健康保険制度が高度に発達し、医薬産業も世界のトップ集団にあると思っていましたが、国産ワクチンがなく、アメリカからやっと輸入できたという現実を知ってがっかりしています。先日は、先行していたのに太陽電池は中国に勝てないと聞いて悲しい思いがしました。日本の技術開発・生産はどうなってしまったのでしょうか。東京オリンピックを開催して元気になると言われていますが、本当でしょうか。
菅義偉内閣は観光立国論を説き、カジノを含む統合型リゾート(IR)が経済を発展させると言うのですが、信じられない貧困な産業論です。IRがあるぐらいで外国人が日本に来るでしょうか。日本への観光ブームはもう終わったと思った方がいいと思います。大半の日本人はカジノを不健全と思っています。IRに行くのは遊び人でしょう。家族みんなでIRを楽しむなどということは想像もできません。
技術開発・生産を重視すべきです。中国に負けたらなにくそと思う競争心がなければ元気とは言えません。苦しくても先端技術に挑戦し、開発してのける気力が重要です。改善を続け、中国と競争するエネルギーを失ってはいけないと思います。輸入品を検討し、国内生産できるものはないかと考え、輸出を目標として改良するという方法論でもいいと思います。ものづくりは地方産業を発達させます。地方再生になるでしょう。
技術開発・生産立国論の方がはるかにいいと思います。日本を美しくすることは大賛成ですが、観光産業と騒いで外国からの観光客を増やすようなものではないと思います。観光地でも生産に従事している人が大半と思います。観光客だらけの観光地は異常世界でしょう。外国からの観光客は、日本の美を聞きつけてやってくる程度で十分です。
日本は先進国と思うことで満足し、楽を求めているようではいけないと思います。観光産業、オリンピック、IR、万博などお金があれば誰でもできることです。挑戦すべき価値があることとは思えません。