ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

町の住環境については意識改革が必要

2006年02月25日 | Weblog


久しぶりに東京のある町を歩きました。
妻の祖父母が住んでいた町であり、結婚したとき最初にアパートを探した町であり、今娘が住んでいる町です。
昔からそうですが今も狭い宅地に宅地いっぱいに家が建っており、空間も木もありません。
大火や大地震があったら阿鼻叫喚の地獄と化すのではないかと不安を感じながら歩きました。

日本は経済力世界第二位で、都市部の住人の経済力は地方よりはるかに高いと聞きます。
それなのにどうして目の前の町はこんなにひどいのかと思います。
数軒がひどいのではありません。
町全体がひどい状態です。

貧しい国から来た留学生まで、あまりにも日本の都市部の住宅事情の悪さに呆れてしまうことが多いと聞きます。

私達の最低住宅基準の考え方に本質的な問題があると思います。
日本は土地が高い、狭い宅地は当たり前、広い宅地を求めるのは贅沢という考えがあるかもしれません。

税金が宅地の時価で計算されますが、都市部で普通に住むために宅地を持っている人にとってこれはひどいお話しです。
都市部では地方よりはるかに住環境が悪いのにはるかに高い固定資産税を払わなければならないというのは異常です。
都市部では広い宅地だと普通の人は税金を払うのに苦労します。

一度細分化された宅地は容易に広くなりません。
災害で町が破壊しても元に戻りません。
狭い宅地でも高価ですから所有者は所有を大切にするからです。

大資本だけが狭い宅地を買い集め、大規模な集合住宅をつくります。
ところがこの集合住宅はさらに町の住環境を悪くします。
周辺の住宅から光や空を奪い、町を暗くします。

住宅や町の住環境については日本人の意識改革が必要ではないでしょうか。
幸いこれから人口が減るそうです。
この減少を生かして最低住宅基準を上げてみてはどうでしょうか。