折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

越前岬 2021.05蔵出し

2022-05-03 | 越前 若狭

ゴールデンウィークは暇に飽かせて

過去写真の整理を楽しんでいる。

撮影に出かけると数十枚、時には百枚を超える写真を撮る。

ところが、このブログで紹介するものは月に10枚程度。

したがって、写真のほとんどがいわゆる「お蔵入り」の運命となる。

何かその時の理由があって自選に漏れるのだが

時間が経って見返すと、「これもいいか」と思うものが出てきたりもする。

そこで、これまた暇に飽かせて「大型連休蔵出し特集」。

    
       越前岬(福井県越前町)2021.05.03 17:43   Sony α7R3  FE2.8 16-35 GM (19㎜ ,f/20,1/30sec,ISO400) 


生い茂る草の新緑から遠く灯台までの奥行き感を狙ってみたのだが、

絞り込み過多による回析現象と逆光への対処がまずかったというのが反省。

この春に同じ構図で撮り直すつもりでいたが

現在の越前岬は獣害対策であちこちに金網が張り巡らされ

景観が台無しになっている。

「後悔先に立たず」を痛感した次第だ。

 


ブログを書きながらyoutubeで音楽を楽しんでいる。

気に入ったものがあればストックしておいて、

記事内容に因んで紹介すのだが、

このストックにも「お蔵入り」状態のものがある。

それでこの際、ついでながら放出。

 
 Prince, Tom Petty, Steve Winwood, Jeff Lynne and others -- "While My Guitar Gently Weeps"

ライブはやっぱり楽しい! と思わせてくれるクリップ。

豪華メンバーによるパフォーマンスだが、

メンバーのクレジットに誰か忘れていませんか。

ケナゲにギターを弾いている彼。そう、ダーニ・ハリスン。

豪華メンバーに囲まれたとはいえ、

親父の曲をやっているのだから、others では可哀そすぎやしませんか!

そして、このステージの見どころはなんといっても後半のプリンス。

他の豪華メンバーが霞んでしまうようなギターパフォーマンス。

お暇な方は最後までどうぞ。

 

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海が見えたら Suger Baby Love

2021-08-11 | 越前 若狭

真っ青な海に吸い込まれそう!

童心に帰れそうな夏の日のひとコマ。

 


  越前岬(福井県越前町)2021.07.23  8:15   Sony α7S2   FE2.8 16-35 GM (16㎜ ,f/8.0,1/250sec,ISO100) 

 


  The Rubettes - Sugar Baby Love 

 

 

 

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ツツジ満開! 福井県鯖江市西山公園

2021-05-05 | 越前 若狭

福井県鯖江市の西山公園。

 

この時期、市内を見渡すなだらかな丘を覆う5万株のツツジが出迎えてくれる。

その数、日本海側屈指と言われるだけあって

丘全体を彩るように咲き誇るツツジは何度見ても圧巻だ。

 

 

北陸三県でもこのところコロナ感染者が増えている。

この時期に訪れるのはどうかとも思ったが、

過去の経験から、午前7時ころならまだ人もまばら。

また、他の来園者との間隔をとるなど

充分な配慮の上、行動しようと決め、訪れた次第だ。

 

 

ちょうど満開、さらに二日間降り続いた雨が上がった後とあって

深緑の中、色とりどりの瑞々しい光景が広がっていた。

これだけのツツジを咲かせる関係者の努力は並大抵ではないはずだ。

だが、聞いたところによると

昨年はこれほど見事な光景ではなかったらしい。

人出を避けるために開花を抑制したらしいのだ。

また、今年は例年通り咲かせたものの

60年以上も歴史のある「つつじ祭」は去年に続いて中止されたという。

祭を楽しみにしている地元の方々にとって残念なことだったに違いない。

来年こそはこの騒動に終止符を打って

このすばらしい光景を心置きなく

地元の方々とも声かけあって楽しみたいものだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

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われて砕けてさけて散る波

2021-02-21 | 越前 若狭

水晶浜からの投稿が続く。

とにかく春を感じたことがうれしかったのだが

荒れた波はまだまだ冬のもの。

波打ち際でファインダーの中の視界に集中していると

寄せ来る波で足元を濡らしてしまう。

そして時々...「バァーン!」と

岩を打ちつける大きな波も。

 福井県若狭水晶浜 2021.02.06 13:15  Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (55㎜  f/8.0,1/800sec,ISO100)    

