紙の月
2014-11-30 | 映画
監督は、吉田大八。
主演は宮沢りえ、主人公梅澤梨花を演じます。
銀行の契約社員として勤務する
主婦が起こした大金横領事件。
原作とはまた違った作品でした。
映画の方の旦那(田辺誠一)は
ただのんきな人間のようで
夫婦のひんやりとした空気感、
梨花の心の闇が見えなくて
梨花の行動の理由付けが
不足しているように思いました。
梨花の行動は単なる自己満足で
不倫相手である、
年下の大学生、光太(池松壮亮)にも、
お金にもそんなに執着がなかったのでは…

重い内容なのにドロドロ感を消し去って
結構、軽やかさが残ります。
でも緊張感はあります。
とくに小林聡美との会議室のシーン。
小林聡美が脇でいい味をだしています。

難なく顧客の預金を横領、
金銭感覚が欠如していきエスカレート。
あっという間に深刻な状態に陥っていき
運命が狂ってしまう。
もう戻れない現実。
怖さがある映画でした。