晴海通り、夜の散策が続く。
銀座から昭和通りを渡って東銀座へ。
人波が少し疎らになって、薄暗くなりかけたところ。
ひときわ通りを明るく照らす建物の前で足を止めた。
2023.02.11 7:18 PM Sony α7R3 Planar f1.4/50㎜ ZA (f/2 , 1/60sec , ISO800)
そこには歌舞伎座という風景があった。
今朝の金沢の気温は2℃。
細かな雪が舞っている。
冬の北陸にはよくある気候だが
昨日の気温が12℃だったので、ことのほか寒さがきびしい。
けれども、この先の予報を見ると今日明日が寒さの底のようだ。
気候でも、そして暦の上でも春はもうすぐそこまで来ている。
どこか早春を感じる曲はないものか、
と探し出したのが。
シーモンの涙 / イングランド・ダン&ジョン・フォード
親しみやすく、いい曲だと思ったものだが
日本でしかヒットしなかったらしい。
70年代に紹介された洋楽においてはよくある話だったが。
寒さが和らいだ夜。
せっかく銀座へ出たのだから、と
街の夜景を楽しみながら、晴海通りを少し歩いてみることにした。
銀座4丁目の交差点を中央通りから曲がって晴海通りに入ったところ。
振り返ってみると、見慣れたアングルとはちょっと違う銀座和光が光っていた。
2023.02.11 7:09PM Sony α7R3 Planar f1.4/50㎜ ZA (f/1.4 , 1/60sec , ISO160)
ところで。
銀座といえば東京の中で最も心ときめく場所のひとつ。
学生時代。晴海通りの先の月島でアルバイトをしていて
その帰り道、目に映った華やかな街の光景が今だに心に刷り込まれているからだと思う。
いや、私だけではなく、その当時、東京での学生生活を送った人には
そう思う人が人が多いのでは、と勝手に思ってもいる。
ところが、最近はそうでもないらしい。
東京の大学を出た職場の若い人たちに聞いてみると
ほとんどの人が銀座を知らなかった。
中には行ったことがないどころか、どこにあるかも知らない人も。
外国人で湧く今の銀座とは裏腹な話だ。
ということで選曲。
二人の銀座~山内賢 和泉雅子
銀座といえば、ベンチャーズ・サウンドに乗って歌う
当時の若手映画スターのデユエット。
決してうまいとは言えないが
そこがまた微笑ましい。
その日曜の朝は宿泊先からバスに乗り、
隅田川を渡り、築地、銀座、有楽町と
ちょっとした観光を楽しみながら東京駅へ。
2023.02.12 8:39AM Sony α7R3 Planar f1.4/50㎜ ZA (f/5.6 , 1/125sec , ISO100)
そして出会ったのがこの光景。
皇居ランナーのサークルだろうか。
円陣を組んでストレッチの真っ最中。
さらにその近くでは思い思いに写メを楽しむ人達も。
微笑ましくも爽やかな一日の始まりだった。
楽しい一日を予感させる明るくて楽しい曲。
その朝はこんな気分だったかな。
SHEENA EASTON - 9 To 5 (Morning Train)
「9」のつく日は空倶楽部の日。
空倶楽部、2月のお題は「樹木と空」。
悪天候や不意の仕事など、このところ出かけることが少なかったので
今回は「蔵出し」で参加。
国立新美術館(東京都港区)2022.09.11 11:51am Sony α7S2 FE24-70㎜/f2.8 GM2 (37㎜ f/8.0,1/60sec,ISO160)
昨年の9月に訪れた国立新美術館での一枚。
無機質な建物外観に、逆光にそよぐ木々の葉を重ねてみたのだが
葉の適正露出にこだわるあまり空が白飛びしてしまった。
季節もまぬけなら、第一「空はどこ?」といった苦し紛れの掲載。
三月はまじめに取り組もう...っと。
「9」のつく日は空倶楽部の日。
東京での夜遊び。締めくくりは夜の東京シティービュー。
六本木ヒルズ 2023.01.01 Sony α7S2 FE24-70㎜/f2.8 GM2 (f/2.8,1/50sec,ISO12800)
元旦夜の散歩の最終目的地は六本木ヒルズ屋上のスカイデッキだった。
東京の夜景は高層ホテルなど他のビルでも眺めることはできるが
ガラス越しなので眺める方向が限定されるし、
写真を撮るにしても屋内の灯りが映り込んだりと
いろいろ制限がある。
その点ここは屋外。地上270mからぐるっと360度、夜の東京シティービューを楽しむことができる。
その夜は快晴。また気温も思ったほど寒く無かったのも幸いだった。
六本木ヒルズ 2023.01.01 Sony α7S2 FE24-70㎜/f2.8 GM2 ( f/2.8,1/60sec,ISO12800)
それにしてもだ。元旦の夜にしてこの灯り。
存分に楽しんでおいてなんだが、こんなことを考えてしまった。
いったいどれだけの人がこの華やかな夜景の中で生活を楽しんでいることか。
そして、どれだけの人が正月早々働いていることか。
Petula Clark Downtown.
