折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

♪ 五月のバラ... によせて  By空倶楽部

2017-05-29 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 


 

前夜からの雨がようやくあがり、青空が広がった朝。

金沢市富樫のバラ園では、優雅な香りとともに色とりどりのバラが見ごろを迎えていた。

五月最後の日曜日、「バラとともに爽やかな空を撮れたら」と思っていたが

あいにく前日朝からのぐずついた天気は夜になっても回復せず

それどころか、夜半には、かえって雨脚が強くなるばかり

ずいぶんとやきもきしたが、早朝にはその雨も上がり

初夏を思わせる青い空が広がっていた。

 

ところで...

五月といえば、バラとともに思いおこす歌がある。

 

五月のバラ   作曲:川口 真 作詞:なかにし礼

  五月 この僕が帰るまばゆい五月

  紅いバラは 思い出のバラは

  君の庭に咲くだろうか

  水を はなびらにあげて 涙の水を

  恋のバラに 悲しみのバラに

  君の白いほほよせて

  忘れないで 忘れないで

  時は流れ過ぎても

  むせび泣いて むせび泣いて

  別れる君と僕のために    

                 

洋楽を思わせる曲調から、

尾崎紀世彦がオリジナルとばかり思っていたが、

津川晃という歌手のために書かれたものらしい。

そのオリジナルを、youtubeで探してみたが、残念ながら見当たらず、

その津川晃氏もすでに亡くなっているため、詳しいことはわからずじまいだった。

この他にも、布施明や菅原洋一、舟木一夫に伊東ゆかりといったそうそうたる歌手がカバーしている。

また、ブレンダ・リーやグラシェラ・スサーナなどの日本ではお馴染みの外国人歌手、

さらには、テノールの秋川雅史や演歌の香西かおりなど様々なカバーがyoutubeに投稿されていた。

この歌が誕生して半世紀、また多様なジャンルの歌手がカバーしていることを思うと、

日本歌謡史上(大げさだが)のスタンダード・ナンバーのひとつともいえるのではないか。

youtubeに投稿されている中から、華やかなバラのイメージにふさわしい

躍動感に満ちたアレンジと伸びやかな歌声が印象的なこのバージョンを選んでみた。

 

五月のバラ 塚田三喜夫

 

このyoutubeの投稿に残された、「五月のバラ」ならこの人...というコメントから思うに、

おそらくは塚田三喜夫の代表曲なのだろう。

それで、このひとのことも調べてみたが、

バリトン歌手でミュージカル俳優という経歴がかろうじてわかった程度。

しかも残念なことに、このひともすでに亡くなっていた。

(ミュージカルについては門外漢なので、実は有名な方なのかもしれない。気に障った方があればご容赦を。)

さらに、この歌を持ち歌としていた尾崎紀世彦。

奇しくも明日5月30日が命日で、亡くなって早5年とのこと、

この歌をたいせつに歌い継いできた人たちがすでにいないこと、名曲ゆえに寂しさを感じる。

 

なにやら湿っぽい話になったが、

今一度、五月のバラ。

真っ青な皐月の空に映える色とりどりの花たち。

咲き誇れ五月のバラ!

 

  

 

 

 

 

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1970年の「こんにちは」

2017-05-24 | オトナの遠足

先の週末を利用して大阪へ。

毎月のように仕事で訪れてはいるが、ほとんどが大阪駅周辺で用を終えている。

さらに年に一度はプライベートでも出かけるが、

昼はユニバーサル・スタジオか海遊館、夜は道頓堀界隈といつも同じパターンに落ち着く。

とどのつまり、大阪については限られた知識しか持ち合わせていないのだ。

ということで今回の大阪。

「ディープな大阪を案内してやろう」

そんな友人の言葉に誘われてやってきたわけだが、それはあくまでも夜に限った話。

それなら昼だって、ふだん縁のないところへ行ってやろうと、

いろいろ思いをめぐらせた挙句、

出かける直前にようやく思いついたのが、「この場所」だった。

今は万博記念公園と呼ばれているが、

1970年(昭和45年)にEXPO’70、いわゆる大阪万博が開催されたことは言うまでもない。

日本が国際社会に復帰したのは、国際連合への加盟が認められた昭和31年ということになっているが、

庶民が国際社会への復帰を、明るい未来への予感とともに実感したのは、

東京オリンピックであり、それが決定的となったのが大阪万博ではなかったかと思う。

自分にしてもそう、無数の外国人が会場を闊歩する姿をかなり印象的なシーンとして覚えている。

まさに、大阪万博のテーマが「人類の進歩と調和」で、その象徴だったのが「太陽の塔」だった。

ふだん縁のない場所と書いたが、前にここへ来たのは1970年のこと。

つまりは中学生の修学旅行で訪れた万博以来で、実に47年ぶりとなる。

やがて半世紀。公園として整備された姿を眺めると隔世の感があるが、

それでも、「太陽の塔」はじめいくつか残されているモニュメントからは、

当時の前衛的なパビリオンや最先端の技術、

さらには、ここに集まった人々の熱狂ぶりを鮮明に思い出すことができる。

 

