「9」のつく日は空倶楽部の日。
少し遡るが、県外への移動制限が解除された直後の週末の事。
早朝に金沢を出発し、余呉、琵琶湖と久しぶりの撮影を楽しんで
そして最後に立ち寄ったのが三国港だった。
福井県三国港 2020.06.20 18:36 Sony α7R3 FE2.8 16-35 GM (18㎜ ,f/8,1/250sec,ISO100)
日野川や竹田川など福井県の一級河川を
飲み込んで日本海へ注ぐ九頭竜川。
その河口に開けた良港が三国港だ。
一日がかりの撮影で最後に立ち寄ることが多いが
なにかお目当ての景色があるわけではない。
越前海岸沿いを半日も走っているから
海が珍しいわけでもない。
だから、仮にその理由を聞かれても
「なんとなく...」としか答えようがない。
それでも、強いてその理由をあげるなら...。
ここは大河の河口だけあって水の流れは緩やかで
折々の空の色が水面に映り込んでいる。
その穏やかな景色に
短いとはいえ、旅の余韻を
重ね合わせようとしているのかもしれない。
その日にしてもそう、いつもと変わらない港の風景があった。
何か特別な被写体を見つけたわけでもなく
燃えるような夕焼けが空を染めたわけでもなかった。
けれども、日暮れまでの時間、
その風景の中に身を置きながら
「穏やかなことがそれだけで特別なものになる」と
これまたいつものように思ったのだった。
最近の旅のお伴といえば「ロギンス&メッシーナ」
ラテンあり、カントリーあり
小粋なロックンロールあり、しっとりとしたバラードあり
ともかくもジャンルにとらわれない彼らの自由奔放な音楽は
40年以上経った今でも色褪せない。
"Peace of Mind" Loggins and Messina