折にふれて

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光の春  2017冬の金沢散策

2017-02-12 | 抒情的金沢

西日本を中心にこの冬いちばんの寒波が襲来...

とのことだが、この冬に限っての金沢は冬将軍の攻撃対象ではないらしい。

早々に大雪警報は解除され、週末は断続的に雪が散らつくものの、

時折り青空ものぞく、冬としてはまずまずの空模様となった。

金沢を訪れたい時期として冬をあげる観光客も多いので、雪のない金沢は多少拍子抜けの感もあるが、

当ブログ、金沢発の使命(?)として、めずらしくもないが、今年の冬の金沢を点描してみることとした。

 

武家屋敷界隈。

土塀を守る菰(こも)がけは、兼六園の雪吊りと並んで、冬の風物詩。

新幹線開通以来、人出に拍車がかかり、ここを訪れる団体客も増えた。

もともと狭い通りなので、風情を損なわない程度に写真を撮るには観光客の隙を狙う根気が必要(笑)。

 

兼六園外周の茶店界隈。

 

金沢は雪国で気温も低いと思われがちだが、

日中、氷点下になることはめったにない。

個人的には東京のビル風のほうがよほど寒いと思うのだが、

観光客のこの姿、完全装備である。

 

さて、うっすらと雪が残る兼六園内。

木立から漏れる、か弱い陽ざしが印象に残った。

 

ところで。

ある新聞のコラム欄の受け売りであるが 、ロシアでは2月のことを「光の春」と呼ぶらしい。

かの地ではまだまだ厳冬ではあるが、陽の光が次第に強さを取り戻しはじめることをそう表現したのだろう。

春を待ち焦がれるしみじみとした心情が込められている。

一日のなかでめまぐるしく天気が変わる北陸の冬。

一瞬だったが、金沢城の上に広がった青い空を眺めながら、

その美しい言葉を思い出した。

 


まったく関係ないが、例によって休日の朝、youtubeのなかで、ビートルズのDon't Let Me Downに目が止まった。

解散から30年ほど経ったころだったろうか、

Let It Be ...Naked というタイトルのCDがリリースされた。

このクリップはその中のものだと思う。

もともとの「Let It Be」、ビートルズの最後のアルバムとされているが、

そのときのビートルズは既に解散状態で、

プロデユーサー のフィル・スペクターがメンバーの意思に反して

過度なアレンジを施したことはかなり有名な話でもある。

それに対して、...Nakedと注釈のついたアルバム。

赤裸々な...という言葉が示す通り、

これがほんとうの彼ら4人最後の姿だったのだろう。

The Beatles - Don't Let Me Down

吹きっさらしのビルの屋上、厚着して演奏する彼ら。

よほど寒かったのだろう、鼻を真っ赤にしたジョンの熱唱(?)が微笑ましい。

 

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