余談ながら。

万博記念公園でもうひとつ印象に残ったのがこの一画。

というか季節、旬の光景。

バラ園ではローズフェスタの真っ最中。

「世界の国からこんにちは」でもないが...

各国から集められた90種ものバラが咲き誇っていた。

金沢のバラの見ごろはこれからなので、ちょっと得した気分でもあったが、

陽ざしを遮るもののない園内は真夏の様相。

その暑さを一瞬忘れさせてくれる粋な心づかいが...

さて。

この日の大阪の最高気温は29.6度だったという。

流れる汗をぬぐいながら、EXPO’70の記憶をたどった万博記念公園。

何度も「太陽の塔」を見上げ、そのたびに「こんにちは」と1970年以来のあいさつを交わしていた。

そういえば、47年前のあの日もうだるような暑さだった。

 


1970年の名作映画「明日に向かって撃て」。

アメリカン・ニュー・シネマにありがちな行き場のないエンディングではあったが、

それでも、アメリカ開拓史上に実在した二人のギャングと

魅力的な女教師の三角関係をコミカルに描いた娯楽作だった。

そして、その主題歌が「雨にぬれても」(BJトーマス)

Rain Drops keep falling on my head

映画は観ていなくてもこの主題歌を知っている人は多いと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ターコイズ・ブルーの記憶  By空倶楽部

2017-05-19 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 


 

夏も近い休日、とある北陸の海岸で見かけた光景。 

家族連れ、恋人たち 、釣りを楽しむ人など、それぞれの休日をファインダー越しに眺めながら、

なによりも印象に残ったのが海と空の色だった。

同じ北陸でも自分が住む地域ではけっして見ることができない色。

穏やかな入江の地形や砂の細かさがそう見せるのか、

ともかくはターコイズ・ブルーに包まれて過ごした渚のひと時だった。

 

ところで、夏の海を眺めながら思い出す曲がいくつかあって、

そのひとつがコニー・フランシスの「ボーイハント」だ。

原題が Where  the boys are なので、ボーイハントとという意訳に頷けないこともないが、元を辿れば同名映画の主題曲だ。

学生の頃、どこかの名画座で観た映画だったが、複数男女のひと夏の物語という以外ほとんど覚えていない。

ただ、当時のカラー映画にありがちな色褪せた海と空のイメージが、

子供の頃の海水浴の記憶とともに、この渚の光景に重なって、

映画の背景に流れた曲を思い出させてくれたのだ。

とはいうものの...。

実のところ、その映画がカラーだったのかモノクロだったのかさえも覚えていない。

便利な世の中、ネットで調べることもできるのだが、

せっかく思い出したなつかしいターコイズブルーの海と空、

この記憶、あいまいなままにしておこうと思う。

 

Connie Francis : Where The Boys Are

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ツツジ満開 春の大乗寺丘陵公園

2017-05-16 | 抒情的金沢

金沢南部の丘陵地帯に開かれた大乗寺丘陵公園。

7万坪の丘陵斜面に芝生広場や遊歩道が設置され市民の憩いの場となっている。

さらにその遊歩道に沿って、梅、桜、紫陽花など四季折々の花が咲き誇るのだが、

中でも、見ごたえがあるのがツツジでその数13,000株だという。

以前紹介した福井県鯖江市西山公園のツツジ5万株には遠く及ばないが、

そもそも花というものは数が多ければよいというわけでもない。

大乗寺丘陵公園のツツジは金沢市内のほぼ全域と

さらに遠く、日本海までもを背景とする雄大さにその見どころがあるのだと思っている。 

この日は朝から快晴。

もともとここへ来たのは夕陽を撮りたかったからだが、

思いもかけない満開のツツジに方針変更。

しかし、持ってきたは望遠のズームレンズのみ。

なんとなく撮影意図がぼやけたまま...ワイド端で撮りまくった次第だが、

冷静に振り返ると、やはり花には花にあったレンズを持ってくるべきだったと思う。

 

そんなツツジと格闘している間に...。

雲一つない晴天ではあったが、一方でかなり黄砂が飛んでいたようだ。

このまま夕陽もぼやけながらフェードアウト。

花も夕陽も今ひとつ。

つまりは...