 

大海の磯もとどろに寄する波われて砕けてさけて散るかも  源実朝

おほうみのいそもとどろによするなみわれてくだけてさけてちるかも

 

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若狭 碧色の海

2021-02-16 | 越前 若狭

 

「あのカーブを曲がると海が広がる」

 2021.02.06 福井県若狭美浜町  Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (50mm  f/5.6,1/1000sec,ISO100)    

 

何度も通った道でそうとわかっているにもかかわらず

目の前に海が広がると胸がときめく。

その日は大きな高気圧が日本列島全体を覆い

若狭の陽気は4月上旬並みだったという。

春めいた海の色を眺めながら

明るい空の色が海の色に溶け込んで

若狭独特の碧色になるのだろうな、と

柄にもなく思ったりした。

 

       Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (70mm  f/8.0,1/640sec,ISO100)    

 

ここ三日ほど風雪の日が続いているが

北陸の春は若狭で足踏みしている、と思うことで

気持ちは明るくなる。

 

 

 

 

 

 

 

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緑の岬

2019-08-04 | 越前 若狭

梅雨が明けて10日あまり。

それにもかかわらずもうひと月以上も

暑い夏に耐えているような感覚だ。

きっと、連日続く夏空に猛暑で日付の感覚がマヒしているのだと思う。

以前シンガポールに赴任したことのある友人から聞いた話だが、

年中熱帯気候が続くシンガポールにいると

出来事は覚えているが、いつのことだったのか

思い出せないことが多いのだという。

四季があるからこそ時間感覚を保てるのだろう、とも言っていた。

四季だけではない。

晴れの日があって、雨の日や曇りの日もあるからこそ、

その時の空気感とともに時間の流れを記憶できるに違いない。

ただ熱いだけで抑揚のない日々。

数日前の出来事でさえ遠い日のことに思えてしまい、

梅雨明け以来の時間が間延びして流れているようだ。

 

さて。そんな体に悪い暑さは避けて、と家でのんびりと過ごす休日。

さらに涼しげな写真はないものか、と

探し当てたのが越前岬でのこの一枚。

 

 

厚い雲が空一面を覆い、

時折、冷たい雨も落ちてくる梅雨の日。

光量、コントラストとも乏しかったが

その状況でも岬全体を覆う鮮やかな緑が印象に残った。

ひと月前の出来事。

猛暑の中でこの梅雨の景色が遠い昔のことのように懐かしく思えた次第でもある。

 

※ご訪問ありがとうございます。

 本日コメント欄を閉じています。 

 

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5月5日、西山公園  空倶楽部番外編

2019-05-12 | 越前 若狭

福井県鯖江市の西山公園。

5万株の花が咲き誇る北陸屈指のツツジの名所だ。

Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (60mm ,f/10,1/60sec,ISO100)   

 

鯖江市内を見下ろす小高い丘に開かれた公園。

ソメイヨシノに続いてツツジ。

そして秋には紅葉の名所として賑わう。

歴史をさかのぼると、幕末の頃 鯖江藩主の間部詮勝(まなべあきかつ)が

領民の憩いの場として開いたのが始まりで

以来、住民の手により、修復や改良が行われ今日に至っているという。

ツツジの植栽もその歴史の中のひとつで、

昭和33年に100株のツツジが住民の手により植えられたのが始まりらしい。

 

Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (35mm ,f/5.6,1/200sec,ISO100)   

 

公園のすぐ近くにまで民家が迫ってきている。

この身近さ、そして住民の手によって作られてきた歴史を思うと

鯖江市民が西山公園を憩いの場として大切にしていることに頷ける。

ふだん、金沢市民として日本三名園などとエラそうに兼六園を自慢しがちなのだが、

早朝、満開のツツジの中を「おはようございます」と

声をかけながら行きかう人たちを眺めていると

「これこそが憩いの公園」で、

人のための公園はこうあるべきだと思えたのである。

 

