折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

奥琵琶湖 曇りのち秋空  By空倶楽部

2016-08-29 | 空倶楽部

8月最後の週末、悪天候の金沢を脱出。

爽やかな秋を探しに琵琶湖へ向かう。

近畿地方の空模様は昼過ぎには回復するとの予報を真に受けたのだが、

厚い雲が切れて、一面青空が広がったのはすでに陽が傾きだした頃だった。

 

この日の琵琶湖、午前中はどんよりとした鉛色。

しかも、ざわざわと波立ち、ご機嫌斜めの様子だったが、

午後5時をまわる頃にはこの通り。

いつもの青く穏やかな表情に戻っていた。

 

そして、この景色をさらに楽しむなら奥琵琶湖湖畔のとっておきの「秘密基地」、

湖面に向いたいつものテラス席へ。

 

日暮れまでのわずかな時間だったが、

それでも、期待通りの穏やかな風景を存分に眺めることができた。

収納されたレジャーボートや痛み始めた木々の葉など...

あたりには、もう秋の気配がちらほらと漂い始めているよう。

これから、日に日に色が深まる空と湖面。

 

さあ、しばらくは琵琶湖から目が離せないぞ。


この日、カーオーディオにセットしたCDは、

アート・ガーファンクルの「フェイト・フォー・ブレックファスト」

ソロとしては4作目、1979年のアルバムとのことだが、

ポール・サイモンとのコンビ以来、やさしく心を包んでくれる歌声は今も変わらない。 

その名アルバムから、あえての選曲は「Bright Eyes」

秋の日、ここちよい風を感じながら聴きたいメロウな曲。

 

「9」のつく日は空倶楽部の日   

詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 

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金沢そぞろ歩き  香林坊~せせらぎ通り

2016-08-24 | 金沢

時候は晩夏にもかかわらず、今年の金沢はその季節感が薄い。

8月も終わりとも思えない暑さの中、所用で出かけた際に金沢中心街を散策。

今回は、そのついでの写真を無造作に掲載、題して「金沢そぞろ歩き 香林坊~せせらぎ通り」。

起点は金沢中心街のメインストリート国道157号線沿い、尾山神社前の交差点。

交差点から奥まったところが尾山神社。

金沢のガイドブックに必ず掲載される、国の重要文化財「神門」を横目に香林坊方面へ。

 

ここから始まるビル街が香林坊で、

金沢市街地ではもっとも都会的で瀟洒な街並みが形成されている。

先進的とはいえ、その再開発の歴史も、

香林坊アトリオや香林坊109などキーテナントの開業から

すでに30年あまりを経過したという。

 

2011年オープンの複合商業ビル「香林坊ラモーダ」。

さらにその先には日本銀行やメガバンクの金沢支店、東急ホテルなどが並び、

金沢を代表する繁華街を形成している。

 

157号線を挟んだ向かい側。

リゾート・トラストによるホテル「トラスティ」(2013年開業)と、

その奥が香林坊アトリオ。

外に開かれたカフェスペースが見えるが、通りに近いせいか、いつも開店休業状態。

 

そして、日銀前の交差点を東急ホテルに沿う坂を下ったあたり。

用水が脇に流れる小道が「せせらぎ通り」。

こじんまりとしたファッション系、飲食系のテナントが小道の両側に並ぶ。

車の通りもほとんどなく、ウィンドウショッピングよろしく小粋な散策にはもってこいのスケール感。

しかも、ここから脇道に入ったところが、これまた観光名所のひとつである武家屋敷跡。

まさに新旧混在した独特の空気感を味わうことができる。

そして、ざっとここまでの所要時間がゆっくりめの徒歩で15分というところか。

ということで、金沢観光を計画中のあなたへ。

兼六園やひがしの茶屋街など人ごみに疲れたとき、

おススメの散策コースとして覚えておいていただければ幸い。

 


都内の何でもない街並みを散策する番組があって、そのエンディングにこの曲が使われていた。

Listen to the Music/The Doobie Brothers 

休日の早朝に放映されていたもので、

ドゥービー・ブラザーズの軽快なサウンドが 爽やかな朝の気分にフィットしたことを覚えている。

 

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岬の空、秋の気配を感じた午後  By空倶楽部

2016-08-19 | 空倶楽部

立秋を過ぎたとはいえ、全国的に暑い日が続いている。

一昨日など、40℃近くまで上昇したところもあったとか、

長期予報通りの猛暑、まだしばらくは続きそうだ。

一方で、この時期の海を眺めていると、どことなく秋の気配を感じることもある。

そんな季節変わり目の海と空を探しに、いつもの加佐の岬へ。

雲ひとつない空とその色を映す日本海。

雲ひとつないといっても、夏の北陸に抜けるような青空はほとんど現れない。

薄くモヤがかかったような空は、むしろ淡い水色に近い。

その空もこの頃から次第に濃くなり始めるのだが、

空と海の色を対比することで、濃くなっていく様を感じることができる。

自分の場合、それを秋の気配と感じているのかもしれない。

 

