折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

ブルースが聞こえる   By空俱楽部

2021-05-29 | 風の風景 光の風景

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


梅雨入り直前の日、空倶楽部用の写真を確保しておこうと

空撮り基地のひとつ、夕暮れの徳光海岸へ出かけた。

予報によると空模様は悪化の方向で

海岸へ着いた時には、空は厚めの雲に覆われ始めている。

それはそれで表情豊かな空だったのだが、圧巻は日の入り間近の時間。

それまで一切姿を見せなかった太陽が一瞬の雲の切れ間から強烈な光を放ち

印象的な空を演出してくれたのだ。

             石川県白山市徳光海岸 2021.05.15  18:46 Sony α7S2   F2.8G/70-200㎜ (135㎜  f10,1/60sec , ISO320)

 

この光景を眺めながら、ふと思いついたのがジョン・メイオールの ブルース。

 
       The Mists of Time     John Mayall & The Bluesbreakers     

物悲しさを感じる夕暮れと切ないメロディの記憶が

心の中で結びついたのかもしれない。

 

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君は薔薇より美しい

2021-05-25 | 花歳時記

この時期、金沢の名所のひとつと言えば

金沢南総合運動公園一角のバラ園だ。

 

 金沢市南綜合運動公園 2021.05.23  17:07    Sony α7S2  Planar 50㎜ (f/1.4 , 1/3200sec , ISO100) 

 

名所といっても、その規模でいうなら、150種1800本とのことだから

全国的に見ればどこにでもあるようなもの。

また、訪れる人も金沢市民がほとんどなので

自重気味に言うなら「憩いの場」程度の存在かもしれない。

そのバラ園で毎年写真を撮っていて、訪れる時間帯はほとんどが早朝だった。

やわらかい光や朝露がバラの花の瑞々しさを引き立ててくれるからだが

誰もがそう考えるせいか、たいへんな混雑となる。いわゆる「密」だ。

それで、今年は夕方に訪れることにしたのだが...。

 

勇んで出かけたものの、花に寄って撮った写真はほとんどが没。

この日は晴れて気温も高かったせいか花びらが乾いたように写ってしまう。

さらに致命的だったのが光。西日が強すぎて色飽和を解消できないのだ。

ふんわり、しっとりを目論んだが、残念ながらそうはならなかった。

それで、個々の花はあきらめ、半ばやけ気味に撮った写真が冒頭の「集合写真」だ。

やはり、「花は早朝に限る」と早々に退散した次第である。

そして...。

これまたやけ気味に貼り付けた音楽が

 
 君は薔薇より美しい  布施 明

 

来年こそはコロナ禍が終息し、早朝のバラたちを心置きなく撮影できることを願うばかりである。

 

 

 

 

 

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エッセル突堤の黄昏

2021-05-22 | 若狭 越前 越中

思いつくままに過去の写真を。

 

前々回の記事で福井県三国港での「こころの風景」として

エッセル突堤の黄昏を紹介した。

  ようこそ!『こころ旅』 2021.05.16

夕暮れ時。ほんのりと染まる空に向かい、突堤がアーチ状に伸びていく。

その造形美が広角24㎜の画角に納まったと悦に入っていたのだが、

実は、エッセル突堤には別の表情もあって

その何分か前に望遠レンズで捉えた光景がこれだ。

 

     福井県三国港 2016.10.30  17:06    Sony α99  F2.8G/70-200㎜  (160㎜ f/8,1/200sec , ISO320) 

 

波だった外海から港を守るために築かれたエッセル突堤の本来の姿だ。

荒々しい岩場に燃え落ちるような夕焼けは前回の写真とはまったく別物。

この日の黄昏は静と動の対照的な表情を見せてくれた。

 

 

 

 

 

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Déjà Vu  By空倶楽部

2021-05-19 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


 

同じ空が現われるなどありもしない話だが...。

 石川県白山市徳光海岸 2021.05.15  18:13 Sony α7s2  F2.8G/70-200㎜ (135㎜  f/7.1,1/250sec , ISO100)

 

梅雨入りした日の夕刻。

いや、まだ発表がないので梅雨入りと断定はできないが

その日以降、雨模様の予報が一週間余り続くこと、

また、近畿地方がすでに梅雨入りしたことを思うと

やがて北陸も日を遡って

「梅雨入りしたと思われる」

との自信なさげな宣言が出るのでは、と思ったのだ。

それはともかく...

天気が移り変わる瞬間の、この空を眺めていたら

ふいに不思議な感覚を覚えた。

子供の頃にはかなりの頻度で起こっていたものだが

いつの頃からかまったく忘れていた感覚。

既視感だ。

けれども、昔もそうだったようにその感覚は一瞬で消えた。

それでも、どこか懐かしい空だったという記憶は今もありありと残っている。

 



 Deja Vu  Croby,Stills,Nash & Young

 

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ようこそ! 『こころ旅』

2021-05-16 | 若狭 越前 越中

NHK-BSの放送番組『にっぽん縦断 こころ旅』が北陸をへやってきた。

俳優の火野正平さんが全国各地を自転車で巡る旅番組だ。

放送開始からすでに10年、やがて1000回に達する放映を重ねているそうだから

堂々たる長寿番組、そして人気番組と言えるだろう。

旅番組というと、番組制作者からの情報提供が一般的だが、

『こころ旅』は違う。あくまでも視聴者目線なのだ。

あらかじめ視聴者から寄せられた手紙に記された思い出の場所を訪ねるというもの。

子供の頃の思い出、家族との思い出、友人との思い出など

エピソードに添えられてリクエストされる場所は

ほとんどが無名、地元の人でさえ気づかないところだったりもする。

言わば、手紙を寄せた人だけの「こころの風景」を訪ねる旅なのだが、

誰にでも、ひとつやふたつそんな場所があって

その疑似体験、共感といったものがこの『こころ旅』の人気の秘密なのだと思う。

 

