雪の日が続き、週末にかけてその雪が止んだ日。
冬の余呉でもう一度出会ってみたい景色があった。
余呉湖(滋賀県長浜市)2022.01.22 9:32 Sony α7R3 F2.8G/70-200㎜ (135㎜ f/2.8,1/160sec , ISO100)
雪に覆われた余呉の湖と街並みを背景に
色とりどりの防寒具を着てワカサギ釣りに興じる人たち。
ちょうど5年前。
その時も雪の日が続いた後の週末だったが、
1メートル近い積雪の中、これと同じ光景を眺めていた。
そして、凍えるような寒さの中、
この人たちの狂おしいばかりの熱気に感動すら覚えていたのだ。
「ワカサギ狂騒曲」余呉、もうひとつの冬景色 2017.02.01
以来、この光景を求めて、冬の余呉にやって来てはいたものの
天候とタイミングを合わすことができなかった。
そして、今回。
コロナのせいか、前回ほどの人出ではなかったが
冬景色の中の賑わいにようやく出会うことができたのだった。
折にふれての選曲は前回に続き
ジェフ・リン率いる新生ELO。
Jeff Lynne's ELO - Telephone Line (Live at Wembley Stadium)
今回の道中。
2017年収録のライブ盤を聞いていたのだが、
それは、この「テレフォンライン」を含む「Wembley or Bust」だった。
2枚組のアルバムで全編通じて名曲揃い。
ジェフ・リンが紡ぎ出すメロディ、
さらに、ライブとは思えない緻密な音作りに
あらためて感心し、そして、何度も聴き入っていた。
金沢の雪景色。
とりわけ古都の雰囲気を撮りたくて主計町へとやってきた。
金沢主計町 2022.01.15 13:02 Sony α7R3 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (f/5.6,1/160sec,ISO100)
主計町は金沢に三つある茶屋街のひとつだが、
他の二つ、「ひがし」と「にし」と大きく異なるのは
その歴史が新しいことだ。
といっても、その起こりは大正から昭和初期にかけてだから、
けっして新しくもないのだが、
他の二つが藩政時代に起こったことを思うと「新しさ」に頷けないこともない。
そして、「新しさ」を如実に語るのが、
木造建築ながら、また町家ながら三階建て構造であること。
さらには、大きく開口された掃き出しの窓が
組木細工のように整然と配置され、
幾何学模様として洒落ている。
ふだんは何気なく見過ごしてしまうのだが
この光景が記憶の中に留まっていたらしい。
主計町の冬景色を前にして、
それに、ふと気づき、カメラを向けた次第だ。
さて...。
今日は空倶楽部の日。
大きな窓への映り込みを目論んだが、そうはならなかった。
それで、「保険に」と撮っておいた別のアングルでの古都の空を掲載。
金沢主計町 2022.01.15 13:00 Sony α7R3 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (f/5.6,1/400sec,ISO100)
金沢主計町 2022.01.15 13:02 Sony α7R3 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (f/5.6,1/400sec,ISO100)
「9」のつく日は空倶楽部の日。
折にふれての一曲。
記事とはまったく関係ないが、
前回からまだ「Wall Of Sound」を引きずっている。
そのチルドレンのひとり、ジェフ・リン率いるエレクトリック・ライト・オーケストラ。
観客大盛り上がりのライブ映像を。
これこそが「Wall Of Sound」の魅力!
