3月26日、琵琶湖水鳥ステーション(長浜市)からの夕陽。
夕陽が落ちる先はもうすでに葛籠尾(つづらお)崎。
冬至の頃、竹生島あたりに落ちていた夕陽も、この頃ともなると葛籠尾崎まで移ってくる。
目印のない海に比べて、琵琶湖の落陽はその位置でも季節を感じさせてくれるようだ。
ただ、残念なことに。
この日は地平近くまでほとんど雲がなく絶好の夕陽日和だったにもかかわらず、
落陽は染まる前に葛籠尾崎に隠れてしまった。
勝手な言い方だが、かなり損をした気分だ。
このポイントで、遠く比良山系に染まりながら落ちていく夕陽を期待するのであれば、
秋分から春分の6ヶ月間がオススメということだろう。
ただし、これはあくまでも夕陽そのものに限った話。
原風景がそのまま残る北琵琶湖の夕焼けはどの季節であろうと値千金なのだから。
なんとなくの選曲。
イーグルスの代表曲と云えば「ホテル・カリフォルニア」だが、
同名タイトルのアルバムは、このタイトル曲に限らずいずれも名曲揃いで、
アルバム最後を飾る曲が、この「ラスト・リゾート」。
Eagles The Last Resort
アルバムを通して聴いた興奮を徐々に醒ましてくれるしみじみとした心地よさがこの曲にはある。
そんな感覚が、一日を終わろうとする琵琶湖の風景に重なったのかもしれない。
「9」のつく日は空倶楽部の日