そして、空倶楽部5月5日の空、番外編。

Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (70mm ,f/5.0,1/400sec,ISO100)  

 

 

Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (70mm ,f/3.2,1/1000sec,ISO100)   

 

早朝7時。

あたりいちめんあまい香りが漂う西山公園。 

朝露がのこる花びらをひとつひとつのぞき込みながら丘陵の道をゆっくりと歩く。

もうそれだけで、その日一日の幸せを先取りしたような気分になったのである。


雨上がりではなかったが

朝露に濡れたツツジの花びらを眺めていたら、ふと、こんな曲を思い出した。

 

「雨に濡れた朝」 キャット・スティーブンス


Cat Stevens - Morning Has Broken

 

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若狭 置き去りにできなかった「春」

2019-04-03 | 越前 若狭

四月に入った。

桜が咲いて、鳥がさえずって...と、例年ならそうなのだが、

今年はそんな春をなかなか楽しませてくれない。

いまだに天候が不順で、気温が10℃に届かない日、さらには雪が降る日もあるからだ。

そんなぐずぐずした金沢の季節に嫌気がして

三月終わりの週末、ここ数年の恒例でもある若狭へと出かけた。

現在の福井県嶺南地方で若狭は古い呼び名である。

北陸の一部だが、

近畿地方と接していること、また、海が穏やかなことから、

北陸の春は若狭からやってくると思いこんでいる。

それで、春が待ち遠しくなると、それなら逆に春を迎え行こうと、若狭へと出かけるのだ。

うららかな春の日差しに包まれた若狭。

たとえ金沢の天気が悪くても若狭なら春を感じさせてくれる。

そう思って洋々と出かけたのだが…

今年の天候不順は若狭も例外ではなかったらしい。

写真は撮ったものの、残念ながら、若狭の春として留めることはできなかった。

 

それでも、四月最初の記事は若狭と決めていたから、

せめて過去撮ったものの中からと選んだのが、

若狭の観光名所、三方五湖のほとりで見かけた梅林の写真だった。

 

三方の梅は「福井梅」として有名だが、それはあくまでも果実のことであって風景ではない。

したがって、この梅林も果実を収穫するためのもので、

花も観賞用のものに比べるとずいぶんと見劣りがする。

この写真を撮った時も花ばかり見て、あっさりとお蔵入りにしたのだろう。

ところが、あらためて眺めてみると、

それぞれの木が一方向に規則的に並んでいて、

しかも枝ぶりや高さまで揃っていて

これはこれでひとつの修景を成している。

おそらくは、均一な果実の品質に配慮して、

日当たりや風向きなどを考えた結果、

さらには収穫作業の効率を考えてのことだと思う。

そんな生産者の営みやこだわりがこの風景を造ったと思うと、

無下にもできない、いや「置き去り」にはできないと思えてきたのである。

これも若狭、春の情景と感じていただけたら幸いだ。


元号が「令和」と決まったことで、またひとつ「昭和」が遠くなったと感じた。

それはそれとして、ふと「昭和の春」で思い出したことがある。

この時期、化粧品メーカーが競うように放映したコマーシャルだ。

この曲もその中のひとつだったが、

今聴いても、明るい春の到来に胸弾ませる雰囲気が満載、春の名曲だと思う。

 
 竹内まりや 色・ホワイトブレンド

 

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水仙に「恋焦がれて」  2017越前海岸

2017-01-21 | 越前 若狭

ここ越前海岸は、房総半島、淡路島と並ぶ水仙三大群生地のひとつ。

この時期、越前海岸へ出かけることが年中行事となって10年ほど経つだろうか。

水仙の開花は気候の影響を受けることはなはだしく、

見ごろを迎える時期は早いときで年末、遅ければ3月に入ってからと、そのふり幅は大きい。

したがって、せっかく出かけたにもかかわらず、

見ごろを大きく外したことはまだしも、一本すら咲いていなかったという苦い経験もある。

それなら、今年の開花状況は...?!

