花ごよみ

映画、本、写真など・

ラストドリーム (志水 辰夫)

2005-03-11 | 本 さ、た行(作家)
 
毎日新聞の日曜連載小説で読んでいたのですが
新聞を他のに替えたので 
途中のままにしていたのが本になったのを知り
図書館で借りて読んでみることにしました。 
 
この作家の本は読むのは初めてです。 
 
冒頭、記憶喪失になって一人さまよう所から始まります。
企業戦士として生きてきて妻の命の灯が消える間際、
自分のこれまでの仕事一筋の生き方に気付く。 
そして妻を失って後悔し 
記憶喪失に陥ってしまうぐらいに苦しむ。

男のロマンというのだろうか、 
これでは余りにも身勝手過ぎます。
妻が病に倒れずにずっと生存していたら 
どうなっていたのか?
すきま風の吹いたまま二人は生きて行くのか?

妻の死に臨み、今までの自分を
心の中で整理し、正当化して
責任逃れをしているように
感じる。

この主人公に共感は出来ないし 
あまり魅力も感じません。



コメント
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