はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

忍阪(おっさか)街道を歩く(2)

2018-11-25 18:57:15 | 古代史の舞台を歩く
舒明天皇陵から山道を少し登ると、鏡女王(かがみのひめみこ)の古墳が見えて来ました。

鏡女王は額田王(ぬかたのおおきみ)の姉といわれています。



この古墳を管理しているのは、宮内庁ではなく談山保存会のようです。藤原鎌足の正室ということで、談山神社が管理しているのでしょう。



円墳のように見えました。



案内板に鏡女王のことが詳しく書かれていました。



さらに山道を登っていきます。



見えて来たのは、大伴皇女押坂内墓と呼ばれる古墳です。



大伴皇女(おおとものひめみこ)は、日本書紀によれば欽明天皇の皇女と記されている女性です。



皇女ということで宮内庁の管轄でした。




再び集落へと戻って来ました。神籠石(じんごいし)と呼ばれる大きな石がありました。神武天皇にまつわる伝説がありました。



再び旧街道(忍阪街道)を進みます。



すぐに石位寺(いしいでら)に到着です。ここには白鳳時代の「薬師三尊石仏」(国の重要文化財)が安置されています。拝観するには事前に申し込みが必要だそうです。



境内にはこんな石碑もありました。



石位寺石段を下りたところにあった石仏です。



石位寺を訪れたあとは、国道166号線に沿って桜井まで歩いてもどりました。
桜井の手前まで来ると大きな前方後円墳があります。桜井茶臼山古墳と呼ばれる古墳です。ここも以前から行きたかった古墳です。



桜井駅から近鉄電車の急行に乗って、一路大阪をめざしました。



久しぶりに古墳もめぐることができて、楽しい街道歩きになりました。古代史というのは、はっきりと分からない部分も多く、それだけ歴史ロマンに満ちているといえるでしょう。また、何処か古代史の舞台を歩きたくなってきました。

※訪問日 2018,11.16

忍阪(おっさか)街道を歩く(1)

2018-11-24 19:00:00 | 古代史の舞台を歩く
先日、談山神社の帰りに桜井の手前にある忍阪に寄り道をしました。舒明天皇の古墳があるので立ち寄りたかったのですが、道も狭そうなので諦めました。
その二日後に、再び訪ねました。

今回は近鉄電車で行きました。上本町から急行に乗って大和朝倉駅をめざします。



上本町駅から大和朝倉駅までは、急行で46分です。ちなみに次の駅は長谷寺です。



駅の向こうには三輪山が見えます。



歩いて20分ほどで忍阪に到着ですが、ここが目的地ではありません。



ところで忍阪ですが、万葉集にも詠われる忍坂(おさか)山の麓にある地域を指すようです。



歴史街道の案内板もありました。忍阪は古代からつづく歴史のあるところです。



旧街道を歩いていくと、やがて忍阪坐生根神社(おっさかにいますいくねじんじゃ)に到着します。この神社も古そうでした。



旧街道の周辺には古い町並みがつづきます。



舒明天皇陵の標識がある所から坂道を上っていきます。



今回の旅の目的地、舒明天皇陵に着きました。この古墳は昔から「段ノ塚古墳」と呼ばれて来ました。



舒明天皇は「大化の改新」の中大兄皇子(後の天智天皇)の父親です。



お馴染みの宮内庁の看板です。宮内庁が管轄する天皇陵のほとんどは、被葬者がはっきりしていないのですが、この御陵の被葬者は舒明天皇でまちがいなしとされています。



この古墳の特徴は、なんといっても日本初の八角墳ということです。とはいうものの、外からはよく分かりません。要は案内板のような古墳だということです。



実は、ここには舒明天皇陵だけではなく、まだ二つの古墳があるのです。もう少し山道を登っていきましょう。



久しぶりに古墳をめぐりました。昨日のニュースでも仁徳天皇陵の調査について伝えていました。宮内庁も少しは変わって来たのかなと思うニュースでした。
次回は、鏡女王と大伴皇女の古墳を訪ねます。

※訪問日 2018.11.16 (今回はコンデジで写しました。)

大賑わいの嵐山を訪ねました(2)

2018-11-23 19:00:00 | 京都をぶらり
11月18日の日曜日に、秋の紅葉シーズン真っ只中の嵐山を訪れました。
今回は大賑わいの嵐山の中心部は避けて、大堰川の右岸を歩いて大悲閣千光寺に向かいました。

大悲閣の紅葉です。ここまで訪れる人は少なく、静かな嵐山が楽しめます。



苔むした大木です。



下の写真は、2016年12月9日に訪れたときに撮ったものです。こうして見ると、紅葉も11月下旬から12月上旬が良さそうです。



イチョウが綺麗に黄葉していました。(残念ながら逆光でした。)



