折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

I shall be released  冬の日、夕空の思い出  By空俱楽部

2016-01-29 | 折にふれて

昨日の仕事帰り、夕刻の羽田空港。

冬晴れの空が広がっていた。

 

 

帰り支度を整えた心にジャストフィットするなんとも美しい夕空だった。

そして、こんな空を眺めていると、冬晴れの光景とともに、遠い昔に聴いた曲をふと思い出す。

 

♪ I Shall Be Released  (The Youngbloods )

高校生の頃、ジャケットに惹かれ買ったレコードに収められていた曲。

「解き放されたい」というタイトルの美しい曲が、

受験勉強も追い込みとなったこの時期の気持ちにヒットしたのか、

毎日のように聴いていた記憶がある。

それも、なぜか北陸ではごくまれな冬晴れの夕刻の空の記憶とともに思い出されるのである。

少し後になって、この曲にはオリジナルがあって、それはボブ・ディランであること、

さらにはたくさんのアーティストによってカバーされていること、

とりわけ、ボブ・ディランの盟友、ザ・バンドのカバーが秀逸で彼らの代表曲になっていることを知った。

ボブ・ディランの、(個性というか)なげやりな、それでいて味のある歌声もいいし、

この曲をメジャーにしたザ・バンド、リチャード・マニュエルの絞りだすような歌も、もちろんいいのだけれど、

自分にとってのベスト・チューンはなんといってもヤング・ブラッズのこのバージョンである。

ボーカル、ジェシ・コリン・ヤングのファルセット、間奏のピアノとギターのソロなどなど。

だまされたと思って、ぜひぜひ通して聴いていただけたら幸いである。

 

 

「9」のつく日は空倶楽部の日   

詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 

http://blog.with2.net/link.php?1465898

 

 

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冬のサンクチュアリ …渡り鳥の聖地とティーブレイクと

2016-01-24 | 日常の中に

恒例行事と云うわけでもないが、

この時期、毎年決まった休日の過ごし方がある。

石川県加賀市の鴨池。

ラムサール条約(湿地の保護に関する国際条約)に登録された湿地帯であり、

毎年、冬になるとたくさんのマガモやヒシクイ、コハクチョウなどが遠くシベリアから越冬にやってくる。

その鳥たちを遠目に眺めながら、ゆっくりと時間を過ごす。

渡り鳥たちとサギなどの地元組。

その鳥たちが、10ヘクタールばかりの湿地に所狭しと集い、

和気あいあいと和むかの様子はなんとも微笑ましく、

休日の心をさらに解きほぐしてくれる。

 

そして、ひとしきり鳥たちを眺めたあとで向かう先が片野海岸。

その海岸のほとり、海を眺望するカフェが「うみぼうず」。

夏ともなると海を訪れた人が立ち寄るカフェとして連日混雑しているが、

さすがにこの時期は海を訪れる人などほとんどなく、空いていて居心地がよい。

一見、コワモテのマスターの容姿から、自らがつけた店名のようであるが、

そのマスター、実はとても人懐っこくて話好き。

facebookの投稿からは、お茶目でユーモアあふれる人格も伝わってくる。

ふだん、あまり飲まないコーヒー。

正直なところ、味の違いもよくわからないが、

それでも、ここのコーヒーはマスターが手間暇かけて丁寧に入れてくれていることだけはわかる。

なんとなくではあるが、そのやさしい味がするコーヒーを飲みながら、

これまた、ゆっくりと流れる時間を楽しむ。

青空と薙いだ海なら、申し分もないのだろうけど、

色のない冬の海を眺めていても、

すぐそこまで春が来ているような、そんな暖かさがこの場所にはある。

 


グレン・フライのR&B色の強いアルバム「ソウル・サーチン」からの選曲。

Glenn Frey - True Love

イーグルスといえば、ウェストコーストを代表するロックバンドであるが、

グレン・フライはもともとはデトロイトの出身。

ソロではR&Bを色濃く反映した楽曲が多いことにも頷ける。

  

 

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Rest in Peace Glenn

2016-01-21 | 折にふれて

グレン・フライが亡くなった。

昨年、ドン・ヘンリーが15年ぶりのソロアルバムを発表し、

今年あたりイーグルスとしての何か新しい仕事を始めるのでは…?!