元旦、東京での夜遊び写真が続く。
赤坂見附から赤坂サカス、そして乃木坂。
乃木神社で形ばかりの初詣を済ませ向かった先が六本木で、
途中「ど真ん中」と名づけられたこの街を。
2023.01.01 17:58 東京ミッドタウン(東京都港区)Sony α7S2 FE24-70㎜/f2.8 GM2 (46㎜ f/2.8,1/60sec,ISO2000)
いつもはたくさんの人が往来し、
日本でありながらアウェイ感満載のこの街も
さすがにこの夜は人影もまばらだ。
それでも灯りだけはふだんのまま。
ひとり占めは大げさだが存分に夜の景色を楽しんだ次第だ。
まったく関係のない話題だが
デビッド・クロスビーが亡くなった。
彼のことを知ったのは高校生の時。
泥沼化するベトナム戦争に人種差別など。
数々の社会問題に直面するアメリカのロックシーンに登場した
CSN&Yの一人としてだった。
デビッド・クロスビー、スティーブン・スティルス、グラハム・ナッシュ、ニール・ヤング。
4人の個性が激しくぶつかり合い、美しいハーモニーとは裏腹にスリリングに心を揺さぶる彼らの音楽。
活動期間は短く4人のクレジットとして残されたアルバムはライブ盤を含む2枚だけだったが
あれから50年以上も経った今でも思い出したように聴いている。
土臭さが漂うカントリーミュージックを教えてくれたのも彼らだったが
中で都会的で洗練された音作りをしていたのがデビッド・クロスビーだった。
彼の曲の中でも最も心に刻まれているのがこの曲。
冬を代表する曲として当ブログでも何度か紹介している。
Crosby and Nash - Homeward Through the Haze
ご冥福を祈りたい。
東京の夜、そぞろ歩きの話題が続く。
夜と言っても、その時間はまだ5時過ぎ。宵の口だ。
行き交う人がまばらだったから、なんとなく更けた夜の印象を受けたのかもしれないが、
それが元旦だったことを思うと、そもそもこの辺りで散歩を楽しんでいることが奇異だった思う。
2023.01.01 17:26 赤坂サカス(東京都港区)Sony α7S2 FE24-70㎜/f2.8 GM2 (32㎜ f/2.8,1/60sec,ISO800)
それはさておき、この風景のこと。
多重露光で撮ったわけではない。
撮った本人でさえ、何が何だかわからない風景に驚いているくらいだ。
そんな狐につままれたような夜遊びの話。
東京で長男と過ごす久しぶりの正月。
持ち込んだお節と石川の地酒で正月を祝ってホテルに戻ったのだが
せっかくの東京の夜。夜景を楽しみながらホテルの周辺をそぞろ歩くことにした。
2023.01.01 17:23 赤坂(東京都港区)Sony α7S2 FE24-70㎜/f2.8 GM2 (40㎜ f/2.8,1/60sec,ISO1600)
ふと思いついたように書き出したが、
この行動、東京で過ごすことを決めてからずっと計画していたこと。
気候的にも金沢に比べて過ごしやすい東京。
せっかくの機会に都会の灯りを眺めながら街歩きをしたかったのだ。
ということで、その「夜遊び」の写真が続く。
そぞろ歩きを楽しむときは
その時の気分に合わせた音楽をスマホに入れておく。
そのひとつがグレンフライのこの曲。
I Did It For Your Love Glenn Frey
彼のベスト盤にも選曲されていない地味な曲だが
ほのぼのと、そしてしみじみと情感が伝わってくる名曲だと思う。