折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

休日の朝に

2024-03-16 | 花歳時記

自宅の玄関先に咲くクリスマスローズ。

咲き始めたことに気づいてからすでに一月ほど経っているだろうか。

その間、平日は横目に眺めながら足早に通り過ぎ

休日であっても天気が悪かったり、

思い悩むことを引きずってもいたのか

今朝になってようやくじっくりと気に留めた次第だ。

そして毎年のことながらこう思う。

「早春に咲くのにどうしてクリスマスローズなのだろうか」と。

そんなどうでもいいことにこころをとめる休日の朝。


休日の朝は、それらしい気分にあわせて選曲したプレイリストを聴きながら過ごす。

入っている曲は同じでもシャッフルして聴いていると新鮮な聞き心地が持続するものだ。

さらには、これまで安易に聞き流していた曲に新しい魅力を見つけたりもする。

そしてこの頃、そのプレイリストの中で「ちょっといいな」と思っている曲。

 
James Taylor  Mud Slide Slim And the Blue Horison

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結界に咲く彼岸花

2023-10-14 | 花歳時記

いつものことながら、1拍おいての花写真。

 

石川県加賀市にある狐山古墳の周囲に群生する彼岸花。

地元では名所ということになっていて、

この時期に訪れる人も多い。

 

 

狐山古墳は昭和の初めにその存在が確認され、

調査発掘の結果、安置された石棺からは壮年男子の骨が、

そして周辺からはたくさんの副葬品が出てきたとのことだ。

築かれたのは5世紀後半でその規模や副葬品からこの地区に君臨した王だった可能性があるらしい。

とはいえ全長にすると56m程度だから

彼岸花が周囲に群生するといってもそう広範囲と言えるものでもない。

けれども、古墳を取り囲むうっそうとして雑木の中で息づく姿は、

それも王墓を取り囲むように...とあれば

現世と黄泉の結界をつかさどっているようにも思え、その怪しげな様子に俄然写欲が増すのである。

 

 

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Alone in the Universe

2023-06-17 | 花歳時記

この時期、花の主役といえば紫陽花。

梅雨時の重苦しい風景の中でも

色とりどりの紫陽花を眺めると

そのうっとおしい気分を一瞬でも忘れさせてくれる。

早く撮りに行かなければ、と気が逸りつつもこの休日の朝。

例によってパソコンの「お蔵」を物色していたら

ずいぶんと昔に撮った写真に目が止まった。


  Sony α99  Planar 50㎜ F1.4 ZA SSM (f/2.5 , 1/3200sec , ISO800) 

 

最近みかける紫陽花は多彩だ。色彩はもちろん形も様々。

そんな中でこの花は昔からよくみるものだ。

その平凡さが葉陰の奥深くで人知れず息づいている。

それを眺めていたら、「どうだ!」とばかりに

存在を誇示しているかのようにも見えてきたのだ。

 

 
Alone in the Universe    Jeff Lynne's ELO

 

 

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「ポン!ポン!ポン!」とバラが咲く

2023-05-15 | 花歳時記

金沢南総合運動公園のバラ園が見ごろを迎えようとしている。

さほど大きな敷地ではないが、140種、1800本のバラが咲き誇る光景は中々の圧巻で

金沢市内のみならず近隣の市町村からも見物客が訪れる。

この日、早朝6時30分頃だったにもかかわらず

すでに20人ほどの見物客が色とりどりのバラを楽しんでいた。

ところで。

「見ごろを迎えている」と記したものの、バラの見ごろとはいつだろう?

それぞれに楽しみ方があって、それをとやかく言う必要もないが、私の場合は咲き始め。

大きく膨らんだ蕾がはじけた瞬間、まるで生まれたばかりのようなバラの花に魅力を感じるのだ。

     

辺り一面に漂うやさしくも豊かなバラの香り。

そして、ポン!ポン!ポン!と

あちこちから花開く音が聞こえてくるかのような園内を

ゆっくりと時間をかけて楽しんだ次第だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ツツジの名所 西山公園

2023-05-03 | 花歳時記

福井県鯖江市の西山公園。

北陸人ならだれもが知っているツツジの名所だ。

      西山公園(福井県鯖江市)2023.04.29 7:14AM    Sony α7S2   FE24-70㎜/f2.8 GM2 (24㎜  f/8,1/80sec,ISO100)    

 
この時期、街のあちこちで見かけるツツジ。

「珍しくもない花だ」と素通りする向きもあるかもしれないが

西山公園のツツジは特別。

市内を見渡すなだらかな丘を覆う5万株のツツジが織りなす修景は圧巻だ。

        西山公園(福井県鯖江市)2023.04.29 7:23AM    Sony α7S2   FE24-70㎜/f2.8 GM2 (33㎜  f/8,1/80sec,ISO100)    

 

コロナ蔓延以来、地元の方々はもちろん

遠くからツツジを楽しみにやってくる人たちにとっては

残念な三年間だったと思う。

人出を避けるためやむなく開花抑制までしたという話も聞いた。

関係者の方々のどこか痛ましい心の葛藤すら感じていたのだが今年は違う。

来園者は存分に楽しみ、それに応えるようにツツジもまた咲き誇っているように感じたからだ。

朝の新鮮な空気の中、あたり一面はツツジの甘い香りに包まれていた。

その中でこのすばらしい光景を心置きなく楽しんだ次第だ。

 