そう期待していた矢先の訃報。「残念」としか言いようがない。

思えば、グレンに最初に出会ったのは高校生の頃。

イーグルス、ファーストアルバムのトップを飾る Take It Easy だった。

 Eagles Take It Easy 1977

以来、ずっと彼とイーグルスの音楽が傍らにあった。

 

鼻にかかったような特徴のある歌声。

「自分自身の歯車の音に惑わされるな」

「気楽にやろうぜ!」

気落ちした時、「Take It Easy」と何度も心の中でつぶやいて

難局をを乗り切ってきたことを思い出す。

まるで、たいせつな友達に先立たれたようなさみしい気持ち。

ドン・ヘンリーもジョー・ウォルシュも健在だが、ニ度とイーグルスとして活動することはできなくなった。

返す返すもさみしい限りである。

 

彼のソロ・アルバム「ソウル・サーチン」に収められていた珠玉のバラードを最後に。

Glenn Frey - I Did It For Your Love

 

 

Rest in peace Glenn 

どうか安らかに。 

 

 

 

 

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琵琶湖畔、菜の花と冬の空 By空俱楽部

2016-01-19 | 空倶楽部

琵琶湖のほとりで菜の花が咲いていると聞いた。

暖冬とはいえ、この時期に春をイメージする光景を見ることができる。

そう聞けば、居ても立ってもいられず、出かけた先が滋賀県守山市のなぎさ公園。 

見事な咲きっぷりである。

が、多少違和感も感じる。

こころが軽くなるような華やかな季節感が伝わってこないのである。

菜の花に問題があるはずもなし、

しばらくの間、あちこちから眺めてみたところ、

空の様子が違和感の原因ではないかと思い当たった。

空の表情が、まだまだ冬の様相なのである。

暖冬の早咲き。

このところの異常気象下においてはよくある話であるが、

春の花は春になったからこそ咲く。

菜の花と聞いて勇んで出かけてはみたものの、

冬を耐え、春を迎えた喜びがあってこその菜の花。

ということだろう。

 

さて。

冬の空を映す湖面。

 

 

遠く見渡すと雪を蓄えた山々が。

これがこの時期本来の琵琶湖の風景で、

暖冬がもたらしたご褒美は「春の予感」程度に感じておくことにしよう。


ところで。

この日はさらに春を予感させる情景を探して、

ぐるっ、と琵琶湖を一周

幸い天候にも恵まれ、のんびりと、ただのんびりとした気分に浸った次第。

Victory Is Won - Santana

 

 

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かのん

2016-01-13 | 愛犬生活

ラムが旅立って一年半

ようやく気持ちの整理もついて、新しい仔がやってきた。

かのん...あれこれ思案の挙句つけた「彼女」の呼び名である。

ミディアム・プードル。

同じプードルでもラムにくらべてワンサイズ小さくなったが、それでも成犬ともなると10kgを超えるという。

四姉妹の長女、他の仔に比べひと回り大きく健康優良児、それでいて「おっとりさん」。

との触れ込みでかのんを選んだ次第だが、

「おっとりさん」だったのは初日だけ、今はやんちゃの部類に入るほど活動的で元気に遊びまわっている。

ソファからダイビングの構え。

まだ、生後2か月。

寸前でこの暴挙を止めたが、万事この調子である。

仔犬のときからおとなしかったラムとは、同じ「おっとりさん」でもずいぶんと違う印象を受けるが、

病気がちだったラムを思うと、多少やんちゃでも、いつまでも健康優良でいてほしいと願うばかりである。

 