「いかなる場合にも対処できるよう機材は万全に!」という反省。


 雄大な風景を眺めるとついつい口ずさみたくなる曲

 

君をのせて 沢田研二

 

※今回、コメント欄閉じています。

 

 

 

 

 

 

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地下鉄の話 銀座線  鉄写同好会

2017-05-11 | 鉄道写真

毎月11日は「鉄写同好会」の日。

詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください。

 


 

地下鉄銀座線 渋谷駅を発車した1000系車両。

渋谷駅地上3階のホームを発車した車両が

ゆっくりと明治通りを跨いで、やがて青山台地へ吸い込まれていく。

その光景を初めて見たとき、地下鉄が頭上を過ぎていく違和感とともに、

それがまるで、近未来の出来事のように思えたことをよく覚えている。

現在、その渋谷駅は大規模な再開発のさなかにある。

ご覧のように銀座線も工事現場の中を縫って走っているので、

残念ながら、かつて覚えた感慨は薄れている。

気になるのは再開発が完了した後のことだが、

聞くところによると、銀座線のホームは130mも移設されるとのこと、

例えそうであっても、あの「近未来の風景」だけはなんとしても残して欲しい。

そう願って止やまないのである。

 

さて。

「1000系車両」などと、さもわかったように書き始めたものの、実は車両オンチ。

見慣れたレモンイエローの車両がそう呼ばれていること、

そして、鉄道愛好者による人気投票で選ばれるブルーリボン賞に輝く名車両であることも

ごく最近知った次第である。

しかし、その評価を差し引いたとしても、個人的には銀座線は数ある地下鉄の中でも別格だと思っている。

東洋初の地下鉄で、開業以来今年で90年、現役ながら立派な鉄道遺産でもある。

しかし、思い入れが強いのは単に歴史があるからというだけではない。

ひとつには、亡くなった父が戦前の銀座線(東京地下鉄道)に勤めていて、

その話をさんざん聞かされていたことが影響していると思う。

さらに、私が初めて乗った地下鉄も銀座線で、

小学校5年生、夏の家族旅行、夜行で上野駅に着いた後、

銀座線で浅草へ向かったことを鮮明に覚えている。

そんなこんなの体験が、地下鉄といえば銀座線という思いにつながっているのだと思う。

ところで、そんな銀座線の1000系に特別仕様車両が投入されている。

鉄道新聞記事

初期の車両1000型の内外装を復刻したものだという。

ここまで徹底して復刻車両を作ったということ、

銀座線に強い愛着を感じている人が大勢いる由縁ということだろう。

 


なんとなくの選曲。

  An Old Fashioned Love Song/Three Dog Night

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皐月の空、ツツジ舞うがごとく By空倶楽部

2017-05-09 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

そして、今月のお題は「5月5日の空」。 

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


ここは福井県鯖江市の西山公園。

市街地にほど近い丘陵に植えられたツツジの花が見ごろを向かえていた。

 

さわやかに晴れわたった皐月の空に映える色とりどりの花、

その姿、まるで舞うがごとく...

 

そして、歌うがごとし...

 

その数、五万株。

まさに北陸屈指のツツジの名所、

その絶景を存分に堪能した次第だ。

 


元気なツツジの花を眺めていて

思い浮かんだ曲

「アップ! 」  シャナイア・トゥウェイン

Shania Twain - Up!  

 

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なつかしい海の風景

2017-05-06 | 日常の中に

少し、間が空いて5月最初の投稿。

連日穏やかな気候が続くゴールデンウィーク後半、

特に目的もなく出かけた海。

石川県加賀市の加佐の岬から片野海岸にかけては

国定公園に指定されているだけあって、

原風景が残る美しい海岸線を楽しむことができる。

 

ここは金沢や加賀温泉郷から身近な景勝地であるにもかかわらず、

アクセスが悪いため、観光客が訪れることはほとんどない。

いわゆる「穴場」で、ここへ来た人はおそらく、

この風景をひとり占めできることに満足していただけるはずである。

 

さて...。

特に目的もなく、そう書いたが

このあたりは生まれ育ったところ、

子供の頃は、海水浴に、遠足にとよく遊びに来たなつかしい海でもある。

 


シンガーソングライター、ロボのヒット曲で邦題は「片思いと僕」。

LOBO   I´d Love You To Want Me

調べてみると、1972年発売とあるから、かれこれ45年前の曲ということになる。

当時のバージョンも、数多くあるのだが、

ひと年まわったロボの落ちついた姿になんとなく共感した次第だ。

 

 

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