門の屋根も絵になります。



石仏に陽が当たって来ました。



心です。



登り口まで下りてきました。そこに芭蕉さんの句碑があります。「花の山 二町のぼれば 大悲閣」



河原でおにぎりを食べていると、トロッコ列車がやって来ました。きっとトロッコからの眺めはいいことでしょう。



保津川も大賑わいです。ボート乗り場には行列ができていました。



半分青いモミジです。(どこかで聞いた言葉です。)



大混雑の渡月橋が見えて来ました。この日は、これで帰ることにしました。



渡月橋の様子です。渡りきるのに15分以上はかかるでしょう。



※訪問日 2018.11.18

今日(23日)の夕方のニュースで京都の大混雑ぶりを取り上げていました。渡月橋も通行規制が出ていたようです。渡った人に聞いていましたが、25分かかったと言っていました。やはり京都の混雑ぶりは半端じゃありませんでした。

明日から連れあいさんの実家の広島に行くので、予約投稿で「忍阪街道を歩く」をお送りします。

大賑わいの嵐山を訪ねました

2018-11-22 19:30:29 | 京都をぶらり
11月18日の日曜日に嵐山に行ってきました。秋の紅葉シーズン真っ只中の嵐山は、思った通りの大賑わいでした。
その賑わいを避けて、少しでも静かな嵐山を楽しみたいので大悲閣千光寺に行くことにしました。

阪急嵐山駅に到着した電車から人の波が押し寄せます。時刻は11時過ぎです。



この日の目的地は、保津川の右岸にある大悲閣です。阪急電車をおりた観光客は、ほとんどが渡月橋を渡っていくので、渡月橋では人の渋滞がおきていましたが、右岸は空いていました。



ボート乗り場を過ぎると、静かな川べりの道歩きです。ところで、嵐山の紅葉ですが、この日(18日)はまだ少し早いように感じました。写真は対岸の紅葉です。



保津川下りの船がやってきました。こちらも満員のようです。



歩いて来た下流を眺めます。大悲閣への登り口までは20分ほどでしょうか。登り口のところには、あの「星のや京都」があります。



大悲閣には山道を登って行きます。10分もあれば着くでしょうか。



大悲閣は思った通り空いていました。渡月橋あたりの喧騒が嘘のようです。



門までくれば、あと少しです。



大悲閣千光寺は、江戸時代のはじめに豪商の角倉了以が建てたお寺です。下を流れる保津川も了以の開鑿によって船が通れるようになりました。この寺も開鑿工事に携わった人々の菩提を弔うために建てたといわれています。保津川下りも了以さんのおかげです。



お堂からの眺めは素晴らしいです。遠くには比叡山も望めます。



ちょうどトロッコ列車がやって来ました。



下の2枚の写真は、今年の6月22日に嵐山の亀山公園展望台から眺めた大悲閣千光寺です。中腹にあるのがわかるでしょうか。



今回もこの展望台に登り、秋の景色も撮りたかったのですが、渡月橋の人の渋滞をみると、向こう岸に渡る気にはなりませんでした(笑)



明日から三連休がスタートしますが、紅葉も見頃を迎えた京都へは近づけそうにありません。

<つづきます>

※訪問日 2018.11.18

神戸市立森林植物園の紅葉

2018-11-21 20:05:55 | 紅葉
神戸市立森林植物園に行ってきました。
六甲高山植物園には何度か行ったことがあるのですが、ここへ行くのは初めてでした。場所も勝手に高山植物園の近所かと思い込んでいたのですが、全然ちがうところだったのでびっくりしました。大阪からは、山の上というよりは、山の向こうという感じでした。

平日でしたが駐車場は結構満車状態でした。メタセコイアの並木が迎えてくれました。



紅葉も見頃のようでした。




紫陽花が咲いていました(?)この植物園は、初夏のあじさい園が素晴らしいのではないでしょうか。




ススキも綺麗でした。




右も左も分からないので、とりあえず長谷池の方に向かって歩いて行きました。




長谷池のスイレンもきっと美しいことでしょう。スイレンの葉も「気ままに撮り歩き」のtakayanさんを真似て撮ってみたのですが、全くダメでした。




複雑に絡みあって凄いことになっていました。




池の映り込みが素敵でした。さすがにここには三脚を立てた写真愛好家も多くいました。




地図で確かめると、以前に六甲全山縦走をした時にこの近所を通っていたようでした。ところで、全山縦走は3回に分けて達成しました(笑)




遠足の小学生も来るようです。




こちらの紫陽花は、本当にドライフラワーでした。




この植物園で一番赤い紅葉でした。




再びメタセコイア並木を通って帰ります。そろそろマキノのメタセコイアもいい感じに色づいてきたのではないでしょうか。




この日は、本当は京都のお寺の紅葉を見に行こうと思っていたのですが、ちょっと寄り道をしてしまって時間が遅くなってしまいました。
大阪港にダイヤモンド・プリンセスが来ていると聞いたので、懐かしくなって会いに行きました(笑)



※撮影日 2018.11.15