さて、「かのん」と紹介したが、この呼び名、名付け親たちそれぞれに思惑があって、

家内は「花音」だといい、音大卒の弟は音楽様式の「カノン(canon)」だという。

私は私でおしとやかな印象を受けるから平仮名の「かのん」がいいと言っている。

いずれにしても、当の本人(犬)にわかるはずもなく、極めて幸せでノー天気な呼び名論争である。

ところで...。

妹のダンナの国、イギリスではCannon。

日本のカメラメーカーの社名でもあるが、かの地ではカノン砲、すなわち大砲のことを指すのだとか。

多少のやんちゃは許すとしても、弾丸娘となったらどうしよう!? ・・・ と早くも犬バカの様相である。

 

 


 

なんとなくの選曲。

「彼女」の印象を、と思ってyoutubeを彷徨っていてこの画像に辿りついた。

映画「小さな恋のメロディ」のオープニング曲

同年代の方には、ずいぶんと懐かしく甘酸っぱい曲、そして映像だと思う。

結局のところ、かのんの印象というわけではなく、彼女が来て以来の清々しい気持ちを投影しての選曲だったかもしれない。

In The Morning - The Bee Gees

 

ラムが旅立ってからさびしい思いをしていましたが、

ともあれ、このカテゴリー「愛犬生活」を再開できたことを無性にうれしく思います。

どうか、「かのん」共々、今後ともよろしくお願いいたします。

  

 

 

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秘境駅の記録 北陸本線 新疋田駅   :鉄写同好会

2016-01-11 | 鉄道写真

 毎月11日は「鉄写同好会」の日

詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください


北陸本線 新疋田駅(福井県)。

福井県と滋賀県の県境、山あいにある無人駅 だ。

 

鉄写同好会の主催者であるてくっぺさんに教えていただいたことだが、

新疋田駅は、熱狂的な鉄道ファンであり秘境駅訪問家を自称する牛山隆信氏により秘境駅として認定されている。

氏によると、秘境駅とは、

「周囲に人家がなく、大自然の真っただ中にある」で

「今日のモータリゼーションの普及や、過疎化の進行により利用者が減少したことで、

路線そのものが廃止されることが多い現在、奇跡的に生き残った貴重な存在」 なんだとか。

これは、昨年1月の写真であるが、この積雪から秘境駅の片鱗をうかがうことができる。

ところで、この新疋田駅、奇跡的に生き残った貴重な駅にもかかわらず、「新」と名づけられていることに違和感を感じるが、

その理由は、こちらの記事をご参考いただきたい。

新疋田駅と鳩原ループ線 鉄写同好会  2014.05.11

 

 

この駅の発着は敦賀駅と関西を結ぶ新快速が上下線それぞれ一時間に一本というところ、

しかも乗降客もまばらでだ。

ところが、この駅のプラットホームには、時によっては、乗降客をはるかに上回る鉄道ファンが殺到する

そのお目当てが、疾走する特急列車。

北陸本線は別名「特急街道」、サンダーバード、しらさぎなどの特急列車が頻繁にこの駅を通過する。

しかも、大きなカーブにそってプラットホームが配置されているため、駅撮りにもってこいなのである。

特にこの時期は、待ち時間に雪や風を駅舎でしのげるとあって、遠く関西方面や中京方面からも鉄道ファンが訪れるという。

「奇跡的に生き残った存在」が、これからも鉄道ファンのためにずっと続いてほしいものだ。

 


 

70年代初頭、アメリカのロックシーンを代表するグループだったクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング。

その活動中止を経て、リーダー的存在であったスティーブン・スティルスが結成したバンドがマナサス。

マナサスとは南北戦争の激戦地の名前であり、その地にある駅名にちなんだバンド名だそうだ。

そして、youtubeにあるアルバムジャケットの写真がマナサス駅の構内で撮影されたもの。

アメリカ版秘境駅かどうかは知らないが、なんとなく世間から忘れ去られた駅舎を思わせる。

It Doesn't Matter (Stephen Stills/Manassas) 1972

 

 

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1月1日 生まれて初めての夕焼け  By空倶楽部

2016-01-09 | 空倶楽部

金沢で元旦に初日の出を拝むことができたのは9年ぶりのことだったとか

念のために(気象庁発表に「念のために」の必要もないのだが…)

