折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

風そよぐ夕ぐれは By空倶楽部

2023-06-29 | 風の風景 光の風景

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


塩屋港の夕映えが続く。


            塩屋港(石川県加賀市)2023.06.18 19:06   Sony α7S2   FE24-70㎜/f2.8 GM2 (47㎜  f/5.6,1/250sec,ISO100)    

 

この場に立った時、一瞬、秋の気配を感じた。

まだ梅雨に入ったばかり。本格的な夏を迎えていないにも関わらずだ。

夕映えの川面を渡ってくる涼しい風が季節感を狂わせたのだろう、と思いつつ

ふと、頭をよぎったのがこの和歌。

  風そよぐならの小川の夕ぐれはみそぎぞ夏のしるしなりける  従二位家隆

舞台は上賀茂神社。御手洗川を渡る風がならの木の葉を揺らし、あたりはすっかりと秋の気配に包まれている。

けれども、みそぎの行事(夏越の祓:なごしのはらえ)が行われていることで

「そうか、今はまだ夏なんだなあ...」と、我に返る。

 

この歌が持つ情感を夕映えの景色に重ねて味わってみたのだ。

 

 

 

 

 

 

Comments (16)

夕映えはあんず色

2023-06-23 | 風の風景 光の風景

前回に続き塩屋港の夕映え。


   2023.06.18  塩屋港(石川県加賀市)19:02    Sony α7S2   FE24-70㎜/f2.8 GM2 (70㎜  f/2.8,1/1600sec,ISO100)    

 

その日の夕暮れの風景に向き合ったとき

まず目に入ったのが夕日に照らされたカラフルな網だった。

それは前回、ご紹介した通りで網の色どりを再現したいと思った。

その次に気になったのが今回の集魚灯。

夕映えをガラスに取り込めたら、と思ったのだが、果たして...

 

さて、タイトルのこと。

「ピン!」ときた方もいらっしゃったかもしれないが

この曲の一節を拝借した。

村下孝蔵「初恋」Music Video

 

村下孝蔵さん、存命なら今年70歳だそうだ。

今の彼ならこの青臭い歌詞をどんなふうに歌っただろうと

ありもしないことを考えながら映像に見入っていた。

Comments (5)

夕映え基地で  By空俱楽部

2023-06-19 | 風の風景 光の風景

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


塩屋港の夕暮れ時。


   2023.06.18  塩屋港(石川県加賀市)19:04    Sony α7S2   FE24-70㎜/f2.8 GM2 (67㎜  f/5.6,1/100sec,ISO100)    

 

漁港だが直接海に開けているわけではない。

一級河川、大聖寺川の河口。天然の船溜まりに塩屋港はあるのだ。

河口は外海の波の影響を受けにくいので、

鏡面のような水面は常に空の色を映している。

そして、陽が傾きだすと...

そう、とっておきの夕映え基地となって迎えてくれるのである。

 

Comments (14)

Alone in the Universe

2023-06-17 | 花歳時記

この時期、花の主役といえば紫陽花。

梅雨時の重苦しい風景の中でも

色とりどりの紫陽花を眺めると

そのうっとおしい気分を一瞬でも忘れさせてくれる。

早く撮りに行かなければ、と気が逸りつつもこの休日の朝。

例によってパソコンの「お蔵」を物色していたら

ずいぶんと昔に撮った写真に目が止まった。


  Sony α99  Planar 50㎜ F1.4 ZA SSM (f/2.5 , 1/3200sec , ISO800) 

 

最近みかける紫陽花は多彩だ。色彩はもちろん形も様々。

そんな中でこの花は昔からよくみるものだ。

その平凡さが葉陰の奥深くで人知れず息づいている。

それを眺めていたら、「どうだ!」とばかりに

存在を誇示しているかのようにも見えてきたのだ。

 

 
Alone in the Universe    Jeff Lynne's ELO

 

 

Comments (6)

仏師ヶ野 初夏の風景

2023-06-11 | 加賀

白山市仏師ヶ野(ぶしがの)。


 仏師ケ野(石川県白山市)2023.05.27  06:27am Sony α7S2   FE24-70㎜/f2.8 GM2 ( f/5.6,1/400sec,ISO100)    

石川県白山市から福井県勝山市にかけて白山麓の県境を走る国道157号線。

その道路から分岐して山間に向かう細い道の先、

古い鉄橋を渡ったところにこの集落がある。

10戸ばかりの家が点在するが、白山市の統計を調べてみると、

今は2戸6人が暮らしているだけらしい。

その住人のおひとりに伺うと、

人の数はともかく、時折り、カモシカや猿、イノシシたちが遊びに来てくれるので

「案外と賑やか」なのだそうだ。思わず頬がほころんだ。

その方はこの山村にある小さなお宿「ふらり」の女将で

金沢で料理修行をされたご主人と仏師ケ野に移り住み、宿を開いて15年になるそうだ。

「ふらり」にお世話になったのはこれで5度目。

15年という年月の中での5回だから、けっして上客ではないが、

それでも私たちのことはよく覚えていて

いつも気さくにもてなしてくださる。

「ふらり」のことは以前にも書いているので興味のある方はこちらを。

                       

さて、ホームページの宿名は「山里の香り漂う宿 ふらり」となっている。

時節柄、初夏の香りを楽しみながら仏師ケ野を散策したのだが

そう感じていただけただろうか。

 

 

Comments (4)

この曲と決めて Part2 By空倶楽部

2023-06-09 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


 

空倶楽部、今月のお題は「カーブミラーと空」

                   
       越前海岸(福井市) 2023.05.05  07.17am   Sony α7S2   FE24-70㎜/f2.8 GM2 (34㎜  f/2.8,1/1000sec,ISO100)    

 

越前海岸を走る国道305号線でこのカーブミラーを見つけたのは4年前。

海岸線に沿った50キロの道は関西や中京などでもよく知られているらしい。

走り去る車の大半が県外ナンバーで、

季節を問わず、ドライバーたちはそれぞれの景色を楽しみながらこの道を走る。

そして、このカーブミラーの前を行き交う車を眺めながら、

ふと思いついたのが俵万智さんのこの短歌だった。

   この曲と決めて海岸沿いの道とばす君なり「ホテルカリフォルニア」

 

実は4年前の6月9日にも同じことを書いている(苦笑)

 

                             
Eagles - Hotel California (Live in Washington 1977)

 

 

Comments (16)