折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

音壁伝説

2021-02-27 | 折にふれて

海辺は震え上がるほど冷たい風が吹き

あたり一面冬の様相だった。

一方で海を照らす陽の光は日の入り間近であったにもかかわらず

目を細めるほどの眩しさで波が引いた後の砂を照らしていた。

   Sony α99  F2.8G/70-200㎜ (70㎜ f/2.8,1/8000sec , ISO100)

 


さて、この時期、冬の風景と春の光が同居を始めると

つい聴きたくなる曲が...

 


 竹内まりや/色・ホワイトブレンド

 

その理由は、明るくテンポの良い曲調はもちろん

いくつもの音が重なって華やかな雰囲気が

春の到来を感じさせるからだと思っている。

もうひとつ、この曲にはどこか懐かしく甘酸っぱい気持ちにさせる

不思議な魅力があると思ったりもする。

それはまるで子供の頃に刷り込まれた記憶を辿るような感覚なのだが

実はこの曲以外にもそんな魅力を持った曲がいくつかあって

その中には「共通する何か」があるようにも感じるのだ。

だが、もともと音楽の知識などないので

それをうまく言い当てることができずにいた。

いや、そんな講釈を突き詰めるなど無意味で

「それらの曲が好きならそれで充分」と

深く考えることさえしていなかったのかもしれない。

ところが、である。

先の日曜日のこと。竹内まりやさんのダンナであり

かつプロデューサーでもある山下達郎さんがパーソナリティを務める

ラジオ番組を何気なく聴いていて大きく頷くことになった。

その日の番組ではこの1月に亡くなったアメリカの音楽プロデューサーを特集していたのだが、

その音楽プロデューサーが作り出したアレンジスタイルこそ

私が好きな楽曲に「共通する何か」であったことを知ったのである。

実に山下達郎さんもそのスタイルの魅力に取りつかれた一人で

「色、ホワイトブレンド」のアレンジにも強い影響が出ていることを感じることができる。

音楽プロデューサーの名はフィル・スペクター。

また、彼のアレンジスタイルは「Wall of  Sound :ウォール・オブ・サウンド(音の壁)」と呼ばれ

世界各国あまたのミュージシャンがその影響を受けたと言われる。

そして、スペクターの音楽プロデュースの原点とも言えるのがこの有名な曲だったと知ったのである。

 

 
    The Ronettes - Be My Baby 

 

この稿続く...。

 

 

 

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われて砕けてさけて散る波

2021-02-21 | 日常の中に

水晶浜からの投稿が続く。

とにかく春を感じたことがうれしかったのだが

荒れた波はまだまだ冬のもの。

波打ち際でファインダーの中の視界に集中していると

寄せ来る波で足元を濡らしてしまう。

そして時々...「バァーン!」と

岩を打ちつける大きな波も。

 福井県若狭水晶浜 2021.02.06 13:15  Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (55㎜  f/8.0,1/800sec,ISO100)    

 

大海の磯もとどろに寄する波われて砕けてさけて散るかも  源実朝

おほうみのいそもとどろによするなみわれてくだけてさけてちるかも

 

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若狭 碧色の海 2  By空俱楽部

2021-02-19 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


 

ターコイズブルーもしくはエメラルドグリーン。

迷うところだが、日本語ならこの海の色をなんと表現するのだろう?

   福井県美浜町水晶浜 2021.02.06  13:17     Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (f/2.8,1/1000sec,ISO500)    

 

感性を文字に置き換えるのは難しいが

いろいろと調べてみて「碧色」という言葉を選んでみた。

碧...訓読みでは「へき」

一方、音読みでは「あお」「みどり」...

なるほど、外来語では区別される色表現を併せ持つ言葉ということか。

青の要素もあれば緑の要素もある。

それが若狭水晶浜の海の色。

 


さて、今月は空倶楽部11周年。

周年は過去1年で印象に残った空写真を部員各自が

自薦でアップする決まり。

     福井県越前岬 2020.10.17  21:23 Sony α7S2  FE2.8 16-35 GM (16㎜ ,f/2.8,8sec,ISO3200) 

 

昨年秋から「星空の誘惑」というカテゴリーで

子供の頃にやり残した星空の写真を撮り始めた。

その日は空倶楽部主宰のひとりchacha〇さんと越前岬でご一緒した。

空写真はもちろん、撮影のエピソードやカメラのことなど話しながら

満天の星空の下で楽しい時間を過ごさせていただいた。

その中で印象深かった一枚を。


折にふれての選曲は

フィフス・ディメンションの「輝く星座」。

神秘的な前奏に続く「Aquarius」、そしてソウルフルな「Let The Sunshine In」のメドレー。

ディスコティックなノリに思わず頬がほころび

もう50年も経ったかと感慨深く聴いた次第。

 
  The Fifth Dimension - Aquarius - Let The Sunshine In

 

 

 