空倶楽部の投稿で振り返ってみる

というのも、1月9日のお題が「元旦の空」と決まっているので

過去の履歴が残っているのである

とは言っても、当倶楽部に参加したのが2011年であるから

残っているのは2012年からの4回分

寄り道するが、思えば足かけ5年

10日ごとに空の写真をアップして今回が154回目

長いようでアッと云う間だったように感じている

 

さて、その4回のテーマと空模様を列記

2012年 元旦の空  どしゃ降りの空

2013年 元旦の空  雪模様の天気の中、瞬間のぞいた青空

2014年 モノクロームの空 どんより曇り空

2015年 浅草 仲見世 元旦の空 青空とおひさまを求めて東京へ出かけたものの、雪がちらつく曇り空

そんなことで、この5年間、一瞬の青空はあったもののおひさまは見ていない

 

ところがである。

2016年1月1日は前日までの予報を裏切って晴れ

しかも午後からは快晴、千載一遇の好機を逃すものかと

空一面をおさめるべく日本海へ

 

高台を下ると木々の隙間から海がのぞき始めるパワースポット

 

下り終えると、このとおり

この時期としては穏やかな海と広がる快晴の空

 

残念ながら、まるく沈む夕日とまではいかなかったが

この夕焼けで、もうじゅうぶん

思い返してみると、1月1日に北陸で夕焼けを見たのはこれが初めてかもしれない

これも、空倶楽部が繋いでくれたご縁というもの...

 


 

なんとなく幸せを感じた元旦の朝...にちなんだなんとなくの選曲

Early In The Morning  / CLIFF RICHARD  

 

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2016年元旦 初詣の風景

2016-01-02 | 日常の中に

あけましておめでとうございます。

いつもコメントを寄せてくださる方、読者登録をしていただいている方

ありがとうございます。

また、今年もよろしくお願いいたします。


 

2016年元旦 例年通り、初詣は白山比(しらやまひめ)神社へ

加賀一の宮であり、全国に3千余りある白山神社の総本宮

朝6時に家を出て、臨時駐車場に車を止め、社殿に着いたのが6時40分

列に並ぶ必要もなく、スムーズに参拝することができた

このあたりでいちばん初詣客の多いところだけあって

過去、いろいろな時間に訪れてみたが、元旦ならこの時間がいちばん空いている

今年は暖冬で境内に雪もなかったが

それでも、山あいの地、さらに早朝ともなるとかなり冷え込む

疎らな境内も焚火のまわりだけはつかの間の暖をとる人でにぎわっていた

 

ところで今年の元旦、前夜激しい雨が降っていたが、

明るくなる頃には青空が広がり

昇りはじめた初日の出を拝むことができた

あとで知ったことだが、元旦の初日の出は9年ぶりのことだったとか

なるほど、確かに記憶にないくらい久しぶりの初日の出ではあったが、これほどとは...

人生70年とすれば、北陸では一生に7,8回程度しか経験できない元旦の初日の出

皆既月食や日食よりも貴重な経験をしたありがたい正月ということになる

今年はいい年になるかも...と勢いでひいたおみくじは末吉

曰く...

非常な危険や困難に出会うときである。為に、危うきを知って正道を守るものは後に吉兆を得、

横着なものは災い甚だしい

言動を慎んで静かに吉運の至るのを待つがよろしい

...なのだそうだ

よくわかりました!


 

正月そうそうであるが、ナタリーコールが亡くなったそうだ

病気療養をしていたとのことであるが、

最近はトニーベネットのヒットアルバム「デュエット」に参加したり

話題を振りまいてもいたのに、残念な話である

さまざまな楽曲があるものの、自分にはナット・キング・コールとのこのデュエット企画がもっとも印象深かった

スクリーンに映し出される亡き父に語りかけるように

そして懐かしむように歌う...そんな姿に心打たれる

Natalie Cole LIVE - Unforgettable

 

 

 

 

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