三編からなる山岳ミステリー。
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「黒部の羆(ヒグマ)」
ライバル同士の醜い意地の張り合いが
引き起こす過酷な試練。
見せかけの信頼。
二人の道化が繰り成す、死の危険をはらむ踏破。
心理状態の変化していく様子が面白い。
受け継がれていく、山を愛する志がさわやか。
表題作「灰色の北壁」
標高7000mの北壁
1人のクライマーに対する疑惑。
濃い霧に包まれた登攀の真実。
ゆきえという女性を巡る話。
意外な展開のおもしろさ。
「雪の慰霊碑」
亡き息子の眺めた景色を追って
尾根をたどる父親。
残された婚約者、彼女を見守る男。
いかにして正直な自分を取り戻すのか。
三者三様の心の動きが興味深い。
しっかり読んでいなかったのか、
最後は??でしたが…
同じく雪山が舞台の【ホワイトアウト】のような
スケールの大きさはなくても、
険しい冬山を背景に人間の弱さ、
小ささがあぶり出され、
人間味のある深い物語の様に思います。
短編なのが惜しい位。。。。
三作品とも、丁寧に描かれていて
読み応えのあるストーリーです。
登場人物の心理状態も細微で、
性格描写などもうまく描写され、
【ホワイトアウト】の後は、あまり印象に残る様な
作品に出会えなかったのだが、
(自分が読んでいなかっただけかも知れませんが)
やっと巡り会えた感じです。
京都へ所用ででかけたついでに
冬の東福寺に行ってきました。
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色あせたモミジ。
グレーがかったサーモンピンクか、
薄めのレンガ色かな。
一面の落葉。結構きれいです。
宴の後の寂寥感。。。
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人影のない通天橋。
もみじの季節が終わり、
凛とした静寂な雰囲気が
漂っています。
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高くそびえ立つ三門。
禅宗寺院の中で最大かつ最古の門だそうです。
柵があって通り抜けることの出来ない門です。
方丈庭園
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石と苔の市松模様。
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岩と苔の模様がきれい。
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北斗七星を表している庭。
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枯山水の庭。
監督ロブ・マーシャル
(アカデミー賞に輝いたミュージカル映画、シカゴの監督)
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ、
主演チャン・ツィイー、
共演には渡辺謙、役所広司、工藤夕貴ら
日本の俳優たちのほか、
ミシェール・ヨー、コン・リーなど
アジアの俳優達が競演している。
チャン・ツィイーの子供時代を演じた(大後寿々花)
チャン・ツィイー に顔がよく似ていて
違和感なく見られました。
一生懸命ながんばりが感じられました。
疎開先で素顔 に戻ったチャン・ツィイー、
「初恋の来た道」でみせた、
あどけなさを残した顔でとてもきれい。
過酷な運命に翻弄されるGEISHAの世界の中で、
会長さんのことだけ一途に想って‥
つらい日々に耐えて‥‥
もう一度あの人に会えますようにって‥‥‥
純愛ですね ☆
コン・リー(初桃)のすごみのある演技、
女の嫉妬、憎悪が感じられコワイぐらい。
英語の中の「おねえさん」「こんにちは」などの日本語、
所々の不自然な描写など。。。
映画の世界にどっぷり浸れなくて
現実に戻されてしまいまうことがありました。
でも英語でしゃべるゲイシャの世界の
面白さを期待して観に行ったんですが・・・・
変な面白さはありました。
舞の海がお相撲さん役 で出演。
第63回ゴールデン・グローブ賞の
候補作品が13日発表され、
ドラマ部門の主演女優賞には、
チャン・ツィイーが候補入りしたそうです。
行った日はレディース・デイで満員でした。