折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

真っ青な夏    By空倶楽部

2021-07-29 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


連日30度を超える厳しい暑さが続く。

そんな夏の日のひとコマ。


                                                                     越前岬(福井県越前町) 2021.07.23 8:13 Sony α7S2  FE2.8 16-35 GM (16㎜ ,f/2.8,1/2500sec,ISO100) 

 

 

岬の高台に立ち、時折、顔にあたる朝の風を感じながら、

しばらく海の色に見入っていた。

順光とはいえ、午前8時の太陽が照らす海はまだ濃い青のままだ。

その色がどこか懐かしく、郷愁などと表現すると気恥ずかしいのだが

それが子供の頃の夏休みの思い出、

キャンプか海水浴の海の風景につながっているのかもしれい、と思ったりもした。


スティービー・ワンダーの名アルバム「Hotter than july」より。


  Stevie Wonder - Lately 

「7月より暑い」というアルバムタイトル通り、

蒸せかえるような夏をイメージする楽曲の数々。

その中で、火照った心を冷ましてくれたのが「Lately」だった。

オリンピックの金メダルもすでに14個。

前半を終わったところですでにリオでの獲得数を上回ったとか。

今年の夏はいつもの夏より暑いぞ。

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時よ止まれ、君は美しい

2021-07-24 | 折にふれて

 

「海の日」に始まる4連休、久しぶりにカメラを持ち出した。

 

                     越前岬(福井県越前町)2021.07.23 18:33  Sony α7S2  FE2.8 16-35 GM (35㎜ ,f/7.1,1/200sec,ISO100) 

33度を超える猛暑日だったが、

夕方ともなると海から吹いてくる風はここちよく

日の入りまでの時間をやさしい景色の中で過ごすことができた。

 

 

さて、コロナ禍による緊急事態宣言の中、東京オリンピックが始まった。

国内外の関係者の思惑の違いが見え隠れし、

さらに、運営関係者の相次ぐ不祥事の発覚など

直前までごたごた続きの中での開催となった。

無観客での開催は致し方ないといえるが

間近での声援がない中、「表現者」としての選手たちの心持ちはどうなのだろう、と考えてしまう。

 

先の東京オリンピックが終わって間もない頃だったと思う。

市川崑監督による映画「東京オリンピック」が製作された。

その映画を暗幕を張った小学校の体育館で観た。

小学校低学年の時のことだから、やがて60年前。

記憶は断片的だが、その中で鮮明に覚えていることがある。

大きく映し出された選手たちの表情なのだが、「勝った」「負けた」の感情表現ではない。

勝負に臨む緊張した表情、そして、緊張から解き放たれた後の必死の形相などが

スローモーションでスクリーンいっぱいに映し出されていたのだ。

いや、実際にはスローモーションではなかったのかもしれない。

けれども、一瞬の選手たちの表情に長い時間、目を凝らした、

という記憶が心に焼き付いているのだ。

 

オリンピックの記録映画は「東京」以前から残されていて、

その後も「白い恋人たち/グルノーブルの13日」など名作も生まれている。

ところが、最近のオリンピックでは作られたという話をまったく聞かない。

オリンピックそのものが商業化されて

なにがしかの利権がそれを阻んでいるのかもしれない。

しかし、コロナ禍というかつてない状況の中での開催、

しかも、無観客だからこそ、しっかりとした記録として残してみてはどうだろう。

競技の記録ではなく、「表現者」としての選手たちの映像の記録としてである。

 

「時よ止まれ、君は美しい」

ミュンヘン・オリンピックの記録映画につけられたタイトルは

半世紀の時を経ても色褪せない。

この感動的な言葉をすべての選手に贈りたい。

 


Keiko Lee - We Will Rock You 

 

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琵琶湖 夕映え  By空倶楽部

2021-07-19 | 近江憧憬

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


オリンピック・ウィークにもかかわらず、

またもやの感染拡大懸念は広がるばかり。

いろいろと意見はあるだろうけど

ここまで来たら、選手たちにとって

悔いの残らない大会となってほしい。

そして、開催が新たな感染の火種とならないよう祈るばかりである。

 

      滋賀県長浜市 2015.08.08  18:41 Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (200㎜  f/20,1/15sec,ISO100)    

 

マスクや手洗いなど感染への気遣いは残るとして

一刻も早く、普通の「日常」が戻ってほしいものだ。


 
 Another Day  Paul McCartney & Wings 

 

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四丁目界隈で

2021-07-16 | 語りかける街

「そろそろコロナも沈静化してきたかな?」

「2回目のワクチン接種から3週間、しっかり抗体もできたはず」

なんてことを思いつつ...、

期限切れ間近の「マイル」を使って東京へ出かけようかと

していた矢先に緊急事態宣言発令。

ということで「なつかし」の東京風景を蔵出し。

 

  銀座4丁目 2019.07.13 17:37  Sony α7R3  FE2.8 16-35 GM (16㎜ ,f/5.6,1/30sec,ISO160) 

 

梅雨終盤の銀座。

小雨の中。それぞれの都会、それぞれの休日を楽しむ人たち。



  ザ・タイガース/都会

 

 

 

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CIRCUS

2021-07-10 | 自分史・家族史

先月の話になるが

21世紀美術館で開催された「北陸二科展」へ行ってきた。

そこに展示された家内の絵を見に行ったのだ。

「CIRCUS」というタイトルの三枚の絵だが

飾られたとはいえ、これはまだ、

秋に東京で開催される「二科展」に向けた研究展示でしかない。

けれども、絵を描き始めてやがて5年。

そのひとつの成果だと考えるなら、喜ばしいことだ。

 