標準とされる開花時期がいつかは知らないが、

毎年1月半ばに、地元の越前町などで「水仙まつり」が催されることを思うと、「平年並み」ということかもしれない。

残念な過去の経験を思うと、よく調べもせず出かけたわりには上々ということだろう。

 

ところで、スイセンの学名はナルキッソスという。

ナルシストの語源ともなっているが、その謂れとなったギリシア神話に登場する美青年の名前だ。

 

世にも美しい若者ナルキッソスを一目見た娘たちはみんなたちまち彼に恋焦がれ、

中でも森のニンフ(妖精)エコーは彼を深く愛してしまう。

ところが、ナルキッソスがエコーを冷たく無視することから、

彼女は実らぬ恋にやせ細り、ついには声だけの存在となってしまう。

このように人の愛情に見向きもしないナルキッソスは、やがて復讐の女神ネメシスの怒りにふれ、自分自身に恋焦がれる罰を与えられる。

ある日、泉に出かけたナルキッソスは、水面に映る自分自身に恋焦がれ、その場を離れることができなくなり、

ついにはやせ細って死んでしまう。

 

そのナルキッソスのように、北西の強い風に煽られながらも、海を覗き込むように群生する水仙。

ここにはなんとたくさんのナルシストがいることか。


土曜の朝、この記事を書いているときに、ラジオからふと流れてきたここちよい曲。

どこかなつかしくもあり、調べてみるとシルヴァという名のブラジルを代表するミュージシャンだという。

今やブラジルを代表するシルヴァ、さらにその音楽性は、80年代回帰の世界的潮流と歩を合わせるシンセ・ポップ・サウンドとある。

なるほどバブル期か。なつかしく感じるはずだ。 

Silva - Ainda Lembro (Álbum Silva canta Marisa)

 

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若狭紀行 2016年早春

2016-02-14 | 越前 若狭

2016年2月11日は日本列島が大きな高気圧に覆われ、

冬としては珍しく、各地で晴れ間が広がったという。

ここ数年、2月中頃ともなると、春を待ちきれずに若狭へ出かけることにしている。

若狭は福井県の一部でれっきとした北陸地方、雪も降るのだが、

ここだけには、すでに春が来ているような気がして、心がはやるのである。

 

福井県敦賀市の関峠を下ると日本海が広がり始め、ここからが若狭である。

余談であるが、

この関峠という地名、古代日本において、若狭と越国(こしのくに)を分ける関が置かれことに由来するという。

越国は、越前(福井県嶺北地方、石川県加賀地方や能登ももともとは越前)、越中(富山県)、越後(新潟県)からなる一大勢力で、

大和朝廷とは一線を画していた地域。

これに対して、若狭は大和朝廷配下にあって、塩や海産物などを貢ぐ国。

その歴史が連綿として続いているせいか、

同じ福井県でありながら、越前と若狭は地域性も言葉も違う。

かつて、越前に属していた金沢に住む私にとっても、

若狭は北陸であって、北陸でなく、そんな感覚が春を迎えに出かけさせるのかもしれない。

 

さて、若狭町から小浜市へと海岸線を走る道路から眺めた風景。

 

雲一つない青空にどこまでも穏やかな海。

気温も15度を超え、辺り一面春の気配そのものだった。

 


なんとなくの選曲はどこか懐かしいジャクソン・ブラウンの「ザ・バーズ・オヴ・セントマークス」。

昨年発売された最新アルバム「スタンディング・イン・ザ・ブリーチ」の1曲目に収録されているが、

実はこの曲、彼が10代の頃の作品というから、かれこれ50年ほど前のもの。

なぜ、今頃レコーディングしたのか…とういう詮索はともかくとして、

12弦ギターのここちよい響きが、ウェストコーストへと思いを馳せた遠い昔へ連れて行ってくれるような気がした。

 

The Birds Of St. Mark - Jackson Browne

 

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