はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

今、忌野清志郎のこと

2015-09-18 20:19:36 | 本の話
私が大好きなミュージシャンに忌野清志郎がいます。正確には「いました。」です。2009年に58歳で亡くなっちまったんですが…。
日本の「キング・オブ・ロック」と言われた忌野清志郎が、10年以上も前にこんなことを書いています。

<日本国憲法第9条に関して人々はもっと興味を持つべきだ>
「地震の後には戦争がやってくる。軍隊を持ちたい政治家がTVででかい事を言い始めてる。国民をバカにして戦争にかり立てる。自分は安全なところで偉そうにしてるだけ。阪神大震災から5年。(略)
この国は何をやってるんだ。復興資金は大手ゼネコンに流れ、神戸の土建屋は自己破産を申請する。これが日本だ。私の国だ。とっくの昔に死んだ有名だった映画スターの兄ですと言って返り咲いた政治家。弟はドラムを叩くシーンで僕はロックン・ロールじゃありませんと自白している。政治家は反米主義に拍車がかかり、もう後もどりできやしない。そのうち、リズム&ブルースもロックも禁止されるだろう。政治家はみんな防衛庁が大好きらしい。人を助けるとか世界を平和にするとか言って実は軍隊を動かして世界を征服したい。(略)
いったいこの国は何なんだ。俺が生まれて育ったこの国のことだ。君が生まれて育ったこの国のことだよ。どーだろう、…この国の憲法第9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか?戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言ってるんだぜ。俺達はジョン・レノンみたいじゃないか。戦争はやめよう。平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう。きっと幸せになれるよ。」


まるでリアルタイムで清志郎が言っているようです。

『瀕死の双六問屋』忌野清志郎著(小学館文庫)より。(もともとは、2000年に光進社から単行本で発売されCDもついていたそうです。)



さあ、「くたばっちまう前に 旅に出よう もしかしたら君にも会えるね」かも知れませんね。(忌野清志郎『JUMP』より)