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若狭 碧色の海

2021-02-16 | 若狭 越前 越中

 

「あのカーブを曲がると海が広がる」

 2021.02.06 福井県若狭美浜町  Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (50mm  f/5.6,1/1000sec,ISO100)    

 

何度も通った道でそうとわかっているにもかかわらず

目の前に海が広がると胸がときめく。

その日は大きな高気圧が日本列島全体を覆い

若狭の陽気は4月上旬並みだったという。

春めいた海の色を眺めながら

明るい空の色が海の色に溶け込んで

若狭独特の碧色になるのだろうな、と

柄にもなく思ったりした。

 

       Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (70mm  f/8.0,1/640sec,ISO100)    

 

ここ三日ほど風雪の日が続いているが

北陸の春は若狭で足踏みしている、と思うことで

気持ちは明るくなる。

 

 

 

 

 

 

 

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山 微笑む

2021-02-12 | 日常の中に

前回の記事に続き「光の春」を探しに出かけた日のこと。

    滋賀県高島市マキノ高原 2021.02.06  10:23    Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 ZA SSM (35㎜  f/8, 1/320sec, ISO100)    

 

「光の春」とはいっても

メタセコイア並木は枯れ木のまま寒々としているし

道路わきには雪が山積みとなっている。

さらに、遠くに見える山の積雪は冬の様相そのものだ。

つまり「光の春」は厳冬の時期に待ち焦がれる希望を言っているに過ぎないのである。

それでも、その山並みを眺めていたら

雪山とは言え、陽の光に照らされた明るさに

一瞬、「山笑う」という春の季語が脳裏をよぎった。

立春も過ぎているからこの言葉で形容しても

おかしくはなかったかもしれないが

まだ冬は続くから少々気が早い、と

すぐにその言葉を飲み込んだ。

けれども、青空に映える山々は大笑いとは言えないまでも

「はにかみながらも微笑んでいる」くらいの

控えめな表現ならいいだろう、とも思ったりもしたのである。

 


話はまったく違うが。

ジャズピアニストの巨匠、チックコリアが亡くなったそうだ。

昨年、NHKの特別番組で福島県の高校吹奏楽部の部員たちとの

オンラインワークショップの交流が放映された。

その指導ぶりを興味深く、そして印象深く観て

健在さを感じていただけに残念だ。

チックコリアの音楽との出会いは50年ほど前に遡る。

ラテンと融合した新しいジャズ。

それまで敷居が高いと思っていたジャズを身近にしてくれたのが

チックコリア率いる「Return To Foever」

そしてこの曲「Spain」だった。

 
   Chick Corea  & Return To Forever   :   Spain    

 

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キラリ! 「光の春」  By空倶楽部

2021-02-09 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


その日、朝から快晴の空が広がった。

気温も午前中には10℃を超え、4月並みの陽気だったとか。

メタセコイア並木の上に広がる真っ青な空。

そして枯れた枝の間から鋭く差し込む陽の光。

「今年も光の春がやってきた」

と、その光景を眺めながら思っていた。

 

2021.02.06  滋賀県高島市マキノ町 10:20am   Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (24mm f/20,1/200sec,ISO100)    

 

素人とは言え、長く写真と向き合っていると

なんとなく季節ごとのテーマが定まってくるもので

ここ三年ほど2月は「光の春」と決めている。

新聞のコラム欄で知ったことだが、

ロシアでは2月のことを「光の春」と呼ぶらしい。

極寒のロシアでほんとうの春を実感するのは4月になってからだろう。

けれども、少しずつ明るさを取り戻し始める2月を

春への憧れを込めて「光の春」と呼ぶのだそうだ。

美しい言葉、また希望溢れる言葉だとも思う。

それで、2月になると「光の春」を探しに出かけるのである。

 

 


今年初めての遠出。

しかも春を感じさせる陽気となると

車中で聴きたくなるのがシャナイア・トゥエイン。

 
   Shania Twain - Up!

 

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夕映え de Cooldown

2021-02-07 | 風の風景 光の風景

バエ(ル)というと

ユーキャンの流行語大賞となったことが記憶に新しいが

要はインスタ映えやSNS映えなど

「イイネ」をたくさんもらえる画像や動画のこと。

けれども、本家本元は「夕映え」ではなかったかと...。

 

  福井県越前岬 2021.02.06 17:11 Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (40mm f/5.6,1/200sec,ISO100)    

 

なんとなく夕焼けと混同し勘違いしていたけれど

本来の意味は、「夕陽を浴びたモノが光り輝き昼間よりもはっきり見える」

ことを言うのだとか。

あ、さて。

ぎりぎり諧調を残した葉っぱが

夕映えとしてお目にとまればお慰み。

 


これがローリング・ストーンズ?!

初めて聴いたときはそう思ったけど

今ではこれが中々のお気に入り。

 
    The Rolling Stones - Wild Horses

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