クール・ウィッチ(冷徹な魔女)と呼ばれる
産婦人科医・曾根崎理恵が主人公の物語。
理恵は顕微鏡下で行う、
人工授精分野での専門家。
理恵が週1で勤務する、
マリアクリニックという名の産婦人科医院。
その彼女のところに診察にくる
それぞれ事情をかかえた、
五人の妊婦が絡みます。
先輩である清川医師、
彼は理恵が代理母出産に
関わったとという噂を耳にし、
真実を知るため動く。
今回の作品、
崖っぷちの産婦人科の、
医療行政に対する、
問題を提起しながら
曾根崎理恵の信念を貫くストーリー。
理想とする医療を求めながらも
行政、医局の妨害に遭遇する理恵。
今の医療行政に対する問題を
理恵が代弁しているような感じ。
メッセージ性が感じ取られる作品です。
赤ちゃんポスト、代理母、
ヒトの生命の操作、
崩壊した地方医療など、
現代の産婦人科医療の状況に対する、
理恵の怒り、焦燥。
クールで強い理恵、彼女の起こす
倫理観を超えた、
ありえない行動。
大胆不敵、まさに魔女!
映画化されるそうです。
菅野美穂が主役ということです。
ちょっとイメージが違っていました。
映画化のことを読書中は、
知らずによかったです。