さて、陽が傾きだすころ。

風のせいで、それまで凪いでいた海が波だってきた。

その心地よい海風を感じながら眺める岬の風景。

ずいぶん以前、朝刊のコラムで紹介されていた、太宰治の創作ノート「ア、秋」の一節を思い出した。

「秋ハ夏ト同時ニヤッテ来ル」

つまり、「夏の中に、秋がこっそり隠れて、もはや来ているのであるが、人は、炎熱にだまされて、それを見破ることが出来ぬ。」

だから、「秋ハ夏ノ焼ケ残リサ」...なのだそうだ。

そして、この岬の風景。

夏の陰にこっそりと隠れてやってきた秋がそろそろ正体を現し始めたかのようだ。

 

再び、空と海...。

炎天下、ちょっと長居したご褒美の静かな日没。

 

 


夏の終わりといえばこの曲を思い出す。

スティービー・ワンダーの名盤「Hotter than July」から「Lately」。

 Lately    Stevie Wonder  

夏の暑さで火照った体と気持ちを冷ましてくれるような 珠玉のバラード。

 

 

「9」のつく日は空倶楽部の日   

詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 

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夏季休暇最後の日 かのんと散歩 

2016-08-16 | 愛犬生活

今日で長かった夏季休暇も終了。

異様に暑い日が続いたことと、オリンピックに釘づけになったことで、

ついつい日中の外出がおっくうに。

この暑さの中、不要不急の外出は避けて...、ということにもなるのだろうが、

家に引きこもる時間が長くなると、気持ちも自ずと内向きになるというもの。

そのちょいブルーになった気持ちをほぐしてくれるのがかのんとの散歩。

さあ、明日からまたがんばりますか。

 


観客はもちろん、歌っている人も演奏している人も、みんないい表情。

そして、その様子をyoutubeで眺めているだけでも幸せ気分。

アンドレ・リュウのコンサート、一度は出かけてみたいものだ。

 

Andre Rieu    I Will Follow Him

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金沢 夏点描 2016

2016-08-14 | 金沢

盆休暇に入ったとたん、猛暑に見舞われている日本列島。

ここ金沢も同様で連日真夏日。

さらに熱気に追い打ちをかけているのが...。

金沢駅前ではこの通り、観光客の人だかりが絶えない。

これも新幹線の開通効果、金沢市民としてはありがたいことである。

 

そんな感謝も込めて、夏の金沢、観光地を足早に点描。

 

ひがし茶屋街

 

武家屋敷跡                                   

 

 
夜の21世紀美術館

 

そして、行きつく先は...やはり。

 暑気払いはこれに限る。

...というか、写真はかき集めたものの、こう暑いとまじめに記事を書く気にもならなかったという次第。


なんとなくの選曲は、スパルタカス「愛のテーマ」 (ビル・エバンス)。

「スパルタカス」はローマ時代の奴隷の反乱を描いた一大スペクタクル映画。

史実に基づいたもので、世界史にも、その首謀者「スパルタカスの反乱」として取り上げられていたと思う。

意外なことであるが、その映画の主題曲が持つ、はかなく美しい旋律は、

ジャズなど様々な音楽ジャンルで取りあげられている。

そして、その最も有名なアレンジのひとつが、ビル・エバンスのピアノによるものだと思う。 

 

"Spartacus" Love Theme   Bill Evans

涼しげなピアノの音色が暑気払いとなっていただければ幸い。

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JR氷見線 雨晴海岸の夏空  鉄写同好会

2016-08-11 | 鉄道写真

毎月11日は「鉄写同好会」の日。

詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください。


この時期、夏らしい一枚を...ということで、

JR氷見線(富山県高岡市)の雨晴(あまはらし)海岸での夏空を(...ただし、蔵出し )。

 

8月に入って以来、独りよがりの夏空写真強化期間を続行中。

なにぶんこの暑さのなか、

「いい加減にしろ」という言葉も聞こえてきそうだが、もうしばらくご容赦を。


なんとなくの選曲。

The Fifth Dimension - Aquarius - Let The Sunshine In

「輝く星座~レット・ザ・サンシャイン」という邦題がついていたが、

確か、ミュージカル「ヘアー」の主題曲だったと記憶している。

洋楽を聴き始めたころに流行っていたという記憶から調べてみたところ、

大阪万博のころ、つまり1970年、なるほどそんな頃だったのか。

 

