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人通りが消えた横浜戸塚駅西口商店街
戸塚駅は乗降客が多い駅ですがその西口商店街の近代化は遅れました。
しかし、西口商店街は狭苦しくて雑然とした貧相な町でしたが、人々に愛された町で、やっと一人通れるような細い路地の両側も店になり、すべての店が人々によく知られ、お得意さんを持っていました。
人々は、思い思いに店に寄り、買い物をして家に帰りました。
それだけに店は再開発に非常に慎重になったでしょう。
大きな仮設店舗ができても店は移転せず、町の取り壊し工事は遅々として進みませんでした。
それがやっと6月1日から工事が本格的に始まることになりました。
工事が始まる地区から人が消えました。
店の人々も、店でよく買い物をした人々も、通勤通学で毎日この町を通った人々も、一つの時代の終わりを感じ、感慨ひとしおでしょう。
ところで再開発後どのよう町になるでしょうか。
横浜市都市整備局の資料を見ると、大きな建物でいっぱいで空間と木には乏しい町のようです。
再開発に大金がかかるから前よりもっと店の数および面積を多くして経済性を高め、投資した資金の回収を早く終わりたいと考えたのでしょう。
しかし思うようにはならないでしょう。
経済を重視して不経済ということは近年ではよくあることです。
従来の西口商店街の客層がそのまま新しい町の客層になるか疑問です。
古い町が消えるとともに消える古いお客さんが出るでしょう。
割合としては若い層、新しい層が増えるでしょう。
店は新しい客層との調和を見いだすのに当面苦労し経営に苦しむのではないでしょうか。
どうせ不経済なら、もうちょっと美を重視して不経済であった方がよかったというのが私の感想です。