Jeff Lynne's ELO - Turn to Stone (Live at Wembley Stadium)
日本海側各地で大雪が続いている。
北陸も連日、注意報や警報が発令されているが
「金沢は?」というと、この通り。
金沢市東山 2022.01.15 12:48 Sony α7R3 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (70㎜ f/5.6,1/100sec,ISO100)
断続的に雪は降るものの、
歩道や屋根にうっすらと残るばかりで
今のところ大きな被害は聞こえていない。
けれども、まだ一月半ばのこと。
ふだん降らない近畿地方での大雪のこともあるから油断大敵。
生活者ができる大雪の対処は迅速な除雪しかないので
常に警戒だけは解かないでおこうと思う。
さて。
女性ボーカルグループ、ロネッツのリードシンガー、ロニー・スペクターが亡くなったそうだ。
ロネッツの代表曲といえばこの曲『ビー・マイ・ベイビー』。
Be My Baby The Ronettes
リアルタイムで聞いていたわけではないが
洋楽では最もポピュラーな曲のひとつで
「ああ、この曲!」と頷く向きも多いと思う。
自分にしてもそう。どこか懐かしく耳障りのいい曲と思っていた。
ところが昨年、ある大物プロデューサーの死をきっかけに
この曲がポピュラーなだけではなく、大きな音楽的意義を持つことを知ることになる。
『ビー・マイ・ベイビー』はそのプロデューサー、フィル・スペクターが生み出した
アレンジスタイル『Wall Of Sound(音の壁)』の代表曲でもあったのだ。
そのことは、このブログでも去年取り上げていて ( 音壁伝説 2021.02.27 )
その続編を、特に日本のミュージシャンへの影響を
書くつもりでいたのだが、つい書きそびれていた。
それで、ロニー・スペクターの追悼というわけでもないが
これを機会に記しておこうと思う。
門外漢が語るのもおこがましいが、
ウォール・オブ・サウンドとは、オーケストラとパーカッションを多用することで音圧を上げ
各パートが一体となった力強く、また華やかな音楽と理解している。
フィル・スペクターがプロデュースした有名なアルバムのひとつが
ビートルズの『レット・イット・ビー』であり、
ジョン・レノンやジョージ・ハリスンもその影響を受けている。
また、ビーチ・ボーイズの音楽もウォール・オブ・サウンドそのものだとも思う。
そして、日本のポップシーンにおいてもウォール・オブ・サウンドを取り入れたものは多く
山下達郎や大滝詠一の音楽にはそれが色濃く感じられる。
さらに意外にも、こんな人たちもウォール・オブ・サウンドの「チルドレン」だったようだ。
・加藤和彦
Yuki ドゥー・ユー・リメンバー・ミー
・佐野元春
SOMEDAY
・鮎川 誠
ユーメイドリーム シーナ&ロケット
(ウォール・オブ・サウンドは)壮大なオーケストレーションとパーカッションの多用、
オーバーダビングを駆使した独創的なサウンドと独特なエコー感覚を特徴とするもので
今まで世界中のファンを魅了してきた。
魅了するのみならず、このサウンドは、ミュージシャンを志すものなら
一度は試してみたいと思わせる媚薬のような香りも放っていたようである。
そしてチルドレンたちは思い思いに
ウォール・オブ・サウンドに身を委ね、身を焦がしてきたのであろう。
その結果が、”イミテーション”と呼ばれるサウンドしか生み出せなかったとしても...。
抜粋:音壁JAPAN(ソニー・ミュージックエンターテインメント)
元旦、早朝の白山比咩(しらやまひめ)神社。
金沢中心部から山間に向かっておよそ20km。
白山市の奥まった鶴来町にある加賀一の宮だが、
それよりも特筆すべきは全国に3000社ある白山神社の本宮がこちら。
例年、元旦の早朝は
加賀一の宮、白山比咩神社の初詣を欠かさなかったが
昨年は大雪のため見合わせ。
二年ぶりの元旦早朝の参拝となった。
この時間帯が一番空いていると思っているが
それでも30分程度の渋滞は覚悟しなければならない。
それが今年は、雪道を警戒した人が多かったせいか
渋滞もなく、しかも、社にいちばん近い駐車場へ。
独りよがりだが、いい年を予感させる参拝だったとほくそ笑んだ次第。
※コメント欄閉じております。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今年の年賀状は「語りかける街」をテーマに。
街が活気を取り戻し、それがまた人々の希望へと繋がりなりますように。
今年最初の選曲はシンディ・ローパー。
Cyndi Lauper On the Sunny Side of the Street
朝の連ドラの挿入歌と気づく方もいらっしゃるかもしれない。
ジャズのスタンダードに彼女持ち前の元気を乗せてお届け。