 

 

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桜と霞の空  By空俱楽部

2023-04-09 | 花歳時記

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


満開を過ぎても千鳥ヶ淵の桜は見事だった。

桜の名所は平日であっても出遅れると混雑する。

また、ラッシュに巻き込まれたくもなかったので早々に宿を出た。

大正解! 独り占めと言っていいほど静かな桜景色に出会うことができたからだ。

ということで4月最初の空倶楽部。

お題の「花と空」は千鳥ヶ淵の桜と穏やか広がる都会の空でクリア。

 


        千鳥ヶ淵(東京都千代田区) 2023.03.31  8:02am  Sony α7R3   FE24-70㎜/f2.8 GM2 (70㎜  f/5.6,1/320sec,ISO100)    

 

 

 

二日間、留守にしていますので、みなさんのところへは後ほど伺います。

 

 

 

 

 

 

 

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千鳥ヶ淵 桜模様

2023-04-04 | 花歳時記

満開は過ぎて少し葉っぱもでていたけれども

それでも千鳥ヶ淵の桜景色はじゅうぶんに見応えがあった。

  
   千鳥ヶ淵(東京都千代田区) 2023.03.31  7:51am  Sony α7R3   FE24-70㎜/f2.8 GM2 (70㎜  f/5.6,1/125sec,ISO100)    

 

まだ人出の少ない平日の朝。

こんな穏やかな花見を東京で楽しんだのは久しぶり。

前夜のコンサートに続きオトナの遠足。ぜいたく、ぜいたく。

 

 

 

 

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Dance With Me

2022-07-24 | 花歳時記

杣山の蓮の花が見ごろを迎えていた。

北陸自動車道、南条サービスエリア スマートICから

山間に向かうこと10分足らず、様々な種類の蓮の花が咲き誇る。

早朝、人も少なく撮り放題。

それがうれしくて、手当たり次第にシャッターを切っていたのだが...。

後で調べてみると、その数130種類もあったのだとか。

現地では「撮れ高充分!」と悦に入っていたが

その数を知ると、一転、心残りな気分に。


   花はす公園(福井県南越前町) 2022.07.16  08:05AM Sony α7S2  F2.8G/70-200㎜ 

 

まあ、それはそれとして。

残りの蓮の花は来年の楽しみにとっておこうと思う。

ともかくも、蓮の花たち咲き誇る。その姿、踊るが如し。


  Dance with Me   Oleans

 

 

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梅雨の彩り

2022-06-23 | 花歳時記

この時期、玄関先に置いてあるいくつかの鉢植えに花が咲く。

朝夕、気になりつつもそそくさと、脇を通り過ぎるのだが

雨上がりの日曜日、「そろそろ見頃かな」とカメラを持ち出した。


                                                    Sony α7R3  FE2.8 24-70 GM2 70㎜,F5.6,1/100sec,ISO100 

梅雨というと敬遠されがちな季節だが

私自身はそう嫌いでもない。

北陸人に共通した感覚だと勝手に思っているが

何日も灰色の雲が垂れ込め、

冷たい雨や雪が降る北陸の冬に比べれば、

さして億劫な季節とも思えないのだ。

そして、その梅雨に彩りを添えてくれるのが花。

                                           
                                                Sony α7R3  FE2.8 24-70 GM2 70㎜,F2.8,1/800sec,ISO100 

花のほとんどは東京に住む長男が送ってくるもの。

ふだんはまったく音沙汰ないのだが

花の仕事をしているせいか、

母の日になると「罪滅ぼし」とでも言いたげに花を送ってくる。


                                                   Sony α7R3  FE2.8 24-70 GM2 70㎜,F2.8,1/1000sec,ISO100 

その花たちがこの時期になると一斉に咲き始め、

私はそのご相伴に預かっているという次第だ。

 

さて、そんな梅雨空の日曜日。

花の写真を見返しながら、この曲を思い出していた。

 
    Fire and Rain  James Taylor

洋楽を聞き出したころの話。

友人たちと競うように目新しいロックを聴きまくっていたが、

ふと、大音量、アップテンポの音楽に疲れたとき、

耳にしたくなったのがジェームス・テイラーのやさしい音楽だった。

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Morning has broken

2022-05-22 | 花歳時記

久しぶりの雨から一夜明けた金沢。

富樫運動公園のバラ園が見ごろを向かえていると聞いていたし、

そこに雨上がりの瑞々しさが加わればと

夜明けとともにバラ園へ向かった。

すでにバラ園を取り囲むカメラマンたち。

 

ここには150品種2000本余りのバラが植えられていて

春と秋に市民の目を楽しませてくれる。

ところが、花を撮る機会など年にほんの数回。

飛び起きてやって来たものの、

撮影のイメージなどまったくない。

さらにこれだけのバラを前にすると

白にしようか、情熱的な深紅にしようか

あれも、これもと思い悩む。

そのなかで目についたのが...


      金沢南運動公園バラ園 2022.05.22  6:41  Sony α7S2  Planar 50㎜ F1.4 ZA SSM(f/2.8 , 1/125sec , ISO100) 

 

今年、雨に濡れた朝を飾ったのは

ピンクのべっぴんさんだった。

 
 Rick Wakeman - Morning Has Broken

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

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