鉄筋コンクリート並びに煉瓦造りの洋館です。
   資料を火の手から守るため、防火扉も使われています。

 

 

   論語などの書庫だった青淵文庫。
   書庫として建てられましたが、接客の場としても使用されました。

   明治に入って渋沢栄一によって王子に「抄紙会社」が設立されました、のちの王子製紙です。
   戦後の財閥解体政策によって1949年(昭和24年)に旧王子製紙は解体され
   後継会社は苫小牧製紙・本州製紙・十條製紙の3社となりました。
   時は流れ東十条の十条製紙跡地に"凸版城北印刷"が設立されました、
   凸版印刷グループの会社ですがそこで働いていたため
   "紙"に興味を持ち、近くの王子製紙跡を見、さらに渋沢栄一を知ったわけです。

   そんな因縁もあって「青天を衝け」を見てみようかな、足跡をたどってみようと
   久しぶりに飛鳥山公園へ行ってみました。
   このあとはまた公園へ戻ってキョロキョロしてみたいと思います。

 

          data: EOS70D/EF17-40mm 1:4 。 撮影 2月21日  北区・飛鳥山公園

          

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする