花ごよみ

映画、本、写真など・

儚い羊たちの祝宴  米澤 穂信

2012-01-31 | 本 ま、や行(作家)



「身内に不幸がありまして」
「北の館の罪人」
「山荘秘聞」
「玉野五十鈴の誉れ」
「儚い羊たちの晩餐」
これら5編の連作短編集。

すべてが女性の一人語りで成り立ち、
女性達はお嬢様かその使用人。
女性ばかりです。

そしてそれぞれが上流階級の、
お嬢様達が集う大学の読書サークル、
「バベルの会」に
関係しています。

「バベルの会」にリンクした、
5つの事件が書かれていますが
主人公も事件の内容も、
すべてが独立した話になっています。

湿度を感じさせる古い館が舞台。

現実感のない独特の空気が流れる中で、
5編とも人間の残酷で歪んだ心が
最後の方でぬくっと顕れて、
なんとも言い難い、
ひんやりとした怖さが残ります。

本を読み終えてから、
“ラストの一行で世界が反転”と
帯に書かれているのに
気づきました。

なるほど…
そう言われてみれば
短編すべてラストが衝撃的でした。
どすんと落とされ、
一瞬思考停止に
陥ってしまうような‥




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淡路島 イングランドの丘

2012-01-29 | 写真(花、旅行など)
一足早い春、
冬咲きチューリップが
咲いていました。




ユメハニー号
池の周囲を巡ります。




目がちょっとこわい羊。

ひつじの国では、
羊とふれあうことができます。


不思議な動作をするワラピー。
仲間と戯れています。
後ろ足で跳びながら移動します。


コアラ館のコアラ
ずっと木にしがみついています。


温室のイチゴ
収穫体験ができます。


植物館(大温室前)の花壇。
後でパンフレットを見ると
コアラを描いているそうですが…


植物館の中で撮りました。


植物館では熱帯、亜熱帯の
植物を栽培しています。


暖かい温室、
すぐレンズが曇ってしまいます。


兵庫県南あわじ市八木養宜上





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ALWAYS 三丁目の夕日’64

2012-01-27 | 映画

ALWAYSシリーズの、第3作。

監督は山崎貴

出演は吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子、
小雪、堀北真希、もたいまさこ、
三浦友和等いつものメンバーに
今回は新たに森山未來、大森南朋等が参加。

前作から5年後、
東京オリンピック開催に沸く昭和39年、
東京夕日町三丁目が舞台。



3Dで見ました。
3Dでは東京タワーの先端が迫ってきて、
突き刺さりそうでした。
ALWAYSの世界が、
3Dで見ることができ楽しめます。

3Dのメガネのせいか、
画面が暗く見えるのが残念でした。
マスクをしていたので、
はじめはその影響で、
3D用のメガネが曇って、
見えにくいのかと思って
レンズを拭いたりしましたが、
どうも関係なかったようです。

でも時間が経つにつれ
次第に3D用のメガネを、
かけているのは忘れて、
映画に集中出来ました。

でも3Dのメガネをかけていると、
涙がうまく拭けないので困りました。
結構この映画泣けるんです。

前作から続くストーリー。
今回は茶川(吉岡秀隆)家のいきさつと
六ちゃん(堀北真希)の恋。



笑いと涙がうまくミックスされ
安心して見ることが出来る作品です。

5年の時の経て、
街の景色も変わってきて
一平、淳之介も大きくなりました。
茶川(吉岡秀隆)と、
ヒロミ(小雪)にも新しい命が…

茶川竜之介(吉岡秀隆)と父親の関係
淳之介(須賀健太)と茶川竜之介の関係は
歴史は繰り返すって感じ。

登場人物の変化がいい感じ。
知り合いの成長を見ているようで
懐かしさと親しみが持てました。

人情の温かみあふれる、
鈴木オート(堤真一)の人達。

自然と笑顔になって、
劇場を後にすることが出来ました。





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淡路島モンキーセンター

2012-01-25 | 写真(花、旅行など)

淡路島モンキーセンター、
黒岩水仙郷と、
立川水仙郷の
ほぼ真ん中にあります。

こちらの園長さんの娘さんに
野生のサルたちが、
なついているということを
テレビで放映されていました。
娘さんは不在でした。

淡路島モンキーセンターは
野生のサルとふれあえる施設。
ここのサルはおとなしく
こわいというイメージは全くありません。
とにかくここのサルたちは、
おとなしくて可愛いです。


お迎え




毛づくろいしながら
ノミを食べています。


可愛い親子ザル


内側のオリの中からえさを
あげています。
オリの中が人間で
オリの外がサルなんです。
とにかく小ザルがとても可愛い!!


ベンチはサルのもの


こちらも親子ザル


2番リーダーのトロロくん
このサルがセンターの娘さんと
仲のいいサルです。
でも最近はサルのほうから距離を
置いているそうです。
親離れかな?
それとも子離れ?


トロロくんの後ろ姿
背中がはげているのですぐ分かります。
隣の小ザルが可愛すぎ!!


兵庫県洲本市畑田組




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淡路 立川水仙郷

2012-01-25 | 写真(花、旅行など)

灘海岸の途中にある立川水仙郷。

山上の深い谷間にある水仙畑では
ガレルという名の
中心まで白い水仙が満開。
こちらは観光農園です。









TV朝日「探偵!ナイトスクープ」で
採り上げられた
「ナゾのパラダイス」
(18歳未満入場禁止)併設

兵庫県洲本市由良町由良

1月22日撮影



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淡路 灘黒岩水仙郷

2012-01-23 | 写真(花、旅行など)

日曜日、淡路島に行ってきました。

灘黒岩水仙郷の水仙は、
大部分が野生の一重咲きの、
日本水仙です。
約7ヘクタールに
約500万本の水仙が咲きます。

真冬の真っ最中なのに、
この日は運良く、
いつもより暖かい一日。

甘い香りが一足早い
春の気配を感じさせてくれました。






南斜面の海側の水仙はピーク過ぎ、
その上、海に向かって
咲いているので
見る側からすると後ろ向き。


水仙と海のツーショット








駐車場には車がいっぱい!

東斜面側の水仙は
丁度見頃になっていました。

兵庫県南淡路市灘黒岩

1月22日撮影



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麒麟の翼  劇場版 ・新参者

2012-01-21 | 映画
 
東野圭吾の小説「麒麟の翼」の映画化。

監督は土井裕泰。

阿部寛主演で放映された、
連続ドラマ「新参者」と同じく
阿部寛が主人公で、
刑事、加賀恭一郎を演じる。

共演は新垣結衣、山崎努、中井貴一、
そしてテレビドラマにも登場していた
黒木メイサや溝端淳平が出演。



他に松阪桃李、山崎努、劇団ひとり、
田中麗奈等が共演

連続ドラマ「新参者」と同じく
舞台は日本橋で起こったある事件を、
解決に導く加賀恭一郎と、
この事件に関係した人々を描く。

東京日本橋の翼のある麒麟像の下で、
命途絶えた男性(中井貴一) 。
瀕死の状態で彼は
どんな理由があって
翼のある麒麟像に向かい歩いていったのか?

容疑者と見られた八島(三浦貴大)は
逃亡しようとして交通事故に遭遇。
意識不明の状態になってしまう。

主人公である日本橋署の加賀恭一郎(阿部寛)は
捜査を進めて行く段階で
被害者の隠された一面を知る。

加害者と見なされた男は本当に犯人なのか?
加害者の恋人香織(新垣結衣)は
彼の無実を信じる。

加賀恭一郎の冴えた推理力。



自分の身を守るための、
誤った判断から悲劇の拡大が始まる。

事件に巻き込まれた被害者家族と
加害者になってしまった八島(三浦貴大)と
香織(新垣結衣)の悲劇。

父親(中井貴一)の子供を想う深い愛情、
子供に対しての優しさ故の、
不器用で臆病な心。

加害者の恋人(新垣結衣)の健気さ。
彼女と二人で培う未来があったのに。
八島(三浦貴大)の無念に
後半はずっと涙目の状態が続きました。

謎解きと人間ドラマが楽しめます。

原作に沿った、
映画の実写化でした。

主題歌はJUJUが歌います。

原作を読んでいます。
本の感想は→こちらです。

試写会で見ました。
公開は1月28日




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大阪城公園の蝋梅

2012-01-17 | 古寺(花など)

大阪城公園の蝋梅、
見頃になっています。
蝋梅が咲いている周辺は
とてもいい香りが漂っています。


















梅のつぼみもふくらんできています。


水仙の花も咲いていました。


鳥の名は知らないけど…


今は人も少なく
ひっそりとした梅園風景




壕に映るクリスタルタワービル


1月14日撮影

大阪市中央区大阪城




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マイウェイ 12,000キロの真実

2012-01-15 | 映画

監督はカン・ジェギュ

朝鮮半島からノルマンディーまでの過酷な行程、
12,000キロを生き抜き、
最後はドイツ軍捕虜として、
発見された男の物語。

ノルマンディー上陸時に
撮られた一枚の写真に
東洋人がいたという事実をベースとして
物語をふくらませて制作した。
‥ということなんでしょう、きっと。

主演はオダギリジョーとチャン・ドンゴン。
二人とも五輪を目指す、
マラソンランナーでライバル。
この二人の男が戦争に巻き込まれ、
日ソ独の軍服を着て、
悲惨な戦いに身を投じる。

ストーリーはうまく作られていて
平坦ではないドラマ展開に
飽きることがなかったです。

日本という国を信じ切った、
長谷川辰雄をオダギリジョー。
マラソンへの夢を持ち続けた、
韓国人のキム・ジュンシクを
チャン・ドンゴンが演じます。

最初は日本兵として朝鮮半島を出発、
捕虜となって戦いを続けながら
ソ連、ドイツを経てノルマンディーへ到達。
当然ですが二人の主人公は
どんな危険な場面に遭遇しても
決して弾には当たりません。

血と泥にまみれても
オダギリジョー、チャン・ドンゴン、
二人の横顔はやっぱりきれい。



二人の離れていた心が、
壮絶な戦争体験を経て
距離を狭め友情へと変化していく。
ラストは涙が一筋頬を伝って行きました。

爆破、爆破の圧巻の戦争シーン
正視出来ないリアルで壮絶な戦闘描写。
心が凍ってしまうほどの戦争の残酷さ。
あまりの迫力にかなりの疲労感。
ほんとすごい!!
ノルマンディー上陸作戦の映像も
素晴らしく、見応えがありました。










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サマーウォーズ

2012-01-14 | 映画

wowowで録画しておいたのを見ました。

声の出演は神木隆之介、桜庭ななみ 

監督は細田守

数学が得意な高校生、健二(神木隆之介)は、
先輩夏希(桜庭ななみ)からの、
夏休みのアルバイトを請け負う。



アルバイトの内容はというと
「二人で実家に帰り数日過ごす」
夏希の実家は戦国武将の家系、
夏希が故郷に戻ったその日は陣内家の16代当主、
曾祖母、栄(富司純子)の誕生日。

栄は一族の大黒柱の存在。
そこには親類達が大勢いた。
夏希は、健二に対して本当の目的を話す。

田舎ではよく見受けられる
親類一同が集合する大家族の映像から、
ストーリーは世界の危機を救うという、
スケールの大きい話に広がっていく。

OZという仮想都市のCG、
現実世界では情緒的な田舎風景。
仮想世界OZ内の映像と現実の映像、
ネットの世界とおばあちゃんの、
人と人との繋がりに基づく行動など
バーチャル世界と現実世界の対比が巧みに作られ、
飽きの来ないストーリー。

夏の田舎の風景では
鉢植えの朝顔が印象的でした。

もろいOZに頼りきった結果、
世界の危機が訪れることになるなど
現実にも絶対あり得ない話ではないのが怖い。

スピード感があって心地よいテンポ。
花札、なつかしかったです。

OZの姿の変化していく過程など、
映画館の大きなスクリーンでみたら、
きっとすごい迫力だったんだろうと思いました。







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