 

         

 

そのことはともかく。

日本でサーカスといえばすぐに頭に浮かぶのが『木下サーカス』。

今でもあるのかな、と思い、検索してみたところ、

立派なホームページが出てきた。

創立以来、120年もの歴史を重ねているそうだから、堂々たる長寿企業(?)。

今も全国あちこちを回り、現在は大阪で公演をしているらしい。なによりだ。

さて、自分にとってサーカスの記憶となると、それはもうはるか昔。

おそらくは小学校にも上がっていなかったころだと思う。

鉄道の線路わきの空き地に建てられた大きなテント。

そのサーカス小屋へ親に手を引かれ出かけたことを

おそらくは60年近くも前のことだが、今でも覚えている。

薄暗がりのテントの中で見た光景。

サーカスの出しものといえば、空中ブランコなどアクロバットが思い浮かぶが、

幼かった自分にとって、それらの記憶はあいまいで

それよりも、馬や象、ライオンなど

大型の動物がたくさんいたことが、鮮明な記憶として残っている。

今でこそ地方にも動物園はあるが

その頃は犬や猫以外の動物を見る機会などめったになく

大きな動物たちを間近にしたことが強い印象として残ったのだろう。

しかも、その動物たちがサーカス団員と親密に触れ合う姿を物珍しく見ていた。

実はきびしい躾の結果なのだが、子供心にそんなことがわかるはずもなく

ただ、動物たちのしぐさを微笑ましく眺めていたのだと思う。

そんな記憶を辿りながら、家内の絵を眺めていたのだが、

家内が何を思ってサーカスをテーマに選んだのか、は聞いていない。

もしかしたら、家内も、あの線路わきのサーカスに出かけていて

その記憶を手繰っているのかもしれない、と思ったりもした。

次の作品の構想に入ったようだが、やはり、テーマはサーカス。

そして、なにげなくデッサンを覗き込むと

どうもそこに、象を登場させるようだ。

もし、家内の記憶も幼いころのサーカスに繋がっているとすれば、

あの動物たちがどんなふうに描かれるのか、

楽しみでもある。


折にふれての選曲。

サーカスのことを書いていて、思い浮かんだのが『Little  Wing 』

洋楽通の方なら、かつて、エリック・クラプトンが率いたロックバンド

デレク&ドミノスの楽曲を思い浮かべると思う。

オリジナルはロックギタリストのジミ・ヘンドリックス。

彼は薬物中毒で早世しているので、

シュールな歌詞を眺めると、「幻覚症状...?」などと思ったりもするが

ここは、懐かしい思い出、さらには誰か愛するひとへの思いと素直に受けとめたい。

そして、選んだのはこの曲の美しさをもっとも引き出している(あくまでも主観だが)

スティングのカバーとした。

 
    Little Wing -  Sting 

     Well she’s walking through the clouds                 彼女は、駆け回るサーカス団員のような心持ちで
     With a circus mind that’s running round     雲の間を歩いていく
     Butterflies and zebras                 蝶々にシマウマ
     And moonbeams and fairy tales           そして、月の光やおとぎ話
     That’s all she ever thinks about            それが彼女が考えるすべてのこと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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雨にぬれても   近江孤蓬庵

2021-07-04 | 近江憧憬

ある方のブログ記事で近江孤鳳庵を知り

梅雨が上がる前にどうしても出かけたくなった。

しっとりとした空気の中で

深緑の風景を眺めたい、と思ったのだ。

 
近江孤蓬庵 2021.06.19 Sony α7R3   Planar 50㎜ F1.4 ZA SSM

 

近江を歩いていると、小堀遠州の名をよく目にする。

安土桃山時代から江戸初期にかけて存在した近江の小藩の大名であり、

茶の道や建築、造園にも携わった文化人でもある。

近江孤蓬庵は小堀遠州の菩提寺で

観光情報によると紅葉の名所と紹介されていたが

この時期は青紅葉など深緑も楽しめるととも記されていた。   

    近江孤蓬庵 滋賀・琵琶湖観光情報

さて、「しっとりとした空気」を期待してのことだったが...、

訪れた時は土砂降り。傘をさしながらの撮影だった。

けれども、その雨がかえって幸いしたか、

コロナ渦中とはいえ、多少の混雑を予想していたものの、

他に訪れる人もいない。

それで、近江孤蓬庵を完全に独り占め。

「密」を気にすることもなく

マスクを外して、しっとりとした空気感を存分に楽しんだ次第だ。

 

 

 近江孤蓬庵 2021.06.19 Sony α7R3   Planar 50㎜ F1.4 ZA SSM

 


折にふれて...と、

雨の音楽を探し始めたところ、懐かしい映像に目が止まった。

 
  B. J. Thomas - Raindrops Keep Fallin' on My Head

アメリカン・ニュー・シネマの傑作、

『明日に向かって撃て』の主題歌として有名な曲で

ご存じの方も多いと思う。

バート・バカラックが映画音楽を担当し、

全編に洒落た曲が流れるが、中でもこの曲が流れるシーン、

ポール・ニューマンの茶目っ気と

それを優しく見つめるキャサリン・ロスのまなざしが印象的だった。

 

※ 梅雨の最中、今年も大きな災害が起こってしまいました。

  四季折々の情緒を感じさせてくれる国土を誇りに思うだけに

  一方で、近年多発する災害が残念でなりません。

  災害発生地域のみなさまに心よりお見舞い申し上げる次第です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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