今年のおみくじは「吉」。
神様は約束を守ってくれた。
元旦の早朝、加賀一の宮白山比咩神社への参拝を恒例にしている。
ところが、今年は年末から3年ぶりの大雪となり大事をとって見合わせ。
成人の日を挟む三連休も再び来襲した寒波で動けず
結局、訪れたのは1月も半ば過ぎ17日になってのことだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/65/b20eceb28381811304814e1aeac0f7f4.jpg)
初詣のご利益も薄れる頃になってまで
「どうして?」ということだが...、おみくじが気になるのである。
ここで引くおみくじは圧倒的に「末吉」が多い。
格式ゆえにか、白山さん(地元ではそう呼ぶ)のおみくじは総じて辛口で
「末吉」に書かれていることは金運、恋愛運(もう必要ないが...)はもちろん
旅行、商売などすべて「やめておけ」で、
真に受けようものなら社会生活は成り立たない。
それで、「今年こそは!」とばかりに
良いおみくじを引こうと神様に毎年挑んでいたのだが...
去年、ひとつ良い「小吉」を引いた。
内容は「末吉」同様に手厳しかったが、一方で気づきもあった。
おみくじの序文にこう書かれてあったのだ。
見かけ倒しの運勢で、人に羨まれるほどに中身がよくない時である。
斯かる時こそ尚更、人に対しては誠実を旨とし、嘘を言わず親切に交際して、
信用を築くように心がけるべきである。
虚栄(みえ)を張らず、奢りを慎み、質素を守るがよろしい。
今の運勢は、遠くの見透しがつかないのが欠点であるから、
軽はずみせず、諸事手堅くするよう心掛ければ吉になる。
つまり、「見かけ倒しの運勢に翻弄されるな」から始まり
人としての道を説き、最後に心がけ次第で「吉」になると
結んであったのだ。
それで、今年の運勢は...?!
めでたく(?)去年のご神託通り「吉」だった。
序文曰く
「植物が成長して地上に伸び出て、遂には大木となる運勢」
だそうだ。
その一方で、
「目前に直ちに幸福を掴むというのではなく、
埋もれた木が伸びてゆく生長の順序も考えるべきで
すべて小を積んで大を成す漸進がよろしい。」
と結んでもある。
一々ごもっともなこと。
それで早速に、例年のごとく財布に入れ戒めとすることにした。
コロナで何かと気づまりな昨今、少し気持ちが明るくなった。
そして...。
そんな世情を理解した上での計らいか、ともかくも
約束を守ってくれた神様(というかご神託を綴った方)に敬意を表した次第だ。
記事とは全く関係ないが...
youtubeを彷徨っていて懐かしい音楽に聴き入った。
Simon & Garfunkel - The Sounds of Silence
彼らのアルバム『水曜の朝、午前3時』に収録されていた『サウンド・オブ・サイレンス』
ふだん聞くオーケストラバックの演奏ではなくギターだけのシンプルな伴奏。
曲が美しいだけにより心に沁みる。私はそう思うのだが。