 

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夏空特等席2016(雪の科学館にて)  By空倶楽部

2016-08-09 | 空倶楽部

空倶楽部、今月のお題は「青い空、白い雲」。

 

今回は、石川県加賀市片山津温泉、「雪の科学館」に隣接するティールーム越しの夏空。

この時期にあえて「雪の科学館」というと、

連日の暑さへの当てつけか。

そう思われる方も多いかもしれないが、

柴山潟越しの白山連峰のシルエット、その上に広がる夏空の風景に、

一瞬、暑さを忘れる清々しさを感じた次第。

ちなみにこの「雪の科学館」は、

この地出身で、雪の研究では世界的な権威だった中谷宇吉郎博士の偉業を紹介する施設。

様々な雪の結晶の展示や人工的に作り出されるダイヤモンドダスト体験など、

大人はもちろん、子供でも充分に楽しめる。

くどいが、この時期、暑さを忘れるのにもってこいのスポットかもしれない。

 

さらに、オススメしたいのがこの風景。

  

博士が研究の地として選んだグリーンランドから運ばれてきた石を無造作に配した庭。

グリーンランドの大地さながらの風景を日本特有の箱庭風に凝縮したのではないか。

荒々しい自然を想像させる無数の石、さらにその奥に広がる湖と空。

それらをコンパクトに切りとった庭は一見の価値があると思っている。

 


なんとなくの選曲は「スペイン」。

若き日のチック・コリア率いるリターン・トゥ・フォーエヴァーの名曲。

というか、多岐多様にカヴァーされていることから、もはやジャズのスタンダードといっても過言ではない。

発表からすでに40年以上も経っているが、

自分にとっては、さわやかな風を運んでくれそうな、夏の定番曲である。

Chick Corea and Return to Forever - Spain

 

「9」のつく日は空倶楽部の日   

詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 

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橋立港の夕陽  夏空応援団2016

2016-08-04 | 日常の中に

前々回、ご紹介した尼御前岬から眺める橋立港。

2週続きでこの岬に立って、ようやく夏の夕陽にご対面。

自称、夏空応援団。

...ただし、暑さにはめっぽう弱い。


 ということで、夏空を意識した選曲は「太陽は燃えている」 。

 

LOVE ME WITH ALL YOUR HEART      Engelbert Humperdinck

1970年の曲というからすでに50年近く前の曲。

 ♪ あなたの心のすべてをもって愛して

   冬でも、夏でも、秋でも...

と歌っているので、別に夏限定でもなさそうだが、

この暑苦しい歌い方は夏そのもの...(ではありませんか)

ところで、当時、歌手のエンゲルベルト・フンパーディンクという名前を

よどみなく言えたなら、それだけでかなりの洋楽通だったと記憶している。

さらに、この人、今の今までドイツ人だと思っていたら、

これは芸名で、れっきとしたイギリス人なんだとか。

当時、それを知ってたら、もっと自慢したのに...。

 

 

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高度 ゼロメートルの風景   羽田空港にて 

2016-08-01 | 日常の中に

羽田~小松便の飛行機に搭乗する際、

ほとんどの場合は、空港建物からボーディング・ブリッジを経由して直接機内へと入る。

ところが、使用機の変更や空港の混み具合いのせいだと思うが、

時々、搭乗口がバスラウンジに変更されることがある。

いったん、搭乗ゲートを出た後、専用バスに乗り込み駐機場へ移動。

そして、タラップの階段を登って機内に入る。

外気から遮断された通路を数十メートル歩けば、乗り込めるところが、

満員のバスに揺られ、天気の悪い日には雨風にもさらされるわけだから、

この搭乗口変更は、かなりおっくうに思っていた。

 

ところが...。

高度ゼロメートルからの風景。

 

飛行機を地上目線で撮れることに気づいた(当たり前のことであるが)。

いつもはバスを降りた後、一刻も早く飛行機に乗り込むことしか考えていなかったのだが、

この日に限って、偶然にも飛行機に乗り込む列の最後尾にいたので、

搭乗を待つ間、ゆっくりと駐機場の景色を眺めることができた。

なるほど、どこにでも意外なシャッターチャンスがあるものだ。

次の機会も最後に飛行機に乗り込もう...そう学習した次第。


なんとなくの選曲

イーグルスの終盤にベーシストとして参加したティモシー・シュミットのバラード。

Love Will Keep Us Alive - Eagles

再結成のライブ盤に収録されていたはずだが、

確か、夏から秋へと移り変わる季節のなかで聴いた

さわやかな印象を覚えている。

 

 

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