5月のある日曜日。
金沢の観光名所、ひがし茶屋街。
Sony α99 Planar 50㎜(f/1.4,1/1000sec,ISO100)
つい先日、深夜ひとっこひとりいないこの街を紹介したばかりだが、
それから間もないこの日、馴染みの店でランチを楽しもうということになって、再びやって来た。
遠方からの知人友人を案内するのならともかく、金沢市民が休日の日中にここへくることはまずない。
その印象、うわさには聞いていたが、この人の多さ・・・、
正直驚きであり、新幹線効果に感謝するばかりである。(一市民の分際ではあるが...)
そして、ふと思ったのだが...。
若い女性が和服姿で歩いている光景、その艶やかな姿が地味で落ちついた街に彩りを添えている。
この写真、彩度とコントラストを高めて撮ってみたのだが、それを感じていただけたなら幸いだ。
さて、思いもかけず、街歩きを楽しんだ後は馴染みの店へ。
ここは茶屋街からほんの少し外れた通りにある。
「ひっそりと」などと修飾したら営業妨害になりかねないのでやめておくが、
その裏通りに迷い込んでくるのはバックパッカーくらいである。(じゅうぶんに営業妨害になったかも...)
食のカテゴリーでいうなら和、もともとは蕎麦から始まっているので、店主が言うには「蕎麦会席」だそうである。
といっても昼は軽めのランチメニューを用意してくれる。
ということで、その一端を紹介。
まずは冷酒で景気をつけて...
日本酒だけでも地酒のほか、季節ごとに全国の珍しい酒を用意してあり
料理に応じて、「これはどうだ、あれはどうだ」とすすめてくれるので日本酒好きにはありがたい。
(ついつい調子に乗って飲みすぎてしまうのが難点だが・・・)
最初に供された料理が蕎麦豆腐。
蕎麦屋の定番と言ってしまえばそれまでだが、ここでは味つけや添えられるものは季節によって変わる。
この日はガス海老の刺身を添えて、そして枝豆のすりおろしで味つけてあった。
続いて、八寸。
旬のもの盛りだくさんで、これがこの店の特長でもある。
そらまめ、梅貝、子持ち昆布、鴨ロースの塩ゆで、海老、鳥貝、雲丹、厚焼きたまご...など、
品数の多さがうれしく、これで日本酒なら2合は飲める(笑)
この後、海老の天ぷらが出て(撮り忘れた)、
そして、〆は手打ちの蕎麦。
金沢では珍しく濃いめのつゆに薬味は辛味大根でいただく。
店主のこだわりで、ざるから水がしみ出さないよう、しっかりと水切りをするそうだが、
それでも、蕎麦そのものの瑞々しさは失われていない。
さらに、この後、デザート。(抹茶寒天に黒蜜と自家製の小豆あんを乗せたものだったと思うが、これも撮り忘れた)
そんなこんなで、初夏のような陽気の中、ひと足お先の暑気払い。
これも金沢のひとつの過ごし方、ほろ酔い気分でぜいたくな時間を過ごさせてもらった次第。
なんとなくの選曲はジャニス・ジョプリンの隠れた名曲で。
Janis Joplin - Maybe