毎月11日は「鉄写同好会」の日。
詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください。
当同好会、ずいぶんと「運休」していたが運行再開。
その負い目もあって、奥琵琶湖へ向かうある夏の日、
JR北陸本線、新疋田駅で駅撮りをすることにした。
新疋田駅は敦賀駅からひと駅、福井県と滋賀県にまたがる山岳地帯にある秘境駅だ。
新疋田駅、そして秘境駅については、以前、別の記事で触れたので、興味のある方はこちらを参照いただければ幸い。
秘境駅の記録 北陸本線 新疋田駅 鉄写真同好会 2016-01.11
さて、「秘境」にもかかわらず、一日あたり上下64本もの特急列車がこの駅を通過する。
金沢と関西を結ぶ「サンダーバード」と金沢と中京を結ぶ「しらさぎ」がそれらで、
ダイヤが過密な朝夕などは1時間あたり6本もの特急列車が通過する。
したがって、運行間隔の長いローカル鉄道の中で、新疋田駅はこの上ない撮影ポイントなのだ。
上り特急が通過する新疋田駅。

Sony α99 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (f/6.3,1/1000sec,ISO200)
敦賀から急坂を上り終えた特急列車は、さらに速度を上げて山岳地帯を貫くトンネルに突入し、
滋賀県側からやって来た下り特急列車もまた、さらに勢いをつけて敦賀へと下っていく。
新疋田駅のプラットホームでは、このように疾走する特急列車を間近で撮影することができる。
北陸本線を走る特急列車を撮ることができる駅は他にもあると思うが、
この駅は無人駅でふだんはホームにほとんど人がいないので、
乗降客への迷惑、また撮るほうとしても人の映りこみを気にかけることが少ない。
また、大きく緩やかなカーブにそってホームが配置されていることも駅撮りに適していると思う。
ただし、だからといって、列車の運行や乗降客に迷惑をかける可能性のある行為は当然ながら厳禁である。
さて、下り列車がやってきた。
撮影タイミングは山岳地帯のトンネルを抜けたあとの数秒。

Sony α99 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (f/6.3,1/640sec,ISO200)
このあと、列車は一瞬にしてホームに立つ私の真横を疾走していくのだが、
轟音と風圧、その迫力はちょっとした恐怖を感じるほどすさまじい。
それほどの迫力、なんとか写真に繋ぎこみたいところだが、
どう撮ったらそれが伝わるか、実はまったくわかっていない。
どなたか鉄道写真に精通した方、ご教授いただければうれしい限りだ。
それはそれとして、せっかくの「秘境」、
紅葉、雪など季節を絡めた列車を撮れるのではと、
あらためて、思いを新たにした次第である。
折にふれての選曲は 「Standing at the station」。
新疋田駅で駅撮りをするたびに思い出す曲で、
1960年代、ロック黎明期にイギリスで結成されたテン・イヤーズ・アフター後期の作品。
Ten Years After "Standing at the station"
超絶ギタリスト、アルヴィン・リー率いるバンドで、
ブルースをルーツとした重いサウンドは、
同時代のクリームや初期のレッド・ツェッペリンをも凌駕する迫力があった。