あらためて北陸での『こころ旅』のこと。

先週は福井県敦賀市を皮切りに

勝山市、あわら市と巡り、最終日は坂井市三国町だった。

三国といえば私も頻繁に訪れる撮影場所。

どんなルートを走るのか興味津々で放映を待っていた。

まず出発地点は九頭竜川河畔の汐見公園。

火野正平さんが立つ背景に芝桜が見えていた。

つい先月のこと、その芝桜を当ブログでも紹介したので

 汐見公園の芝桜 2021.04.19

その前後間近な日が旅の始まりだったようだ。

旅は東京在住の視聴者のリクエストで

母との思い出の地、旧丸岡藩砲台跡を訪ねるというもの。

日本海に沿った国道306号線を走るのだが

奇岩景勝地・東尋坊通過するカーブとアップアップダウンを繰り返す道、

しかも雨の中、おそらくは海から吹きつける風も冷たかったと思う。

私よりも年上の火野正平さんに「お疲れさま」

そして、「ようこそ、北陸へ」と言いたい。

 

さて、私の「こころの風景」というわけでもないが

以前、三国で記憶に刻まれた風景を。

        2016.10.30  17:19    Sony α99  Distagon  F2/24㎜ (f/13,1/60sec,ISO800)    

 

九頭竜川河口に開けた三国港から外海に向けて伸びる突堤。

設計者であるオランダ人技師に因んで「エッセル突堤」と呼ばれている。

完成から140年あまり。

おそらくは三国に住む人たちの誇りの風景、

そして、ゆえあって三国を離れた人にとっての

「こころの風景」になっているに違いない、と思った。

 

 

 

 

 

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All Out Of Love   By空俱楽部

2021-05-09 | 折にふれて

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


空倶楽部、5月のお題は「5月5日の空」だったが

事前の予報によると5日はあいにくの雨。

このところ外出の機会が減っているし、

塞いだ気持ちを立て直すにも

せっかくなら好天の空を掲載したい。

それで、今回は5月5日にはこだわらず

快晴の5月3日を撮影日とした。

選んだロケ地は「光の舞台」

...と、勝手に名づけた越前岬から日没間近の空を。


    福井県越前岬 2021.05.03 17:47     Sony α7R3  FE2.8 16-35 GM (24㎜ ,f/20,1/30sec,ISO1600) 

 

さて、表題「All  Out  Of  Love」のこと。

録り貯めしたNHKの洋楽番組を見ていて

このビデオクリップが気になったのだが

古い洋楽ファンなら、誰でも知っているエア・サプライの代表曲のひとつである。

それで放映された映像と同じものをyoutubeで探し出した。

 
    Air Supply - All Out Of Love (Live in Hong Kong)

最初は曲への懐かしさから見入っていたが

次第に関心は、曲そのものではなく観衆の反応へと移っていった。

この映像が2013年の香港ライブの収録だったからだが

2013年といえば、香港反政府デモ、いわゆる「雨傘運動」が起こる前年のことだ。

当然のことながら、観衆たちは自分たちの将来に降りかかる災禍を知らない。

その微妙な時期のことだったから、観衆たちが自由を謳歌する姿を複雑な気持ちで見つめたのだ。

ステージと一体となって楽しむ観衆たちの活き活きとした表情。

とりわけ、二人の男女が寄り添って

I'm all out of love「愛は消え去ってしまった・・・」

と口ずさむ姿は目に焼きついた。

わずか数秒の光景だった。

だが、二人の確かな幸せを感じたゆえに

逆に心を締めつけられるようなシーンとして

目に焼きついたのかもしれない、と思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ツツジ満開! 福井県鯖江市西山公園

2021-05-05 | 若狭 越前 越中

福井県鯖江市の西山公園。

 

この時期、市内を見渡すなだらかな丘を覆う5万株のツツジが出迎えてくれる。

その数、日本海側屈指と言われるだけあって

丘全体を彩るように咲き誇るツツジは何度見ても圧巻だ。

 

 

北陸三県でもこのところコロナ感染者が増えている。

この時期に訪れるのはどうかとも思ったが、

過去の経験から、午前7時ころならまだ人もまばら。

また、他の来園者との間隔をとるなど

充分な配慮の上、行動しようと決め、訪れた次第だ。

 

 

ちょうど満開、さらに二日間降り続いた雨が上がった後とあって

深緑の中、色とりどりの瑞々しい光景が広がっていた。

これだけのツツジを咲かせる関係者の努力は並大抵ではないはずだ。

だが、聞いたところによると

昨年はこれほど見事な光景ではなかったらしい。

人出を避けるために開花を抑制したらしいのだ。

また、今年は例年通り咲かせたものの

60年以上も歴史のある「つつじ祭」は去年に続いて中止されたという。

祭を楽しみにしている地元の方々にとって残念なことだったに違いない。

来年こそはこの騒動に終止符を打って

このすばらしい光景を心置きなく

地元の方々とも声かけあって楽しみたいものだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

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