ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

事故原発処理に真剣に取り組んでほしい

2016年02月14日 | Weblog
2011.3.11に津波で大事故をおこし、広域を放射能で汚染し、今も放射能漏洩を続けている東京電力福島第一原発は、5年たった今も対策のめどが立っていません。
メルトダウンした核燃料(放射性物質)は原子炉の下のコンクリート構造物かさらにその下の土中に存在しているようですが、冷却水、地下水と接触して大量の汚染水を生んでいます。
海側に遮水壁を設けたようですが、海への汚染水の流出が一時的にせき止められるだけで、汚染水は横に広がってやはり海に流出します。
上へも水位が上がりますから、汲み上げて汚染水を浄化処理していますが、放射化された水素を除去する技術がないので処理された水をタンクに貯蔵しています。
放射性水素を含んだ水を海に捨てると海の放射能汚染が進み、漁業復活の希望がなくなるということで漁業者が反対しています。

事故原発処理情況を見た田中俊一原子力規制委員会委員長は、従来進めてきた凍土壁建設計画に技術的に問題があると認識するようになったようです。
凍土壁担当技術者の技術評価の遅れも問題ですが、そもそも、いったい誰が事故原発処理の最高責任者でしょうか。
かつて安倍晋三総理は、放射能汚染対策は自分が責任を持つと言いましたが、責任をもって行動しているようには全然見えません。
反対に事故原発のことは考えたくないといった様子です。
福島県産の食品は安全と宣伝するため自分が福島県産を食べて見せたりしているだけです。
危険の実態に目をつぶっています。
内閣には廃炉等支援機構担当大臣(林幹雄氏)がいますが、何も仕事をやっていないと思います。
内閣にまともに事故原発に対応している大臣はいないと思います。
田中委員長は原子力規制担当で、廃炉の責任者ではありません。

それでは東京電力でしょうか。
そのように見えます。
東京電力は安全技術に怠慢であった会社で、今日においても怠慢と思います。
事故から5年たっても放射性物質拡散を防ぐことができないでいます。
少しずつ事故処理を進めていますが、資金不足、技術不足、指導者不足、技術者不足、作業者不足に苦しんでいるように見えます。

凍土壁建設計画が失敗に終わると、周辺住民・地方だけでなく、日本・世界から批判されるでしょう。
政府は問題を放置できず、兆円の単位の巨大構造物を建設して、事故原発を密閉系に入れることを始めるでしょう。

しかし、借金だ、増税だ、オリンピックだ、リニア新幹線だ、対中国・朝鮮(北)・ISIS防衛だと騒いでいる政府が、真剣に事故原発処理に取り組めるでしょうか。

自然に放射能が消えるのを待つなどと考えるならば永遠という時間が必要です。
その間、放射性物質が自然に拡散し続けます。
政府や電力会社に原発を稼動する資格などまったくないと思います。